で述べた議論は簡潔にしてあって実際にはもっと長いけど、概ねそんな感じの議論だったのは事実だ。
しかし、そのフェミニストさんとしたかった議論はほんとはそうではなかった。
多分、もし、その件で議論していたらこんな感じになったはずだ。実際にはしていないので妄想である。
時はちょうど、宇崎ちゃん炎上を起こしていた真っ最中だった・・・・
俺は言った。あなたが言うような、現実の女性を意識して描くべきであり、男性が求めるような女性を描くのはおかしいというのは、表現の自由を異常なほど束縛するので、どう考えても間違いである。
すると彼女は言った。読者は男性だけではないし、その先生の漫画はとても面白く、私も大好きだったが、どうしてもその女性像はあり得ないとしか思えないので、意見を述べただけです。
俺は言った。仮にそうだとしても、直接作者にそれを言うのはおかしいと思わないか? それを聞いた作者は、自分の作品を否定されたような気持ちになり、女性差別などする気は全くないのに、嫌な気持ちになるだけだ。
彼女は言った。でもそれは女性差別です。現実には考え難い描き方は、現実の女性を無視しており、それは読者に悪い影響を与えるからです。先生にはそんな作品を書いて欲しくなかったので、出来れば聞いて欲しかった、それだけです。
俺は言った。読者に悪い影響だというならば、暴力シーンや犯罪シーンなど世の中の漫画には溢れかえっているじゃないか。そんなことを言い出したら、あれもこれも描けなくなってしまう。表現の自由を完全に侵害しているので、それは言うべきではない。
彼女は言った。一読者の気持ちとして先生に伝えただけであり、そんな表現をやめてくださいと言っているのではありません。でも、私も一読者です、自分の思ったことを表明することの何がいけないのでしょうか? 私にも言論の自由があります。
俺は言った。確かにあなたにも言論の自由はあるが、あなたの言論もまた、漫画がそうであるように、一つの影響を与えることになる。俺はそのことを言っているのであって、先生は実際、あなたの意見を聞いて今後の表現を萎縮させる可能性だってある。それが果たしていいことなの?
彼女は言った。でも、読者やあるいは一般市民、みんなの意見でこの世の中は成り立っています。私がこうだと思ったことを言えないような世の中こそ、それこそ言論の自由の侵害ではないのですか?
・・・・とま、多分こんな感じの議論になって平行線をずっと辿ったろう。俺は「表現の自由」はひどく脆いものなので、彼女の意見には全く賛同できないが、とは言え、彼女の意見を完全に誤っていると見なす事はできない。
俺が言いたいのは、どっちが正しいかではなく、ネットでは特にフェミニストに対する偏見がものすごいことになっているので、偏見を持つのはできたらやめるべきではないかって事。
滅多にいないが、ストレートに議論というか、意見交換を真面目にできる人は存在する。どうしても感情的になりがちで、罵詈雑言、お前が悪い、みたいな言説が飛び交いがちだが、全く聞く耳を持たないという態度もどうかと思うのだ。
それは無論、フェミストにおいても同じではある。俺も、何人ものツイフェミに議論をふっかけたが、まともに議論できたのはこのたった一人しかいなかった。議論ができたとしても、その例外を除いて、お互いが自説の殻に閉じこもってしまうため、罵詈雑言誹謗中傷になり不毛なだけだった。
しかしながら、それはアンチ側とて同じであり、逆の立場に回っても景色が変わった事はない。
フェミニストにも色々ある。極端な反出生主義からアンチと見分けがつかないフェミニストまでいる。十把一絡げにはできないが、青織のような似非ディベートではなく、真面目に意見交換もできると思うぞ。
ツイフェミって用語が普遍化してもう大分経つが、ウォッチしてるだけでフェミニストがどんなものなのか、わかった気になってたら大間違いだ。 俺は、自らTwitter上ではそこそこ有名だ...
anond:20210224135841 で述べた議論は簡潔にしてあって実際にはもっと長いけど、概ねそんな感じの議論だったのは事実だ。 しかし、そのフェミニストさんとしたかった議論はほんとはそう...
俺もガチ議論してくるフェミニストには敬意を払いたいし、偏見が広まっている状況は消えるなら消したいと思っているが、難しいと思っている。 というのも、人間関係はこっち主体で...
そうだね。 そもそも具体例、個別例から好き嫌いを考える(感じる)から、偏見が生まれやすいとも言える。 だいぶ長い間存在している、小さくはない運動なわけだから、Wikipediaでその...