全般的にステージが近い
MCの矢島舞美さんは，原稿棒読みをできるだけ避けようとしていた（同じ意味でも自分の言葉で話そうとしていた）印象
同じチームの公演でも，日ごとにパフォーマンスも印象も変化する
- 特に開催地が変わると歌唱順も変わり，それが印象に与える影響は絶対にあるが，個人的にはそれほど大きいとは感じなかった
- 開催地の変化というよりは，1週間ほど日数が空くことによる，その間の日々の各者の歌への取り組みによるパフォーマンスの変化の方が大きく感じた
なので，あるチームの公演を一度観ても，別日の同じチームの公演を観る価値はあると思う（もちろん財布と相談だが）
チームごとの魅力として B > A は変わらず

以下各チームの感想だが，表記は下述の通り：

歌唱者名: 『曲名』
- 感想

Aチーム: 0725昼

松永里愛: 『ただ泣きたくなるの』
- 上手い；だが普通
岡村ほまれ: 『M』
- 良くなっていた；特に前半切なさが出ていた；後半はやはり平板に感じた
新沼希空: 『会いたくて会いたくて』
- 良かったが，一曲通じて同じ感じで，少し単調だったかも
江口紗耶: 『Lemon』
- 相変わらず謎に良い
井上玲音: 『糸』
- 相変わらず良い；中音域の響きが素晴らしい
西田汐里: 『PRIDE』
- 声があっていないという印象は変わらない；前後半で変化を付けると平板さが減るのではないかと思う
段原瑠々: 『見上げてごらん夜の星を』
- 2回声が少し裏返った；まだ段原版のこの曲がどういう感情を伝えようとしているのか理解できていない
船木結: 『大阪で生まれた女』
- 目瞑って聞いたら絶対ベテラン歌手が歌ってると誰もが勘違いするのでは；それくらいブルージーな感じが出ている
羽賀朱音: 『もしもピアノが弾けたなら』
- だんだん良くなってるが，これも新沼さんと同じで一曲通してトーンが同じなのが平板さに繋がってるように思う
加賀楓: 『楓』
- 良い；大阪2日目より良かったと思う；サビより大サビを盛り上げる感じがもう少し欲しいかも
小林萌花: 『私はピアノ』
- これはもうアレンジの勝利；中音域の声の響きが良く，それを活かしたアレンジになってると思う
譜久村聖: 『僕は君に恋をする』
- 進化したと感じた；1番より2番にクライマックスを持ってくる歌い方が良かった
高瀬くるみ: 『Time goes by』
- ほんとに良い；オリジナルより絶対に上だと思う（オリジナルがちょっと……というのもあるが）；緩急の使い分けも上手い
小片リサ: 『明日への手紙』
- ウィスパーを意識しすぎてるのでは？；ウィスパーをやるには声量が必要なのだが，それが足りていないのかもしれない
石田亜佑美: 『なごり雪』
- 大幅に良くなった；ほぼ声の震えがなくなった（まだホンの少し残っているが）ことにより，本来の切なさがちゃんと伝わるようになった；一挙に上位集団に躍り出たと思う
秋山眞緒: 『春なのに』
- 歌い方と声質のせいだと思うのだが，演歌っぽく聞こえてしまうのが難
川村文乃: 『未来へ』
- 技術的なミスは3ヶ所ほどあったように思うが，それを補って余りある情感で素晴らしい

