去年3人の子供が全員中学を卒業したので私(♀)もPTAを卒業した。
「子供一人につき役員一回」っていう小中学校のルールを律儀にこなしてPTA役員を6期務めた私(最高は副会長)が、やっぱりPTAは無くした方がいいと思う理由を書くよ。
※夫婦のスペックは、2人とも別々の弱小Web系開発会社で働くエンジニア、ここ数年でほぼ同時に管理職になった。労働時間は長めだけど、わりと時間の融通はきく。
まずPTAの存在意義でいうと、ブログエントリーにもあったけど公立校(特に小学校)は保護者の協力がないとまともに運営できないのは事実だと思う。
地元に仲間もできるし、実際子供たちの成長に寄与してるっていう実感もある。
じゃあなんで無くした方がいいと思ってるかっていうと、このままじゃPTAは怨嗟の吹き溜まりになって、子供たちにも悪影響を与えると思ったからだ。
専業主婦の参加を前提として構築されたPTAには、様々な「逃げられない」仕組みがかなりの完成度で備わっている。
・クラスで一役あたり2名、役員をたてるルール → 都合の悪いとき二人で補い合う主旨だが、「相方に悪い」という心理が働き欠席しずらくなる
・次年度の役員を不足なく決める責任は現役員が負う → 役員決めの保護者会の沈黙。現役員の憔悴。一年間頑張った現役員が可哀想になり、誰かがしぶしぶ立候補
・都合の悪い方は無理に引き受けなくて結構ですの建て前だが、卒業まで一度もやらないと陰口を言う人がかなりいる → うちだってしょうがなく引き受けたのに…という不公平感
あと、ゼロではないけど圧倒的に父親の参加率は低く、意を決して参加してもひしひしと感じるアウェー感。
数回参加した夫によると、進まない会議にイラッとしたら敏感に感じとられ、「お父さんお忙しいでしょうから、このへんで大丈夫ですよ?」と周りに言われる始末(夫に気を遣ってくれるのは有り難いけど、私だって忙しいっつーの)。
数十年で培われた文化は任期一年の役員の頑張りで変えられるようなものじゃなく、そこそこ頑張った私も無力感と徒労感に何度も苛まれた。
最初に書いたようにPTAがないと学校は回らないし、やりがいもそれなりにある。
だから一旦PTAは無くしてしまって、機能不全を起こした学校を見て行政が重い腰をあげるなり、有志の保護者がゼロから組織を立ち上げない限りダメなんじゃないかな。