先週ぐらいに某議員がBlog炎上して自殺した(実際どうかしらんけど)だのなんだので、
炎上関連の記事が結構あったけど、そういうのもすっかり落ち着いたのでこっそり投稿。
実話を元にしたフィクションだと思って下さい。
友人、仮にAとしよう。
Aはゼミである分野の研究をしていたが、院に進むかどうかずっと迷っていた。
そんな時、とある公的な臨時採用の試験にたまたま受かったのでそこで働きながら
お金を貯めて(もし進むならその費用に充てるつもりで)院に進むかどうかを
もう少し考えようと思った。
そうして大学を卒業し、働き始めて半年ほどが過ぎた頃、Aに卒業した大学から
一本の電話がかかってくる。
「A君、君の個人情報がネットの某巨大掲示板に掲載されている」と。
それと同時に友人たちからも連絡が。
「お前の個人情報が某巨大掲示板に載ってるけど、どうしたんだ?」
Aは驚き、その掲示板を初めて覗いてみた。
「確かに載っている!これはオレだ・・・」
Aはネットに疎く、そういったものはよくわからない怖いものだと考えており、
当時有名になりつつあったその巨大掲示板を見ることはおろか、
それはAがゼミでHTMLの練習で作ったプロフィールページにあった。
某巨大掲示板に掲載されていたAの個人情報は全てそのプロフィールに
記載していた内容だった。
そこにAは顔写真、自分の名前、年齢、血液型、趣味などを書き、
最後にこう書き記した。
「好きな曲は●●です!」
これだけなら問題にはならなかったのかもしれない。
だがしかし、Aはちょっと変わったことをやりたくて、HTMLでその●●に
リンクを貼り、他のゼミ生がCDから取り込んで共用のパソコンに入れていた
音楽ファイルへ拙いHTMLの知識を動員しリンクを貼ったのだった。
Aはそもそもこのプロフィールが学外に公開されている認識は無い。
そして当時のゼミ生達にもなかった。
しかしそのゼミ共有のパソコンは、学内のネットワークから学外に
公開された状態になっていた。
今では殆ど考えられない事だけどね。昔はURLを削ると上の階層が丸見えとか
話を戻して・・・
そうしてそのまま作られたページは・・・最初にゼミ生同士の自己紹介の
手助けを多少は果たしつつも、作られたたまま忘れさられてしまう。
ゼミ生は新しい生徒が入ってきて、そしてその1年でHTMLの講義は
新しいゼミ生がHTMLの練習でプロフィールページを作ることも無くなり・・・
誰もが忘れ去ったまま、HTMLファイルと皆が持ち込んだCDの音楽ファイルだけが
やがてAはそのまま卒業し、進路に多少悩みつつも冒頭のように公的機関で臨時として
働き始めたのだった。
折しもファイル共有や、音楽ファイルの無断配布などが問題になり始めた頃だった。
ある日、巨大掲示板にAのプロフィールページへのリンクが貼られ
こう書かれる。
「☓☓大学■年生 ●●●●君 音楽ファイルをネットで違法に配布!」
スレッドは瞬く間に伸び、ディレクトリを漁った者達がAの個人情報を、
残っていた他の当時のゼミ生のプロフィール情報を掲載していく。
ネットに疎いAはまず巨大掲示板へ友達に頼んで書き込みを消してもらうよう
書き込んでもらう。
だが当時、その巨大掲示板では書き込みの削除は滅多に行われないことだった。
友人達が書き込むことで巨大掲示板の住人たちは喜び、スレッドはどんどん
炎上していく。また友人もAを擁護する発言をしたせいで非難されていく。
しかし警察で言われたのは「実際に被害がない限り動けない」の一言だった。
個人情報に対する考え方も今とは違う。
警察も動いてくれない。
ネットで自分の名前を検索したらその記事ばかりがヒットする・・・
初めて会う人が怖い・・・
夜も眠れなくなる・・・
臨時の今の職場に説明はしたがこれからどうなるかがわからない・・・
自分だけならまだしも当時の仲間たちの情報まで掲載されている・・・
仲間たちは皆「気にするな」とか「人の噂もなんとやらだよ、そのうち
だったのが問題だろ?」などと慰めてくれるが、自分がキッカケに
なったのは間違いない・・・
・・・その後Aが、どうなったのか?そこまで書いたほうがいい?
引っ張られてもきになるから、この際、書いてくれ。
引っ張られてもきになるから、この際、書いてくれ。
そうだよな、書きながらちょっと面倒になってきたのもあったんだが、 引っ張る意味も特にないので続き。 結論から言えば、地元に帰った時にAとはタイミングが合えば一緒に飲んだ...