チーム内での個人的な評価は，

第一集団：加賀さん，譜久村さん，高瀬さん，石田さん，川村さん
第二集団：井上さん，船木さん
第三集団：岡村さん，江口さん，小林さん

という感じ。

第一集団にあえて順位を付けるとすると，大幅に良くなって驚きを提供してくれた石田さんがトップで，高瀬さん加賀さんが続き，その後に川村さん譜久村さんという感じ。

Bチーム: 0725夜

里吉うたの: 『赤い風船』
- ミスが多かった；恐らく（一番手ということで）緊張して本来のパフォーマンスができなかったのは，はたからみても残念だったが（大阪ではもっと良かったのに，と思いながら観ていた），それも含めてアウトプットで評価されるのが芸能なので，この経験を糧に次頑張ってほしいなと思った
小野瑞歩: 『I LOVE YOU』
- 出だし緊張からか少し不安定に感じたが，すぐに本来の調子を取り戻した；男声の曲を女声で歌えば違いが出るのは当然だが，オリジナリティを出しつつ世界観を再現しているのは本当に凄いと思う；彼女も船木さんとは少し違う感じで「人生何周目」感がある
佐藤優樹: 『ひこうき雲』
- 低音は多少改善されたようだが，今度は高音が苦しそうだった；前回高音あまり気にならなかったことから考えるとたぶん調子が悪かったのだろう；合った音域ではブルージーな声が出ていて本家より良いのではと思うくらいなので（というか本家は声が独特すぎる），この不安定さがなくなればという期待はある
金澤朋子: 『Jupiter』
- 大阪より良く感じた；理由は低音の安定度が増したことが大きいように思う
上國料萌衣: 『さよなら』
- 「さよなら」の「ら」で切らずに「らぁ」と少し弱めに伸ばす感じになっていて，前回の個人的な不満が解消された；その結果ものすごく良くなってて，その効果は「さよなら」の部分よりもその直後の部分（「もうすぐ外は白い冬」や「そのままのキミだけ」等）に現れて，切なさが強く表現されているように感じた
島倉りか: 『スローモーション』
- 安定して良い；アレンジが原曲よりもメロディアスになっている（本来リズミカルになる箇所もメロディ重視の曲調になっている）点も彼女に向いているのかもしれない；ただこのパフォーマンスは完成され過ぎていて驚きはなかった；それは別に悪いことではないが，彼女の力があれば，アドリブを入れるなどして，あえて「完成」を崩して「驚き」を作り出すことに挑戦するのも有りでは（もちろん同じチームの公演を複数回観に来る人の方が少ないだろうから，毎回完成されたパフォーマンスを見せるのも有りだと思うが）
山岸理子: 『想い出がいっぱい』
- まだ不安定だが，音を外すのは大幅に減ったのでは
野中美希: 『Hello, Again ～昔からある場所～』
- 歌い方が変わったように感じた；個人的には好きな歌い方に近づいた（まだ裏声への切り替わり等数ヵ所にハロプロ歌唱っぽさが残ってはいると思うが）
佐々木莉佳子: 『ハナミズキ』
- 息の流れが気になる箇所が大幅に減って素晴らしく良くなった；感情表現は前回同様素晴らしかったので，トータルでトップクラスのパフォーマンスだったと思う；歌を聴いて泣くことは滅多にないのだが，少し泣いてしまった
伊勢鈴蘭: 『三日月』
- 引き続き素晴らしかった；今回は高音が少し苦しそうな箇所もあったように思うが，本人はMCのコメントで「今までで一番入り込めた」と言っていたので，苦しそうな感じも含めての感情移入だったのかもしれない
小野田紗栞: 『プラネタリウム』
- 今回も良かった
高木紗友希: 『ワインレッドの心』
- 今回も良かった；このパフォーマンス相当なレベルだと思うのに評価の声が少ないの良くわからない；彼女はもうこの歌をかなり手の内に入れているようなので（それだけでも凄いことだが），もっとパッションの赴くままに歌ってみるのも有りだと思う
平井美葉: 『海の声』
- 序盤で一度盛大に声が裏返ったが，それ以外は良いパフォーマンスだった；声がイケメンなのが曲にすごく合ってる
稲場愛香: 『明日への扉』
- 「可愛い」ではない歌い方を模索している印象；一部それができてるなぁと感じるところもあって，あの歌唱が全編でできたら新しい表現がでてくるんじゃないかという期待は感じた
北川莉央: 『ありがとう』
- 本人コメントとは異なる（矢島さんのコメントと被る）けど，一部本家に寄せようとしてるのではと感じたところがあった（どこか忘れたが「る」の歌い方等）；彼女くらいの歴だったら，まずは本家をできるだけ完璧になぞるのを目指しても良いのではと思う（個性の追求はそのあとでも良いと思うし，モノマネに走らなければ個性なんて自然とにじみ出てくるのでは）
前田こころ: 『366日』
- 細かい瑕はあったものの，今回高音は全般的に良くなっていたように思う；彼女は男役が多いけど，女性の心情を歌う表現力が高い人だと感じた
森戸知沙希: 『会いたい』
- 高音の必死さがだいぶ減って表現する余裕が少し出てきた印象（特に前半）；「悲しい歌」と言いながら笑ってしまう森戸さん実に森戸さんらしくて良い；実はバラード向いてないのかもしれない(笑)
生田衣梨奈: 『キミを忘れないよ』
- フラットしてる印象は前回比でだいぶ減った；でもまだ精度を上げている段階ではと（個人的には）思った

こちらのチーム内評価は

第一集団：金澤さん，上國料さん，島倉さん，佐々木さん，伊勢さん，高木さん
第二集団：小野さん，平井さん
第三集団：前田さん

という感じでかなり激戦。3人1組の2番目のブロック（金澤さん，上國料さん，島倉さん）がとにかく強くて，そこに他ブロックの強者が食い込んでいった感じ。

こちらも第一集団にあえて順位を付けるとすると，技術的に大幅に改善されて飛躍的に聴きやすくなったことで，もともと強いエモさがより強烈に伝わるようになった佐々木さんがトップ，次いで同じく改善された（というか自分の好みに近づいた）上國料さん，僅差で高木さん伊勢さんが並び，また僅かな差で島倉さん金澤さんという感じだった。