2015-10-23

視姦イラストについての話

本日このような記事ツイッター界を騒がせていた。

Love Piece Club - 女子中高生に固執する成人男性たち / 田房永子」 http://www.lovepiececlub.com/lovecafe/mejirushi/2015/10/21/entry_005903.html

 

この記事についての是非を問うつもりはない。

私が語るのはこの記事で言われている「JK視姦絵師とそのイラスト、諸々の問題について」である

 

●まず、絵師は何をしたのか。

よく「ただ実在した少女イラストとして描いただけ」等と言われることがあるが、それに収まるものではない。

1.実在した少女を絵にし、様々な性的な興味を注釈として書き綴ったものが、話の中心にあるイラストである

 例:超おっぱい! お尻近くまで見えてしまったナイスふともも (雨で塗れて透けた胸部に対し)白ブラとおっぱい

2.少女の着用していた制服の詳細を事細かに描いているものも少なから存在している。

 見る人が見ればどこの服だかわかるとも言い、実際にその学校の生徒から絵師に直接の苦言リプライもあったとされているが、

 何分証明する手段のないものなので真偽は不明

3.「この県の女の子は気が強くてダメから、隣の県の女学生を眺めて癒されてくる」

 「通りにいた女子中学生に車でクラクションを鳴らし、相手の反応を見て喜ぶ」

 「今日30人以上の制服少女を見たけど一人もセンサーに反応しなかった」

 「通学路に引越し毎日カメラをつけて素材探しもいいですね!」

 といった絵以外で実際に行ったであろうことを多く呟いている。

今日たまたま見かけた面白い人を絵にしました」といったものではないことはわかるだろうか。

少女を見る為にわざわざ遠征する、胸部に対する細かい注釈等、

たまたま見かけた」ではなく「自分から見に行っている」ものであり、

その点が他とは大きく異なっているものである

 

●何が問題なのか。

問題といった大きな話でもなく、ただこの行為に対して気持ち悪いと思う人がいたというだけの話である

決して集団で叩いたりはしておらず、これに対し怒り断筆させようとする者も割合からしてごく少数で、

ただこれを見た人らが個人個人の率直な感想、思いを口々に呟いているだけなのだが、

まりにも多くの人が気持ち悪いと感じ、感情吐露している為、「集団での叩きに見える」のが現状である

 

気持ち悪く思う部分も個人個人で様々で、

女学生性的眼差しで見て、それを文字に書き起こしている所。

・詳細までハッキリ描けるくらいに見回している所。

・その他のツイートから滲み出る執着っぷりやマジさ。イラスト以外での行動etcetc...

これらが集まっていた為により多くの人が気持ち悪く思ったのだろうし、

どれか一つだけだったらこのように炎上することもなかっただろう。

人が気持ち悪いと感じうる要素の集合体である

 

犯罪じゃないのだから悪く言うな」という意見もあるが、それはそれこれはこれであり、

犯罪じゃなくても気持ち悪いもの気持ち悪いし、そういった悪感情表現する行為犯罪ではない。

犯罪じゃないのだから、というのなら、気持ち悪いという表現犯罪ではないので、この表現を悪く言われる謂れはなくなる。

(名誉毀損侮辱にあたりうるというものもあるが、

そのように拡大するのであれば、絵師行為迷惑防止条例違反と成り得るものであり、

一週回って犯罪じゃない理論は成り立たなくなる。)

法律には背いてはないんだから何をしたって嫌うな」と言うのであれば、

それと同じように「法律に背かない範囲自分にとって嫌なことを集団でされる」ことになるよ。

 

「この程度のことで炎上させるなんて酷い」や「こんな些細なことで悪く言うやつは嫉妬に決まっている」といったものは、

全ての基準自分本位で成り立っているからこその言葉であり、

自分にとっての「この程度」「些細なこと」と、他人にとっての程度は違うということを知るべきだと思う。

自分いくら気持ち悪いと思わなくても、大多数の人が不快に思ったか炎上した、ということを受け入れないと何も始まらない。

フェミが~BBAが~といったものも多いが、男でも不快に思った趣旨を発している人は多くいる。

 

●その他の「街で見かけた面白い人たち」イラストはどうか。

この話は絶対的な良し悪しの話ではなく、客観的な快不快の話である

なので法律のように、誰かが「ここからはNG」と示すものではない。

言動を知って不快に思った人が多ければ多いほど炎上やすくなる。

結果論ではあるのだが、その他のものは「こう大きく取り上げられて周囲から不快感を突きつけられる」ようなことが無かった以上、

別に大半の人は不快に思わなかっただけだろう。

今後また同じように多くの人が不快に思う表現がなされればそれは同じように悪感情の塊をぶつけられることになるだろうし、

不快に思わない表現に対してわざわざ嘘ついてまで嫌いだと言いに行くこともない。

 

「コレに対してキモいと言ったんだから、アレにもソレにもキモいと言え!」というのはただの炊きつけだし、

実際キモいと思ってないものキモいと言えと言われてもそんなの不可能だし、

"コレ"と"アレとソレ"は全く別物なのにも関わらず当然のように同一視してしまうのは

「コレのどこが気持ち悪がられているのかを理解できず、また理解しようともしていない」ことを自ら示してしまっている。

 

今回のことで炎上たからといって今後街で見かけた人イラスト自粛するようにはならないだろうし、

視線を向けただけで犯罪者になるような厳格な社会にもなりえないだろう。

これらには共感者がいない。これらのことに賛同する人間は決して多くなく、従って炎上もせず世界も変わらない。

 

最後

表現の自由表現の自由で、視姦イラストを描くことも自由。ただし自由には責任が伴うということを忘れちゃダメ

表現の自由は、自分表現を悪く言われない自由ではない。

絵を描いて発表するのは自由だが、それを見た人がどう思うかも自由。悪く思う人もいるし良く思う人もいる。

自由なので、どれだけ多くの人に気持ち悪がられても俺は一生描くぞ!っていうのも自由

そりゃ描き続ける以上周囲も言い続けることになるけど、描くこと自体を無理やり押さえつけることは誰にもできない。

ただし、「オタクキモくて当然だ!周囲のことなんか考えないのがオタク!」とか

(学業に励む少女に対して)「見られるのが嫌なら家から出ないようにしろ!」とか

そういって開き直る限りはまた相手にも同じように「オタクのことは考えなくていい」とされるだけで

それこそ「オタク犯罪者予備軍・迫害推奨」の称号自分から勝ち取りに向かってしまうこととなる。

 

今まで「これは絵であって実在する人間とは全く無関係で誰も被害にあってません」として顰蹙を少しでもかわそうとしてきた中で

実在する人間性的目線で描きあげるのは明らかにその道に反していて、オタク未来の芽を摘むようなこととなってしまいかねない。

 

気持ち悪がられても貫くのがオタク!というのは個人的には好きだが、

それが適用されるのは「周囲からさな不快感が向けられている時」のみだろう。

開きなおることなく、自分のやってることにどれくらいファンがいてどれくらいアンチがいるのか

そういう部分を客観的に計ることが、表現者一個人としてもオタク文化としても穏やかに生き残る上で大切なんだと思う。

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