2021-12-17

BALMUDA Phoneは夢を見るか

BALMUDA Phoneを取り巻く環境は傍目から見ても厳しいように思える。

ガジェット明るい人間は買うこともなくこき下ろし、

ガジェット大好きで実際に購入した人間も時折言葉を濁す。

と、何か導入部を書いてみたけど個人的には高価だと思うし欲しいとも思えない。

どうしてこのような状況になってしまったのかを、高専卒かつ技術職に就いたことのない自分分析したものを残しておきたい。

多くのガジェオタがBALMUDA Phoneに関して文句を垂れるのはやはりSoCが非力なことであろう。

先述の通りハードウェア明るい人間であれば、Snapdragon765搭載機種で10万円オーバーは「高い」の一言に限るはずだ。

だが擁護する者がいるのは確かであるし、実際に購入者もたくさんいるのはなぜか。

それはガジェットニュース各位が伝えるようにデザイン体験ソフトウェアに魅力があるからであろう。

それは確かだ。

ここで主題に戻るわけだが、夢を叶えるには力が必要だ。いわゆる「力こそパワー」というヤツである

力の無いものには夢を語る資格が無いのだ。

こう言うと厳しいように思えるが、別の事例で少し例えてみよう。

これは実話なのだが、近所で立てこもり事件があり、いろいろなパトカーが集まってきている場面に遭遇したことがある。

一般的パトカーといえばクラウンだが、ekワゴン(だったと思う)などのミニパトも多数存在した。

普通車軽自動車パトカーに求められるものは違うだろうから比べるものでは無いと思うのだが、問題なのはPLATZパトカーがその中に混ざっていたことだ。

その後に調べたのだが、ミニパトとは1500cc以下のパトカーのことを言うそうだ。だからPLATZパトカークラウンよりekワゴン寄りなわけであるが、当時の自分は知る由もなく。単純に普通車セダンタイプパトカーとしてクラウンと見比べてしまったのだ。

見て思ったのはただ1つ。『コイツになら勝てそう』である

この日記を見ている諸兄らはいかがであろうか。1000ccエンジン。車体はトヨタでもエンジンダイハツ。集中ドアロックを動かしているのはマブチモーターしかも高確率で焼ききれる)。

特に犯罪に手を染めるつもりは無いとしても、『コイツになら勝てそう』という思いがよぎるのではなかろうか。

警察権行使するためには力が必要だ。

からクラウンレガシィ必要なのである

もし警視正PLATZパトカーに乗っていたらどうであろうか。

自分ならずっこけること請け合いである

たとえ話としてはかなりそれてしまったが、警視正やら黒帯警官やら機動隊員やらが仕事をするにしても、PLATZパトカーでは捕まえるモノも捕まえられないのだ。

これをBALMUDA Phoneに当てはめるなら、どんなにお金をかけたソフトウェアデザイン採用したとしても、Snapdragon765ではずっこけるしかないのである

役職のある警官にはそれなりの給料を払うべきだ。払った以上は相応の仕事をしてもらうべきだし、そのために必要ならクラウンでもレガシィでもWRXでもキザシでも用意するべきだ。

権利行使するには力が必要だ。

同じように夢を叶えるためにも力が必要なのである

話の脱線もひどくなってきたのでまとめに入ろう。

デザイン体験ソフトウェア

そういったモノを売りたい、選択肢を準備したい。

それは夢だ。

その夢を叶えるためにはそれなりの力が必要だ。

だがBALMUDA Phoneには根本的なマシンパワーが足りないのだ。

はっきり言おう。優秀な警官ならPLATZでも仕事はできるだろうさ。

でも舐められたら終わりなんだよ。

BALMUDA Phoneだって765で必要十分なんだろうさ。それは間違いないだろう。

でも厳つさが足りないのだ。

ボディービルダーの見せ筋のようなもの必要なのだ

BALMUDA Phone。それは所詮他人の夢なのだ

であればバックボーンとなるハードウェア性能が無くて、どうして安心して10万円を出せるだろうか。

買ってくれた人は、叶うかどうかわからない他人の夢でも金を出してくれる優しい人間なのだ

夢を他人に買ってもらうために必要安心感。それを十分に演出できなかったのが、おそらくはBALMUDA Phoneの敗因だったのではないかと、私は思うのである

するべきはBALMUDA Phoneを沢山の人に使ってもらって、本当に使いやすいというレビューをモリモリ発信していくことであって、

社長自分語りでは無いはずなのは確かだ。

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