中小企業の正社員から大企業の非正規に転職したので色々書いとく。
・仕事
基本的に全国どこでも通用するような仕事の手順や規則が決められているので、
それに従って仕事をするだけでスキルアップしていくような仕組みになっている。
中小企業では、社内ルールがあったところで上司の気分でコロコロ変わるので何の意味もない。
・組織
正社員だろうが非正規だろうが管理職が一元的に業務を管理する。
中小企業では、まず管理職が古株社員に管理業務を丸投げし、古株社員が一般社員に仕事を丸投げする。
こうすると、問題が起こったときに上から下に業務を丸投げしたことが問題だというコアな部分が隠蔽されるので、
なにをやっても下の人のせいにして逃げ回ることが出来る上司の条件になっていく。
・人事
入る人が多いので、実務を経て優秀な管理職を選抜していくことが普通にできる。
中小企業は、一つのポストに対してやっと大卒新人一人雇える程度には人材不足なので、
その後どれだけ実務が出来ても出来なくてもその人しかいないし代わりもいない。
・残業
中小企業は、サビ残なのは当然として、形式だけ大企業の残業ゼロ運動に参加しようとするので、
終業直前に先輩から電話かかってきて残ってる部署の仕事全部を押し付けられる。
・給料
賞与はないが、残業代が出るので月の手取りはそこまで変わらなかった。
金で自由を買ったと思えばとても良い買い物だったと思う。
中小企業でいい感じに使えない人材になって歳を取った頃、急に会社が潰れたり辞めさせられたりするリスクを考えたら
非正規でもなんでもいいから転職を経験しておくのは結構いいことなんじゃないかという個人的な考え。
・社員
業績がまともなうちは我慢して残ってる社員もいたが、業績悪化により人間性のまともな人から順に辞めていくようになった。
残ってる社員の中には優良企業から声のかかるような優秀な人もいたが、今考えればどんなに優秀でもあの会社にいる以上はその程度の人なんだ、と言うしかない。
個人的には、もし新卒で入ってお金なくても、3年ぐらい我慢して貯金したら転職してみるのもいいんじゃないかと思う。
どんなゴミみたいな会社でも金蔓としての使い道はそれなりにあるわけだし、
パワハラっていうけどそれは結局お金のために何をどこまで我慢できるか?っていう労働者側の普遍的な問題なんじゃないかと。
嫌になって辞めるのは人間としてまともな判断だと思う。生産的だったり価値のある仕事はやっていて楽しいし。
・業績