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2013-08-23

終戦のエンペラー』見て来た

僕の観測範囲では、評価以前に話題になっていない。

僕もホワイトハウスダウンを見た後、パシフィックリムの次の上映待ちでちょうどいい時間じゃなければ多分見なかった。一生。

端的に言えば面白い

しかし、おそらく日本人以外では楽しめないのではないか。これをアメリカ一生懸命作ってくれたおかげで、僕はパシフィックリムの上映開始までを無為に過ごさずにすんだ。ありがとうございます

以下、ネタバレ

戦後マッカーサー元帥とする占領軍進駐軍)が日本にやってきました。

マッカーサー目的は、日本を上手く統治すること。

まり占領地の委託経営を請け負った状況です。うまく日本復興させれば、それを手土産大統領選出馬ホワイトハウスへの道が開ける。

そんな彼の行う、最初重要仕事が俗に言う東京裁判でした。

まり戦争を起こした責任者を片っ端から縛り首にしてしまう。

東条英機をはじめとするお偉いさん方が刑場の露に消えたのは事実。その当たりは邦画プライド』を見て貰えば。

さて、政治家についてはそれで良し。

ところが日本には首相とは違う大物がいる。つまり昭和天皇である

話はそれるが、アメリカは野蛮な国である。それは現代も変わらず、『悪者』(或いは異分子)がいればみんなでリンチを加えて殺したりする。日本でもそんなのはあるけどね。

そして、大半の国民には学がない。

閑話休題

本国からは、昭和天皇戦争責任者として処刑せよ、そんな突き上げを食らうわけだが、それをやるのは日本統治のために非常に厳しい。

国民天皇を無条件で頂くように教育をされてきた。(信仰

国内には大量の、数百万規模の“元軍人”がいた。(不穏分子

③終戦後国民に食料は行き渡らず、また、失業者も多かった。(経済的停滞)

普通、これだけ揃えて、天皇を処刑すれば、火薬に火を付けることになる。

どっかのフィクサー兵士崩れを雇って私兵隊に仕立てれば、再び戦争状態にもなるし、暗殺等のテロルも横行するだろう。なにせ、必要があれば死ぬように教育を受けた連中だ。

それに十分な大義名分を向こうに渡すことになる。

結果、治安維持に大量の兵士必要とし、再び国土を焦土に変えなければならないかもしれない。食料の供給経済の発展は大きく阻害され、マッカーサー責任をとって辞職。

でも、そこまでは南部野蛮人は考えない。

なんなら直接行ってぶん殴ってやろうぐらいにしか考えない。正義が当然勝ったのだ、くらいのもんだ。

さて、ここでようやく話が始まる。

マッカーサーは部下に命じる。

『開戦の責任天皇になかった』証拠を持って来い。

こうして主人公准将は、焼け野原をかけずり回ってその証拠を探すのです。

てのがあらすじ。

正義とか悪とかの話ではなくて、ケジメの付け方、落としどころの話。

九割方フィクションだとしても、まあ今の時期に見るのはいいのかもしれない。

ちなみに、主人公に付けられた通訳ドライバーミスタータカハシなる人物だったので、その後にプロレス暴露本とか書くのかもしれない、と思いながら見てた。

あと、ホワイトハウスダウンとパシフィックリム終戦のエンペラーより面白いので超おオススメ

2008-08-31

病気の人とそうでない人

 ある種の病気の人。出来ることもあるし、出来ないこともある。

病気になる前には出来ていたけれど、発病後は出来ないでいることもある。

 その病気への対処法は基本的に非常にシンプル。きついことをしない。

つらいときはのんびり休む。無理をしない。ゆっくりする。

 投薬治療もあるけれど、あくまで基本はゆっくり休むこと。

それが大前提

 簡単なようでなかなか難しいこの治療法。

多くの場合、そういう環境を整えることが出来なくて、中途半端になってしまう。

だから、もしそういう環境を作れたのなら、「社会復帰」くらいまでそこにいればいいと思う。

 じゃあ、患者がその環境から脱出したがったら?

患者さんは家族のもとで、たくさんの人のサポートを受けて暮らしている。

でも、患者さんはそろそろ適齢期。恋人のところへ行きたい。

ところが恋人とは遠距離恋愛恋人の住む町では、家族サポートを受けられない。

 病院も遠くなるしね。

 つまり、患者さんが恋人のところへくれば、今までみたいな環境サポートは得られない。

でも、でも、患者さんは恋人のところへ行きたい。

恋人が頑張れば、患者さんを支えきれるかな。

うまくいくかもしれない。そういう成功例をいくつか知っている。

うまくいかないかもしれない。恋人まで病んでしまった例をたくさん知っている。

数人分のサポート能力を一人で発揮しないといけないんだ、この種の恋人は。

失敗する確率が高いのは当たり前だ。

 恋人病気じゃない。前途をちゃんと計算できる。

自分の負担のあまりの大きさ、成功率のあまりの低さ。それをちゃんと知ってる。

 だから恋人は、患者さんを自分のところに受け入れたくない。

せっかくのいい環境にいるのだから、もっともっと治療をそこで進めてほしい。

 患者さんは言う。ワタシを面倒くさいと思ってる。

 患者さんは怒る。ワタシを愛してないんでしょ?

 患者さんは喚く。ワタシの気持ちで行動してよ!

 世の中には美談がある。心の病気を持つ患者さんを受け入れて、願いを叶えて。

患者さんの幸せのために全力を投じるパートナー

 患者さんが幸せであることが、自分自身にとっても幸せだと無垢に言い切る人たち。

 そこにははっきりとした共依存存在している。

恋人はその共依存がとても嫌だ。共依存病気病気みたいなものの組み合わせだ。

心の病気でない自分が、病気になる大きな危険性を抱え込んでまで、患者さんを引き取る。

恋愛って、そこまでして進めるほどのものではないと思う。

心の病気って、そこまでして受け入れるべきものではないと思う。

 病気ではない人が病気にならない程度の献身抑制することは、おかしいことなんだろうか。

愛のためには、精神病患者のためには、病むほどの献身をすることが当然なんだろうか。

 それは本当に美談なんだろうか。

 こういう意見がある。

メンヘラ恋人になるなら、何もかもを受け入れて生涯耐え続けるくらいの覚悟が必要だ。

そうじゃないと二人とも不幸になる。メンヘラはかえって傷つく」

 けれど僕は思うのだ。

「そんなの覚悟じゃない。恋愛じゃない。そんな意見は、メンヘラ恋愛禁止といっているだけだ」

 自分を守りながら生活するのは悪い事じゃないと思います。メンヘラに対して必要なことは

「受け止める」事だったはずです。受け入れる=いいなりになる事じゃありません。

フォーク准将じゃないんだからさ。

メンヘラ恋人メンヘラでないのなら、病まない程度で出来る事をしてあげればいいんじゃないかな。

その方が、心を病んでしまった人たちにも恋愛の幅は広がるよ。

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