という言葉があればいいのに。
憲法に宗教の自由(信教の自由)がある時点で、他のハラスメントのように問題にならないかもしれない。
ただ、家族が巻き込まれているので、どうすればいいのか困っている。
家族が巻き込まれていると書いたが、巻き込まれているのは主に私の母。
巻き込んでいるのも、また家族。
私の小学校入学時、A子さんが経営する会社に、引き抜きのような形で、母は務めることになった。
後で聞いた話によると、この頃からもうすでに、A子さんは新興宗教にハマっていた。
A子さんがその新興宗教を信仰していると母が知ったのは、私の父に病気が判明した時。
「もうあなたの名前は登録してるから。集まりに行ってお経を唱えれば、あなたの旦那さんも良くなるわ。」
A子さんが上司でも年上でもあることから、母もなかなか断れず、ふたりは宗教施設に出かけた。
それからも断れず、宗教施設や集まりに母は何度も連れて行かれた。
母が信じているのかはわからないが、
A子さんのように、親戚の名前を登録したり、宗教団体にお金を納めている。
いつの頃からか、私も一緒についてくるようにと言って、無理矢理連れて行かれた。
最初は何がなんだかわからず、それが宗教であるとも知らなかった。
「A子さんに報告しなきゃいけないし、お父さんが良くなるように一緒にお願いしよう。だから、ついてきて。」
そう言われ、何度も連れて行かれるようになった。
私は、何がなんだかわからないが、その場に行くことは、母にとっても良いことなんだろうと信じていた。
それが一転したのは、父が亡くなってからだった。
今まで、父のために祈っていたのは何だったのかと、考えるようになった。
母が、少ない給料から食費や自分の洋服代を削って、わずかなお金をかけて祈っていたのは、何だったのかと。
それから、その宗教施設に連れて行かれても、至る場所で目に入る金のかかった設備に、どうしてこんな所にいるんだと思うようになった。
その気持ちを、母に「もう行くのやめよう」という言葉でぶつけた。
しかし「A子さんと関係が悪くなれば、仕事に影響が出る。だから、行くのをやめることはできない。」と、母は言った。
それからも母は宗教の集まりに行くことを止められず、A子さんに予定を決められながら、今も行き続けている。
ただ、母が本当に、心の底から、その宗教を信仰しているのかはわからない。
その宗教の集まりに行きたくなくなったのは、そのほかにも原因はある。
A子さんには、旦那のB男さんがいる。
A子さんの家族が代々経営してきた会社で、B男さんは婿養子に入った。
他の女性の影もあったとか。
数年前、B男さんが脳梗塞で倒れたからだ。命に別状はなかったが、麻痺が残った状態である。
リハビリを受けながら、A子さんに支えてもらって生活しているらしい。
今まで『ありがとう』や『いただきます』を言わなかったが、今では言うようになった。
嫌な関係も清算できた。
きっと教祖様は見ていてくれたのだ。
確かに、旦那に愛想をつかれて、ほかに女性がいて、寂しかったのかもしれない。
それでも!
旦那が苦しんでいる、思うように体を動かせずにもどかしい、その状況を、感謝している?!?!
A子さんがどうしてこんなふうになったのか、どうしてそこまで宗教に感謝できるのか
と考えるようになった。
それから、その宗教からどんな救いがあったか、A子さんから聞かされても、頭に入れないようにしている。
もし母のように、
親戚や友達、同僚、上司などの親しい人から宗教を勧められたら…
その人に嫌われてもいいから、
仕事を辞める羽目になってもいい。
拒否する!!
だけど、一度考えてみてほしい。
そのせいで、自分の大切な人を巻き込んだり、自分で必死に稼いだ金や、ゆっくり休める日も手放してしまう。
そうして考えた時、まだ宗教のおかげだ!と思えることがあるなら、信仰し続けてもいいと思う。
と、私は思う。
※ただし※
宗教を信仰していても、みんながみんなA子さんのようだとは限らない。
宗教が悪だとは限らない。
ここまで書いて、宗教団体からのハラスメント『レリジャスハラスメント』なる言葉があることを知った。
詳しくは調べていただきたいが、私のケースとはまた違うだろうと思う。
A子さんが信仰している新興宗教も、別に嫌な団体だとは思わない(奉仕活動など、町に貢献している部分もあるらしい)。
多少、自分たちの金が、こんなに使われているのかとは思うが…。
とにかく、宗教には気をつけてって話、でした。
まずお前が空白行ハラスメントをやめろ