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「――舞台『DREAMBOYS』が千秋楽を迎えたよ。観客の収容人数50%や、検温、換気などさまざまな対策を――……」
冒頭は2021年1月28日、FBS福岡放送「バリはやッ!ZIP!」というワイドショー(以下、WS)でアナウンサーが読み上げたものだ。東京・日比谷の帝国劇場にて2020年12月10日~2021年1月27日まで実施されていたジャニーズが多数出演する舞台「DREAMBOYS」(通称、ドリボ)の千秋楽公演が無事終了したことを告げるエンタメニュースだ。ジャニーズ以外のオタクの人はびっくりするかもしれないがジャニーズは舞台の制作発表からゲネや初日、千秋楽まで、あらゆるWSエンタメニュースで全国各地で取り上げられる。広告と大手事務所の力はすごい。
今回取り上げたいのは「観客の収容人数50%」の部分だ。これは全くの間違いである。わざわざテロップまで表示して強調しているが(ジャニオタは権利関係に疎いのでWS名と舞台名でインターネットの海を検索すれば出てくる)、間違いだ。ドリボを観劇した人間、あるいはジャニーズ現場をウオッチしていた人間は分かると思うが、観客の収容人数は100%だった。確かに、当初は50%で観劇者を募った(そのおかげでファンクラブ会員でも当選者が少なく、当落時点での相場は高騰した。余談である)が、20年11月ごろに追加応募を募り、観客の収容人数100%での公演実施を決定した。年明け、政府による緊急事態宣言が再度発令された後も主催である東宝は「内閣官房より各都道府県に通達された1月7日付の事務連絡にのっとり、『1月11日までに販売済のチケットについては収容定員制限を適用せず、キャンセルも不要』という内容を受け、下記の対応を行ったうえで、上演させていただきます。」として払い戻しには対応するのみで、強制的に50%になるといった措置は実施していない。詳しくは東宝の公式サイトを参照してほしい。
https://www.tohostage.com/dreamboys/info20210108.html
ただ、東宝の言う通り政府からは強制されていないため、観客の収容人数を50%にしなければならなかったわけでもない。東宝とジャニーズ事務所の対応は政府の通達に則っており、なんら問題ではないのだ。筆者は実際に十数回あるいは数十回帝国劇場に足を運んだが、確かに検温や換気はしているものの開演前のロビーは人でごった返していた。とはいえ、別にそのことは問題ではないのだ。ただ、先述したバリはやという番組でわざわざテロップまで示して「観客の収容人数50%」と誤魔化した意味は一体なんだったのか、それが気になる。コロナ禍で舞台を実施していることの体裁を保つためか、FBS側の単なる誤解なのか、それとも――。
余談中の余談だが、帝国劇場は座席が狭く、前や横にいる人がかなり近く感じる。通路横や最前列でない限り観劇中にお手洗いに行くことは憚られるし、前方は座席の傾斜も緩いため、舞台がよく見えないことが多い。帝劇信仰の強いジャニオタはあまり文句を言いたがらない傾向にあるが、古くて伝統があるだけで観劇体験に優れた劇場ではない。できることなら50%でやってほしかった。そっちのほうが見やすそうだし。そう思う。
天然子宮がいかに優れているかを知らないからこういう論になっちゃう。
いやわかる。おれも高校生くらいまではそんな感じだった。
おれが指摘する問題点は誤字ではなくてコスト意識が欠落している点だ。
天然子宮と同じ性能の人ロ子宮が作れたとして、一体いくらになるんだろうか。
したがって人工子宮が500万円以上だったら使えないわけだ。
10か月間のショバ代もある。病院か農場かわからないが、少なくとも10か月間間借りして24時間管理してもらう。いくらになりますか。
赤んぼの材料代もある。安全な餌を10か月間絶えず与え続けることになる。羊水に含まれる重要なタンパク質は全て胎児が合成しているわけではない。母体由来のサイトカインやらなにやら諸々のタンパク質がいくらになるか…想像もつかないがニボルマブよりまあ100倍は高額になるだろう。FBSを知っている人にはいかに難しいか想像がつくはず。
安全性の検査に一体何年間かかるのかという問題もある。徹底的な動物実験で攻めていくだろうけど、この手の動物実験の結果をヒトに適用することの難しさはもう想像を絶する。五体満足で生まれるだけでは不十分で、少なくとも生まれてくるベイビーの寿命体重知能が並程度でなければ誰も使うまい。人間の寿命を調べるのに何年間かかるだろうか。
開発に要したコストはもちろん製品価格に反映される。税金で賄いますか。人口の半分が男性なのに、そんな決定ができるだろうか。
つまりアフォーダブルな製品を開発することはできないだろうということ。
製品化できそうもないものの研究をする人がどれだけいるかということ。
極めつけに、女性はほぼ全員が使用可能な天然子宮を備えている。治療法を確立しなければ死ぬしかない病気とは違って、安くて実績充分の代替案があるのだ。つまり代理母という代替案がある。
高コスト高リスクの人工子宮をわざわざ使う(使える)人が、技術確立・市場形成に十分な数現れるとは、おれにはとてもとても信じられません。
なお、アメリカ人はそんなまどろっこしいことしないで養子をとるようですよ。
完
いくら超特急で細胞の継代をやれと言われたとはいえ、あのやり方はあんまりだった。おかげでシャーレは半分コンタミするわ、頑張ってた筋芽細胞たちは培地をいきなり変えられて筋管形成するわ、中には一番うまく分裂していたときに死ぬことになる細胞がいるわ、俺は最悪なことをやった。俺がやったのは昼食に納豆を食った手でFBSの不働化だった。んで俺の昼食は納豆ばっかりだし、めちゃくちゃ醸されてて実験後に変なコンタミが多発してインキュベーターがカビるわで、結果的に俺が食った納豆のせいで研究室が継代し続けてきた細胞株は壊滅した。なんせバチルスをFBSにばらまいたんだからな。俺が納豆ダイエットにはまる以前はもっと清潔な雰囲気があったぜ。みんな俺にコンタミさせられたときは苦痛だったはずなんだよ。だけど俺の実験前の食事は、コンタミの原因菌を明らかにし、一瞬醒めた目で見られたが、いったん細胞が全滅してしまうと何も感じなくなるように絶望が広がるから、みんなこのあとどうしようかという最悪の現実を考えないようにしている。言ってみれば強すぎるストレスで笑ってしまうように、実験中の細胞が全滅してしまうと苦痛があまりなく、むしろ細胞周期に合わせて夜中に継代する必要もなくなってよかったねと思い込んでる。しかし細胞たちは確実にバチルスに殺された。納豆ダイエットはやめたほうが賢明だ。実験前は発酵系の食品を避けて、確実に手洗いしろ。アルコールを吹きかけて殺菌だ。これは実験プロトコルだ。