2023-03-27

いま日本で唯一大谷翔平のことを「大谷(オオタニ)」と呼べる男の逆襲

WBCフィーバーはいまだ冷めやらぬ中、どこかしこ大谷くん、大谷さん、大谷選手メディアでは大谷翔平……と彼を称賛する文言の多さが日本を席巻している。

そんな中あの大谷翔平を「オオタニ」と呼ぶ一人の日本野球選手の逆襲を期待したい。

彼の名は藤浪晋太郎、198cm82kg。大谷翔平より10kgは軽いが上背はほとんど変わらない。

大谷翔平と同い年で高校生時代大阪桐蔭甲子園を制覇。愛工大名電の左腕浜田と3人並んで高校生BIG3と言われてNPBへ。

そして今季からオークランドアスレチックスで腕を振るたった1人の日本選手だ。

オープン戦ここまでの成績は3勝0敗3.86、まずまずの数字が並ぶがNPB時代から相変わらずの四死球率は変わっていない。

特筆するのは被安打率ではあるが、全ての投球内容やニュースを追っていないので、数字上この投球を大谷級と呼ぶには少し遠いことは間違いない。

野球に詳しくない人からしたらそもそも「藤浪? だれ?」の世界ではあるが、そもそも藤浪はデビューして3年はあの大谷翔平を彼方へ置いていく活躍だったことは間違いない。

10勝6敗して新人特別賞獲得、様々な記録に「高卒初」の文字が紙面に踊り、3年目にはシーズン200奪三振松坂を超えるスピードで成績を積み重ね200勝も狙えるポテンシャルであったことは間違いない。

大きなケガも無く、その将来は大谷より先にメジャーへ到達することが約束されていたようだった。

しかし結局それはかなうことはなく、大谷翔平という名前世界認知された後、ひっそりと今年阪神ポスティング放出されこのオークランドへとたどり着くことになった。

その藤浪を獲得したアスレチックスはかつてマネーボールと呼ばれた運営本質は変わらず、2022年シーズン年俸総額約64億円で日本球団でいうとソフトバンクと変わらないコスト運営されている。

2023シーズンに限って言えば想定額約42億円なので、楽天巨人ヤクルトあたりのコスト感になっている。

短縮シーズン2020年に優勝したものファイヤーセール選手を大量放出し、2022年100敗を経験して凋落

阪神タイガースの4,5,6番手を争っていた藤浪を獲得して先発2番手に据えるほどには選手に困窮していることは見て取れる。

捨てたシーズン/チームと言われても反論はできない。

藤浪は一方で大谷を超える選手とされ、一方では終わった選手とされ、一方ではアスレチックスを救う救世主とされ、また一方では思い上がりのメジャー挑戦とされた。

しかし、どんな形でも戦う舞台は用意されたのだ。

お互いの立場は違えど、世界ヒーロー大谷翔平と相まみえる日がおそらく来る。

彼を測る物差しなんて素人増田が持っているはずがない。

ただ言いたいのはいだってスポーツジャイアントキリングが待っていてもおかしくないということだ。

かつて自分を置き去ったライバルがいる地へ、道は違えど彼もまたたどり着いたのだ。

かつては肩を並べ、時には自分の後塵に拝していた大谷に遠慮なんていらない、同級生なんだ。そんな彼の自然プライドがあの大谷翔平をオオタニと呼ばせるのだ。

腐らず飄々として、何年たっても垢抜けず、大谷翔平とはまた違った野球小僧のような風貌の彼が、アメリカの地で再び大谷翔平と対峙する日を心待ちにしたい。

藤浪頑張れ! 俺は応援してるぞ!

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