弱者救済を高らかに謳うポリコレが吹き荒れている。悪しき差別や他者を傷つけるような思想や表現を全て吹き飛ばし、地上に楽園を作るんだそうだ。
しかしその楽園に私の居場所は無い。私の性欲は相手を深く傷つけるだろうし、私の趣味は「偏見」に溢れている。具体的にはロリコンで百合厨のオタクだ。
何故それらが廃されるか。ロリコンは言うまでもなく、実行すれば相手を身体的にも精神的にも深く傷つける悪しき性癖だ。私自身積極的に他人を傷つけたいとは思わないので手は出さないが、性欲は発散したい。だから自慰をするのだ。しかし自慰行為というのは何もなくてできるというものでもない。通常は性的に興奮する写真や実写動画、絵やアニメーションを見ながらするのだが、私の場合前者2つは法律で規制されているので手に入らない。だから後者2つで発散していたし、それに満足していた。どっかの偉い先生の台詞じゃないけど「一生独りでシコって死」ぬつもりで生きてきた。しかし、ポリコレの旋風はそれを許さないらしい。現に西洋の多くの国では二次元ですら規制され、逮捕者もいる。二次元も含めた児童への性的な欲求を完全に否定する世界は子供を持つ親や小さな子供にとって楽園かもしれないが、私にとっては地獄だ。そして日本でもじきにそうなる。ロリコンに厳しい世界の流れはもはや変わらないだろう。
百合厨について、ここで言う「百合」とは女性同士の愛を描いた創作物の事を指す。作者は多くの場合ヘテロの女性や男性だ(もちろんレズの百合書きがいることも否定はしないが非常に少数だろうと思われる)。アメリカではBLMの流れに沿って、異なる人種を演じるのは差別だという風潮が生まれ、そこから異なるセクシュアリティの人間の役を演じるのは差別だという考えが派生したそうだ。そこから考えられるのは、「BLや百合をゲイやレズ以外が書くのは差別だ」という風潮が生まれるのではないかということだ。杞憂かもしれないが、ありえることではないだろうか。そうなった場合、まず書き手が大幅に減少する。多くの作者はレズではないからだ。更に、当事者のリアリティが求められ、偏見やステレオタイプに厳しくなる。ファンタジーのないただ生々しいだけの恋愛に何の面白さがあるだろうか!(そういうのが好きな人を否定はしないけどさ)
全ての人の人権と尊厳を守る素晴らしい楽園が現れる。しかし同時にそこはある人にとっては耐え難い地獄である。審判の日は近い。