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2019-06-03

知り合いがヴィーガン化していた

かつての同級生が、エシガルヴィーガニズムに染まって、食事会が白けてしまったという話。

俺は進学したけど、就職したり他大学へ進学した学部時代の友人たちと食事をしてきた。仕事をしている連中よりは時間がある俺が幹事を務める事に決まり、「何か食べたいもの、苦手なものはないですか?」と全員に対して質問をした。

返って来たのは、甲殻類アレルギー持ちの同級生が「カニ専門店はやめてくれ」というのと、ヴィーガン化していた知人(以下、A)が「野菜類が好きなので、野菜料理『も』美味しい店がいい」と言う事だった。この時点で、俺は Aがヴィーガン化していた事はしらない。

以前、人に連れて行って貰った鉄板焼きの店が、季節の野菜鉄板焼きが旨かった事を覚えていたので、学生には少々値が張る店だが、皆に確認をして、有難いことに外資系金融企業に勤めている同級生社会人から多めに払ってもいいよとの申し出があった事で、「全員から反対意見がなかった」ので予約を取った。

そうして始まった食事会。

始めこそお互いの近況を報告し合って、野菜類を中心とした前菜的なメニューをつつき合って和気あいあいと話していた。Aが「実は自分ヴィーガンなんだ」と言うので、「この店のチョイスで良かったの?」と誰かが訪ねると、

「食べられるものを食べるよ。人に押し付けられるものではないし」と無難に答えてくれたので、俺の方も「そこまで気が回らずすまんかった」って事で何の問題もないように思えていた。

問題が起こったのは、酔いが回りだして肉料理の注文を皆がし始めたときのこと。

普段金もいから到底ありつけない様な値段の鉄板焼きホニャララ牛200gン全円」の様な高級メニューを、社会人たちが気を大きくして注文し始め、俺を初めとした学生たちはテンションがあがり「うめぇー!!」と感激を連発しだしてから、Aの様子がおかしくなり始めた。

動物の死骸を食べるなんて残酷から始まったそれに、最初こそ「人が生きるって事は、そう言う事だろ。革製品動物治験に始まって、保健所が捨てられたペット殺処分をするまで含めて人の営み。」みたいなことをやんわりと、誰かが返答してたのだけど、嗜好的には孤立している事で味方がおらず追い込まれていたのだろうか。言う事がだんだん過激になりはじめた。

「神か地球か、わからないけれど、人の暴虐を天から眺めている絶対者は、無数の罪もない被害者である動物の苦しみを知っていて、人類社会を自滅に追いやってやろうと決心している。だから、アベみたいな奴が首相になって国を破滅に導こうとしてるんだ。」

「罪を憎んで人を憎まずというし、皆が残酷のものの肉を美味しいと思う事を気持ち悪いと思うけど、私は皆を許すし、みんなが変わる事を待つよ。」

というような事を言い出した段階で空気が変わった事を察して、「一旦、ここは出よう。Aを外して飲みなおそう」とラインでA以外の各人に連絡し、早々に1次会は終了と言う事にして解散した。

会計の段階でAが「ヴィーガンの私は殆ど食べてないのに割り勘は納得いかない。ヴィーガン肉料理が出る店に連れてくるなんて非常識」と店を決める際にした同意反故にして荒れるので、面倒になってAからはお代を貰わないことにした。自分の味方がいない状況で一人でカッカしすぎたAに会計の一部を負担してもらう事は難しいと思えたし、一刻も早くAと離れたいという思いが勝った。その後、連絡を取り合って集合して2次会を楽しんだのだが、皆が完全に呆れかえってたのか Aの陰口大会の様なものにはならず、「Aに対しては残念という思い以外ない。次からは呼ばない様にしよう。それがお互いの幸せ」と言う事で結論して、さほど話題にも上がらなかった。



たった、これだけの話なんだけど。後味が悪かったので増田に吐き出したい。

 
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