2024-10-25

無職の夫と暮らす

夫が退職してそろそろ一年が経つ。

転職活動をしているが、200社程度応募して、

落ち続けているらしい。

そんな夫について、少し書き記したい。

朝はコーヒーをいれてくれる。

から挽いて、うまいコーヒーで私を起こしてくれる。

昼はお米を炊いてくれる。

味噌汁野菜を入れてくれるし、

ごま油目玉焼きも作ってくれる。納豆も食べる。

夜は日によって違う。

ペペロンチーノや、豚ロースの謎焼き。

頼めばたこ焼きも作ってくれる。

食事が終われば、洗い物をしてくれる。

素敵な夫に恵まれものだ。


しかし、私は夫の粗ばかりに目が行く。

私が家事を全て担っていたときは、夕食に切り干し大根ポテトサラダを作っていた。

まあ、それは私が作ればいい。

夫は掃除をしない。

私自身もマメな方ではないし、週に数回の掃除程度私がやればいい。

洗濯機を回すのは私だ。

洗濯が終われば、一緒に干してくれる。

乾いた洗濯物は畳まない。

日中の空いている時間スマホを見てうにょうにょ。

本を読んでお昼寝。

離職後は部屋の私物を片付けるよう約束したが、

未だ実行されぬままである

どのレベルで部屋が汚いかと言うと、

Tシャツが多すぎてタンスの全ての段が開きっぱなしになっているのが当たり前。

引っ越しで詰めた私物は一部段ボールに入れたまま。

といった具合だ。

無職のくせに、時間を持て余しているくせに、

なぜ私物の片付けすらしないのか。

必要性を感じられないから、らしい。

本当に疲れた

私は物が整然としていない空間にいるとストレスを感じる。

勝手に片付ければいいと思うだろう。

しかし、夫の私物は量が多いのだ。

そして、段ボールに入ったままの物も、

捨てたくも売りたくもない大切な物らしい。

大切な物をぞんざいな扱いをすることは気にならないのか問うと機嫌が悪くなる。

夫は滅多に機嫌を悪くしないため、

不機嫌になられると無性に謝りたくなる。

そのためこの片付け問題解決したことがない。

夫と話していると、気にするこちらが悪いという気持ちにさせられる。

変な説得力があるのだ。

掃除洗濯も、好きでやっているわけではないなら

「やらなきゃいけない」という先入観を捨てた方が楽じゃないか、と思ってしまうのだ。

いや、私は畳まれていないタオルを見るとムズムズする。

いや、これも先入観による刷り込みだ。

私はムズムズするからタオルを畳んでいる。

では、畳まないことに慣れればwin-winだ。

こういったやり取りは、夫が在職中から繰り返していた。

夫が無職になった今、私は夫を馬鹿にしているのかもしれない。

無職のくせに、私の言うことを聞かない。

と思ってしまう。

部屋の片付けができないことなんて、

結婚する前から知っていた。

夫の方が高収入から

生活費を多く出してくれているから、

私が譲歩すべきことだと思っていたような気がする。

夫は現在貯金を切り崩しながら、

私よりも多く生活費を出してくれている。

無職のくせに。

今後は生活費折半にしようと計画している。

生活費折半にしたら、私はもっと夫を馬鹿にするのだろうか。

このまま夫の転職活動が上手くいかず、

私が生活費の大部分を受け持つことになったら…。

夫のことは間違いなく好きだ。

好きで一緒にいる。

夫は、私が好きになった「どこか浮世離れ感のある、優しくてかっこいい彼」のままなのだ

まり屁理屈をこねて家事もろくにできない、書類選考で落ちまくる無職なのだ

彼はずっと変わらない。

変わったのは、私が彼を見る目だ。

いや、変わってない。気がついただけだ。

だって、私もきっと変わらない。

家事は「やらなきゃいけない」の意識から脱却できないし、文句を言いつつ現状を変えるほどの努力だってできないだろう。

正直、夫が無職でいることに不満はない。

ただ、私に潜在的にあったこ意識に気がついてしまたことが辛い。

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