10の成果が欲しい仕事を新人に担当させるなら、10の指示を出す。
慣れてきたら、指示を少しづつ減らして、「確認する」「考える」「判断する」ことの訓練を同時に行う。
それなのに。
それも中途採用で。
1年以上たっても仕事ができない上、致命的な問題を起こしてくれたので、現在の職種から外すことにした。
給与が下がる可能性があるので、進退は考えて欲しいと決断を促していた。
そういうわけなので、かなりレベルを落とした仕事の出し方をしている。
もちろん、これが最後のチャンス。
できるようにならなければ、解雇も十分あり得る。
音声での指示が苦手らしいので、指示は文章で出している。
不可解なことも多いので、学習障害も疑っているのだが、自己申告もないので、本当のところはよくわからない。
1から10まで手順を書き、確認資料の場所を丁寧に教えても、「見ることができなかったので、後で確認します」と言って、与えた仕事を仕上げて(?)持ってくる。
資料の確認をしないとできない仕事だけど、案の定、思い込みで仕事をやっている。
今までの経験だと、資料を「見ることができない」状況だった場合、どうすればいいか質問が出てきた。
だが、この人は、確認もしないまま、「見えないから、見ないでやる」と勝手に倒してしまうらしい。
「そういう時は質問するように。思い込みで仕事を進めても、正しい成果物は上がらない」と何度も指導しているのに、だ。
何度言っても同じなので、最近の指示書には「確認できなかった場合は●●に相談する」みたいな、毎回いちいち指示しなくていいことを手順の一つとして書く羽目になる。
ドキュメントも整備されていて、ほとんどの人は、初見でも仕事をこなすことができる。
それだけじゃない。
失敗した後、同じことを繰り返さないためにルールを決めさせる。
けれど、ルールを決めた直後に破る。
ルールはこちらが押し付けたわけじゃなく、本人が実行しやすい確認の仕方とかを決めるだけなんだけど…。
私は直属の上司ではない。指導役(この人は私の直属の部下)が根をあげたので、指導を引き継いだ形だ。
指導役から、今までの指導内容を提出してもらったのだが、あり得ないことばかりで唖然としている。
まあ…このできない人も、ある意味かわいそうな人でもあるんだよね。
おそらく、今までの職場で「できない」ことを指摘されなかったんだと思うんだ。
できてない成果物が上がってきても、誰かがそれを引き継いで納めていたのだと思う。
その証拠に「難しいことは言われてないのに、言われたことができないので驚いている」と本人が言ったのだ。
難しいことは言われていない。でも、言われたことができない。= 実は自分には難しく、できると思っていたことは実はできなかった。
…という疑問が出てくると思うのだが、この人はそう思わなかったらしい。
ただ、ただ、「できるはずの自分ができない」ことに驚いている。
そして、驚いたままで、その困難を乗り越える方法を考えるところまで至らない。
ただ、本当にできない人の場合は、「自分はできていない」ということに気づかないらしい。
面接で見破るのは難しい。
本人は「できる」と思い込んでいるので、できている人の返答をする。
それが運悪く、こちらの「欲しい人の要件」と合致している場合、かなり不幸な結果になる。
とは言え。
「確認してください」と言われるものを確認せず、自分で作ったルールをすぐに破るのはどういうことなんだろう??
言っておくけど、指示通りにしなかったから、失敗したからと言って怒ったことはない。
できなければ、何度でも、手を替え品を替え教える。
こういう人間は、怒ってもできるようにはならないし、何よりも疲れる。
ただ、確認しろと言ったものは確認していたし、自分で作ったルールをすぐに破ることはなかった(でも、時間が経過するとルールを破って失敗する。できない人って、自分で作ったルールも破りがちだ)。
かなり崖っ淵にいるし、本人にもはっきり言ってあるんだけど、それでも解雇はないと思っているのなら、かなりおめでたいよね。
一体、どんな思考回路してるんだろう…。
例外的なケースだが 本人にとって今までできたはずのことが急にできなくなったのなら 脳卒中とか若年性認知症とかも疑ったほうがいいよ あとはたぶん元増田のいうとおりなんだろう