2022-01-04

祖父モンスター老人になっていた

タイトル10割なので読まなくてもいいけれど感情のやり場がないのでここに置いていく。

生きた時代(まだ生きてるけど)の価値観によるものも大きいのかもしれないけれど、だからと言って周囲の人間迷惑をかけていいわけでもない。

幼少の頃、私から見た祖父几帳面で割と優しい印象だったと思う。

ご飯前に手を拭かなかったり、脱いだ靴を揃えなかったり、開けた戸を閉めなかったりすると怒られた。買い物について行くとよく本や塗り絵を買ってくれた。このお陰で読書の習慣がついたのでそれには感謝している。

成績は悪く無かったし褒められる自信はあったけど、それでも「もう少しだな」と言われた。祖父結構努力して公務員になったらしいので、そう言われても仕方ないのかなと思っていた。

まだ年若く、同居もしていなかったので家族や親戚周りの内情をよく知らなかった。おそらくは両親や祖母が負の側面を見せないよう配慮してくれていたのだと思う。

私が30に差し掛かった数年前、祖母が亡くなった。祖母施設に入らずに祖父が面倒を見ていた。足も悪く認知症も患っていたが祖父施設に入れることを渋り、自分が面倒を見ると言ったらしい。その頃祖父は少し耳が遠くなっていたが、祖母のために筋トレグッズを自作したりしていたのを見て、仲が良いんだなと思っていた。母が祖父母宅へと通ったりヘルパーさんの助けを得たりしていたようだが祖母は目に見えて弱り、いつのにかほぼ寝たきりになり、そして亡くなった。

私達家族葬儀の手配などに奔走するなか、祖父は何もしなかった。霊安室での対面の際も特に言葉をかけることもなく、最低限のことだけ終えてその場を後にした。祖父補聴器をつける気すらないので決まった事項を説明してから難癖をつけ始める。葬儀はどこだ、いくらかかるのか、この人を呼ばなくてはならない…。この人は年長者として監督してるつもりなのだと思った。働いているつもりの無能という言葉がぴったり当てはまる。

私はこのタイミングで初めて祖父モンスター性に気付いた。

聞けば過去に親戚の葬儀の準備に頼まれてもいないのに口を出し、やんわりと拒否された後激昂して葬儀を欠席したらしい。当時私も参列していた筈だが子供だったので記憶になかった。

気に入らないことがあれば激昂して怒鳴り散らし、物を投げようとする。祖母や母に対して行っていたらしい。身の回りのことも祖母が全てやっていたため、祖父生活能力は全く無かった。

昔の価値観で言えばよくいる親父なのかもしれない。だが、私はあんなに献身的祖母に愛は無かったのかと愕然とした。泣かなかったし、何も言わないし。

結局体面なのだ。外面は良く、お人好しだと周りから言われていた。自分より格下の相手(年下や女性)に怒鳴り散らせば意見が通ると思っている。自分公務員だったから、年長者だからといったゴミみたいなプライド根底にあるのだ。祖父本人の激情家な性格年功序列男尊女卑時代が合わさってこんなモンスターが生まれしまったのだと思っている。

墓参りなども、祖父の視界に入らない所でやった事は「していない事」として扱われる。手を合わせるのも、水をかけるのも、やっていないとみなされ激昂する。手を合わせにきてくれた親戚や周囲の方に申し訳ないと思う。

隣人トラブルもままあり、その度に両親が謝罪に回っている。あわや障害沙汰になりかけた時もあったらしい。それもこれも、自分が組長をしていたというプライドからくる上から目線元凶だろう。

祖父にとって祖母も母もただの召使いしかない。葬儀の際に1番奔走した母に感謝一言も無かった。恐らく自分ちゃんとした生活を送れているという自負があるため絶対施設には入らないだろう。しか家族にも手に負えず、両親の愚痴は絶えない。加齢による認知機能の低下も一因ではあるのだろうが、本人が生きてきた価値観や気性に依るところが大きいと感じる。

そんな祖父に怒りを覚えるが、この人は歳を取って疎まれて逝ってしまうのだと思うと何とも言えない気分になる。少なくとも私にとっては私の人格形成に関わった人であり、祖父が本を買い与えてくれなければ今の私はないと思っている。正直両親の愚痴を聞くのも心苦しい。

祖父モンスター化を止められなかった我々の責任なので甘んじてこの状況を受け入れるしかないのだろうけど、割り切れない感情に苛まれている。

夜中にウワーッとなって書いたものなので推敲もクソもないです、申し訳ない。

  • そのうちワンダリング化するのだろうか。

  • 今じゃ希少だが祖父母と同居してる子供って確実に育成に悪影響あるよな 核家族化は正解だった 増田は大人ならもうちょっと介護の勉強したら?としかいえない

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