2020-02-23

「ご主人」「旦那さん」「奥さま」に代わる相手パートナー呼称

伝統的に「夫婦」と呼ばれてきている関係性について、事実婚同性婚ステップファミリーからポリアモリーに至るまで、あらゆる多様性社会的是認すべきとの意識が──おそらくは電博広告代理店がらみであろう──逆に「多様性を認めなければならない同調圧力」とも受け取れる風潮にまで高まるにつれ、最近では夫を「旦那(さん)」「(ご)主人」「亭主」、妻を「奥さま」「家内」などと呼ぶことも憚られると聞く。なんでも、知り合いの知り合いのアメリカ帰りのフェミニストによれば、それらには主従関係が含意されているから、代替として日本でも「パートナー」と呼ぶべき、と提唱しているらしい。

かに男尊女卑は良くないし、近代女性解放運動婦人参政権運動には敬意を抱きつつも、だかしか現実我が国日常会話で唐突に「ところでお宅のおパートナーさん最近お見かけしないわねえ」などと切り出そうものなら、日米パートナーシップ協定ことなのか夫婦関係ことなのか混同されるリスクも相まって、こちらの気が触れたのではないかと勘繰られても文句は言えまい。

どうせ横文字を使うならdarlinghoneyぐらいが洒落っ気もあって妥当な線だと思うが、何でもアメリカにならえではどうも釈然としない。第一文化的多元度が高く、発した単語が一人歩きしがちなアメリカと違って、ここはハイコンテクスト日本社会なのだ、仮に字面に「主」が現れていようと、特定宗教語源があろうと、そこに女性を蔑む意図のない文脈であればどんな呼称を用いようが受容できる社会こそダイバーシティだろうに、とは個人的偏見だろうか。

とはいえ、今後「ご主人」「旦那さん」「奥さま」などと呼ばれることに拒否反応を示す人が増えることも見込まれる。試みに類語辞典検索をかけてみると、男性には「宿六」がヒットしたが、女性側に主従関係から独立したフラット呼称は見当たらなかった。もっとも、男女の区別をしている時点でまだまだ私もフェミニストの標的になりかねないので、以後、男女問わず「宿六」の呼称を用いて行くべきかとも思う。

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