2022-07-07

赤松健選挙が下手すぎて辛い

当落ライン上と言われている赤松健選挙活動素人目にもヘタクソに見えて辛い。

氏はマンガ家であるから選挙活動についてのノウハウは乏しいだろうが、それにしてもひどいと感じてしまう。

ロビー活動は「対・偉い人」向けの活動である

まり大衆意見はあまり気にしなくていい。

既に関係のある同業者連携して、なんとか偉い人を言いくるめれば良い訳だ。

しかし、選挙活動とは「対・誰とも分からない大勢一般人相手活動だ。

たぶん、この差は決定的である

筆者は大学でも政治系の講義は取っていなかったレベルのド素人であるが、政治とは綺麗事では済まない世界だろう、という想像くらいはできる。

清濁併せ呑む、とにかく損得勘定で考える、道理よりも利害関係の調整、胃の痛くなるような根回し、そういう世界なのだろう。

例えば、与党で大きな権力を握っている人間が、法に触れなきゃ何やってもオッケー、関係各所との利権で私腹を肥やす『大悪人』と世間から称されるような人物だったとする。

プライベートでは絶対に関わりたくないような相手自分の中の道理と照らし合わせても唾したくなるような相手でも、ロビイングをするとなれば話は別だ。

なんとかこの偉い『大悪人』のご機嫌を取り、言いくるめ、時に何らかの利害関係を調節し、自身の主張に賛同してくれるように関係を築かねばならない。

無論、『大悪人』以外に働きかける方法もあるだろうが、活動可能な人手や政権への影響力を総合的に判断した時に「一番偉く、一番ヤベー人格の輩」に取り入るのが最善手という事もあろう。

さてロビー活動として『大悪人』と関係を結ぶことを、世間の人々はよく思わない事だろう。

政治は綺麗ごとではないと言っても出来ればクリーンな若手に力を伸ばして欲しい、そう思うのが人情だ。人間、わりと感情の獣である

しかロビー活動の内容は世間の人々にはあまり届かないし、届いた少数の人がその活動非難しても、ロビー活動のものには大した影響はないだろう。

何故ならロビー活動で一番大切なのは「偉い人との関係」だ。世間から非難など、活動のものに支障が出ない範囲でなければ、あまり問題にはならない。



しかし、選挙となれば事態が全く逆になってくる。 と思う。

偉い人ではなく、一般大衆いかアピールするか。

同業者やオトモダチではなく、自分を知らない人、自分意見対立するかもしれない人に、いかに話を聞いてもらうか。

いかにして「ハジメマシテ」の人に良い印象を持ってもらうか、そしてなるべく敵を作らないようにするか――

素人なりに、そういう事が大事になってくるのではないか、と想像する。

マンガで例えるならば、既にいる自分ファン向けに描くのではダメなのだろう。

自分世間流行には媚びない、ウケ狙いなんてしない、自分の描きたいものを描いて、それに共感してくれる人がきっと居る筈だ! ではダメだ。

新規の読者を獲得し、或いはアンチを取り込み、世間流行に乗っかり、商業的な成功を収める事に全振りしたマンガを描かねばならない。

まして赤松氏は今回が初出馬政治の場に彼のファンは少なく(支持母体が無い)、ちょい売れ同人作家商業に売り込もうとしている状態に等しい…と思う。

だが、最近赤松氏の動向はどうか。

「行き過ぎたジェンダー論」その他、是非はともかく燃えそうな気配のある言動

実績アピールとして、世間一般からの評判があまりよろしくなさそうな人物との関係を強調。

様々な言動に対する様々なツッコミを(勿論、中には揚げ足取りやただの茶化しもあるが)総スルー

売り込みは既存ファン、或いは「自分と同じタイプオタク」向けで、「タイプの違うオタク」の一部を敵に回すような言動も見られる。

選挙活動が本格化したか可視化されているだけかもしれないが、ツイッター上のアンチ赤松の増殖速度はマジでヤバい気がする。

ロビー活動時代応援していた人が「ちょっと今回はダメだわ」みたいな感じで離れていく例も割と見た。

ツイートを見る度に「なんでまたそんな新たな敵を作りそうなことを…」と辛い気持ちになるばかりで、筆者自身そっとフォローを外した。

政治は綺麗ごとではないと思う。当選したとして、表現の自由を守る為には評判の悪い議員と付き合う必要も出てくるだろう。

そのワンイシューをどんな手を使っても貫くため、大衆ウケの悪い言動を取って党内のポジション取りをすることを強いられるかもしれない。

しかし、赤松氏は未だ厳しい状態に置かれる候補者だ。

ポジション取りだの根回しだのの前に、世間一般の人々の人気取りをしなければいけない状態の筈だ。

だというのに、赤松氏は今日既存ファン以外の好感度を下げアンチに悪評の口実を与えそうな「身内向けアピール」を繰り返している。

それでも筆者は赤松氏に投票する、たぶんする、たぶんきっとおそらくする。

その一票が無駄にならない事を、切実に願ってならない。

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