2015-10-07

モンハンエクスプロアが開いた地獄の釜の蓋

はっきりいうがこのゲームはめちゃくちゃおもしろい。

スマホという限られた操作系の中において、ここまで心地よいアクションを実現できたのは見事としか言いようがない。

どれくらい面白いかというと面白すぎて生活に支障が出まくって、それを理由アプリを削除してしまったくらいに面白い

その面白さはユーザー登録数83万人、同時接続15万人でサーバーが吹っ飛んだ姿をみれば一目瞭然だ。

このゲームの何がヤバイって、なによりガチャがないことだ。

そこには2つの問題がある。

一つは強化するためには地道にクエストを繰り返す必要があるという点だ。

そしてもう一つは強いアイテムを手に入れるためには、強化を繰り返しながらアイテム獲得クエストを繰り返す必要があるという点だ。

いわゆる一般的ソシャゲーなら金に物を言わせていきなり強くなったりできるが、それがこのゲームにはないのだ。

その代わりの課金要素として、一度に獲得できるアイテム数を増やすことができる。

課金して得られる恩恵は、成長のショートカットというわけだ。

しかしながら、このゲームはいわゆるゲームプレイに体力的な制限がない。

から時間があるかぎり何度でもクエストに挑めてしまうのだ。

それの何がヤバイかといえば、時間の有り余っている人間課金などせずとにかくゲームプレイし続けてしまうという点だ。

時間さえ余っていれば青天井ゲームができてしまうのだ。

それを更に加速させるのが、武器などのアイテムの獲得率が低いという点だ。

課金によってアイテム獲得枠を広げたくない貧乏プレイヤーは、さら執拗クエストリトライすることになる。

それこそ手に入るまで何度でも挑めばいいのだ。

そこでさらに狂っているとしか言えないのが、プレイヤーの基礎パラメーターを向上させるいわば万能アイテムクエスト発見できるという点だ。

つのアイテムを獲得するために、ときに数百回同じクエストを挑む必要があるらしい。

しかもそれを効率よく回すために、途中でクエストリタイアしてさらリトライさせるというのだ。

バカか。

そんなゲーム性にしたら大半のユーザー課金なんかせず時間が許す限りリトライするに決まってるではないか。

それでもこのゲームがこれほどまでに面白くなければ問題にならなかったのだ。

アクション性、アイテム獲得時の中毒性、それを演出する完成度の高いエフェクト、何をとってしても申し分のない完成度なのだ

このゲームが抱える最大の問題は、運営赤字なんて些細な問題ではない。

ユーザー時間的損失と停滞する経済効果だ。

それだけ多くのユーザーが、課金もせずに一つのゲームに熱中して時間を費やしているのだ。

アクションゲームという性質上、プレイしている最中に同時に他のゲームを進行させることはかなり難しい。

まり、当然その間は他のソーシャルゲームにおいても経済効果が停滞してしまうのだ。

それはゲームに限ったことではない。テレビ漫画、食事に入浴。それこそ他のことを同時にすることが困難なのだ

モンハンエクスプロアはガチャを用意するなり、武器収集クエストを体力制にするなりして早くマネタイズの目処を立てなくては自社の債権では済まないほどの経済損失という風穴を世の中に空けてしまうことになる。

これが妄想ならどれだけいいか。ここ数日の間、脳内に響く警鐘が止まらなくて本当にヤバイ

パチンコ依存症被害者お金生活を奪ったとするなら、このゲームは人から際限ない時間を奪ってしまうだろう。

何がヤバイって、そうして奪われた時間経済にまったく還元されないことなのだ。

から少しでも早くマネタイズ成功させてくれ。じゃないと本当にヤバイ

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん