アメリカ在住者として言わせてもらうと、民主党とそのリベラルな支持者たちは、まるで「理想的なアクアリウム」に閉じ込められているようだった。
特に都市部に住んでいると、リベラルな価値観が支配的で、例えばカリフォルニア州やニューヨーク州では、まるで「平等」や「社会的正義」を過度に重視しすぎて、実際の問題に対処する具体策が不足しているように感じる。
例えば、ロサンゼルスやサンフランシスコでは、ホームレス問題が深刻だが、リベラル派は「全ての人に住む権利がある」「福祉でサポートすべきだ」という理想を掲げ続けている。しかし現実的には、無制限の支援や政策が却って問題を悪化させている側面もある。
最近では、これらの都市でホームレスの増加とともに、治安の悪化も見られ、特に市街地の一部では薬物問題や暴力犯罪が増えてきている。
リベラルな支持者たちは「環境を整えれば問題は解決する」と考えがちだが、実際には犯罪や麻薬の蔓延が進行しており、その場しのぎの対応では根本的な解決には至っていない。
また、移民政策においても、リベラルな側は「人道的支援」を強調しており、メキシコとの国境付近では、多くの不法移民が越境している問題がある。
民主党は「移民は社会に貢献する」という理想を掲げる一方で、現地での治安悪化や社会インフラへの圧力など、現実的な負担が無視されがちだ。
特にテキサス州やアリゾナ州では、移民が増え続ける中で公共サービスや治安への影響が深刻化しており、リベラルな支持者たちの理想が通用しない現実が広がっている。
それに対して、共和党はもっと現実的かつ直接的な方法で対応しようとする。共和党支持者は、移民の制限や強硬な治安対策を支持し、ドナルド・トランプ前大統領のように強い言葉で現状の問題に取り組もうとする。
しかし、共和党のアプローチは時に過激で、銃規制反対や税金の減少といった政策が、「一部の人々にはメリットをもたらす一方で、多くの弱者には不利益を与える」形になりがちだ。例えば、テキサス州では銃による暴力が問題になっているものの、共和党は銃所持の権利を強く支持し、問題に対する根本的な解決策が見えてこない。
共和党は「荒れたアクアリウム」に住んでいるようなものだ。彼らは現実的な問題に直面しており、経済的不平等や社会保障の削減など、痛みを伴う政策を実行しようとするけれど、その過程で「強硬手段」を取ることが多い。外の荒れた環境に適応しようとしているが、そのために弱者や中産階級に厳しい政策を押し付けることもある。
結局、アメリカのアクアリウムはどちらの側も現実問題にしっかり向き合っていないという点で似ている。
民主党は理想主義に浸りすぎて、現実の課題には対応しきれていない。