2023-06-20

母にマルチ勧誘された

母がマルチ商法にハマった。

騙されやすくてのめり込むタイプの母だから、ついに来たかという気持ちが大きい。言葉を飾らずに言えば、ただただ悲しいという気持ちだ。

本来ならばこんなことはツイッターに【悲報】母に勧誘された、とでも書けばいい話なのだがそういうわけにもいかない事情がある。

というのも私は家族ツイッターフォローされているのだ。本人である母はもちろんだし、真面目で心配性な父、責任感の強い祖母にも見られている。

そんな場所で母のマルチの話をすればたちまち一家霧散だろう。正直、父や祖母マルチに関する知識がどれくらいあるのかもわからない。

そこで思い出したのがいつか見た匿名日記サイトだ。初めて扱うものから、なにか無作法があれば申し訳ない。

家族仲は良い方だ。

子供ときは土日のたびに家族で出掛けて、大人になった今も両親それぞれと飲みに出かけたり、みんなで出掛けることもある。お互い干渉せずに適度な距離感で付き合っていたと思う。

母も父も友達が多く、家族の中ではおそらく私だけが根暗だ。

さて、何が起こったのかを書いていきたいのだけれど、まだ少し気が動転している。

文字にしていく過程ですっきりするかもしれない。きっとする。

からご飯の誘いが入ったのが今回の事の発端だ。

前述した通りよくあることで、なんら珍しいことではないいつもの誘いだった。

この日はもう家にご飯があったから、逆に家に食べに来るか誘った。これもよくある会話だ。

母は私に甘く、作ったものは何でも美味しいと笑顔で食べてくれる。その日もそうだと思った。

結論から言うと、家に来た母は何も食べなかった。

食事に誘ったのは向こうなのに私が入れたお茶にも手を付けず、熱心に化粧品説明を始めた。

そこからはもうネットしか聞かないようなテンプレオンパレード役満じゃん。どうしたものか。

色々考えていたつもりだけど、多分頭は真っ白だった。大地の力について話し始めたあたりで、私は半泣きだったと思う。

とりあえず、話を聞いた。

から勧められたのかは教えてくれなかったが「私の説明が分かりにくかったらもっと上のすごい人を紹介するね!」と言われて、また泣きそうになった。

私の上のすごい人、漠然としすぎている。

顔を見て、もう無理かもしれないと思った。自慢じゃないが私は諦めが早い方だ。多分あれは無理。伊達に30年も娘をやっていない。

母は昔からアホと呼べるレベル善意の塊で騙されやすかった。世の中に悪い人はいないと思っているタイプだ。

めちゃくちゃいる。今まさに母が友達だと思っている人はおそらく悪い人だよ、私にとって。家族にとって。

ただ、本人も騙されやす自覚を持っていて何かをする前には必ず私に相談してくれていた。

このメール詐欺かしら?

詐欺だよ。

初回だけ500円なんだって

最低3回購入って書いてあるよ。

幾度となくそういう会話を交わしていたけれど、毎回相談してくれるから事前に止められるだろうと安心していた。慢心とも言うのかもしれない。

今回は、もうすでに契約したという。

これが一番ショックだった。いつもなら相談してくれることも、その隙もなくもってかれた。

「まだ家族の誰にも言ってないし、みんな心配性だから言わないつもり。でも、娘ちゃんには一応報告しといたほうがいいかなって」

遅い。私がほしいのは報告じゃなくて相談だ。

私に言えば止められると思ったのか。そりゃ止めるよ。止められそうなことをするなよ。

他の家族に言っていないということは、今は私が生命線だ。ここで突っぱねたらきっと次からは隠してなにかをするだろう。それは避けねばならない。

とにかく否定もせず肯定もせず話を聞いた。

何度も怪しくない根拠説明される。言い訳ともいう。その言葉を繰り返さなければならないことが答えだとどうしてわかってくれないのだろう。

大地のエネルギーを感じる前に、私の悲しみを感じてほしい。

今はまだ途方に暮れている。

書けばすっきりするかと思ったが、やるせなさが増しただけだ。でも、少しだけ気持ちの整理ができた。

多分ここから母との仲がもとに戻ることはない。拗れたわけではないけど、時間問題だ。

以前みたいに旅行に行くこともないだろうし、楽しく食事をとることもないと思う。

そういう喪失感を私だけが感じているのが悔しい。

だって母は、新しい出会いにワクワクしているはずだから

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん