まずはじめにジャニヲタである私の目に映っているジャニヲタの話をしようと思う。個人の話ではなく、ジャニヲタという人種の話。
正しくは一部のヤバイ層がヤバイのだが、そのヤバさが他ジャンルのヤバイヲタクの比ではない。次元問わずいくつかのジャンルを渡り歩いてきたが、過激さでは抜きん出ていると感じる。女は本当に怖い。
どういったふうにヤバイのかは割愛するが、恐らくジャニヲタでない人が想像しているよりも遥かに闇が深いと思う。
勿論本当にヤバイ層は一握りだし、ちゃんとまともな人もいる。しかし、ヤバイ層とまでは行かなくとも、世間とズレてしまっている人は年齢を問わず非常に多い。
責任能力のない子供が当然のように違法行為をしていたり中年女性の行動から常識やモラルがすっぽり欠落していたりするのは珍しいことではない。
自分がいい思いをするのが最優先事項であり、自分の行動が誰に迷惑をかけようが(たとえそれが自分の好きなタレントであっても)構わない。しかも異常に行動力がある。こういう人間を大量に内包しているのがジャニヲタという人種であり、そういった意味でもヤバイ。
この文章がうっかりジャニヲタの目に入ったら「そんなことない!」とか反論されそうだが、それはその人がとても民度の高い界隈に身を置いている証であり、素直に羨ましい。皮肉ではなくて本当にそうなのだ。私も担降り(担当=応援しているタレント を変えること。女子ドルにおける推し変の意)に伴って界隈を転々としてきた結果こんな側面を知ってしまったのであり、とあるグループを応援していた時にはここまでジャニヲタがヤバイなんてことは微塵も知らなかったし、自分自身も品行方正にヲタクをやっていた。戻れるものならあの頃へ戻りたい。
ちなみに私は「そのへんのジャニヲタとは違う私」とか「俯瞰して批判できちゃう私」みたいな自意識のもとにこう長々と語っているわけではない。私はただの世間とズレつつある痛いブスジャニヲタだ。
ジャニヲタになって価値観は歪み、金銭感覚は狂い、莫大な時間と金を浪費した。引き換えに幸福を得ているとはいえ失ったものはあまりに大きい。
色々なものが麻痺していくのを感じる。ジャニオタの社会規範に則っていくうちにズレていく自分が怖い。
あまりの怖さにジャニヲタをやめたいと常々思っている。まあヲタクの「ヲタクやめたい」なんて口癖のようなものだ。そしてやめようと思ってやめられるものでもないということも経験上知っている。
当然コンテンツが好きでヲタクをやっているのだから、コンテンツに興味を失わない限りやめられない。
ただ、今日も自担(自分の担当=応援しているタレント。女子ドルにおける推しの意)が宇宙一いや銀河一かっこよくてかわいくて最高の興奮や夢をくれるからということ以外に、ジャニヲタをやめられない理由がある。
それは大変くだらない理由なのだが、ジャニヲタをやっている時だけは「女の子」になれるような気がするからである。
ブスだから女の子らしくあることを諦め、二次元を愛す「キモヲタ」だった私が「女の子」でいていい環境が心地良すぎるのだ。実際はジャニヲタもキモヲタであることには変わりないし私がブスであることにも変わりないのだが。
似合わなくても女の子らしい服を着て、つけまやカラコンを装備して、浮かれたHNでツイッターをして、ヲタクとつるむ。
二次ヲタ時代にある程度のリテラシーを身に付けたはずなのに乙女心が判断力を鈍らせる。ネット上の色々な場所で飛び交う真偽不明の様々な情報に踊らされて、病む。
タレントが実在する人間ゆえに起こるあらゆることに心を痛めて、また病む。辛くてみっともなくて情けないけれどそれすら楽しいのだ。女の子みたい!
私は何のためにヲタクをやっているのだろう?欲求を満たすためであるのは間違いないのだが、これは何と言う名前の欲求なのだろう?