2016-09-05

増田天ぷら未来編ヘイラミ羅ぷん手打素真(回文

デデンデンデデン!

デデンデンデデン!

私の前に座ったその女性は、

おもむろに、自分の左腕にナイフを刺し切り開いた。

そして、何のためらいもなく、

痛みすらも感じないように、

自らの皮膚をはぎ取り出した。

嫌な砉(骨と皮とがはなれる音)がして、

彼女はニッと私に向かって微笑んだ。

私は彼女の期待をよそに

「あー、それターミーネーターで見た!うけるー!

って言うか、もうそれ超古典ベタベタアンドロイドギャグやめて!面白くないし」

アンドロイドと呼ばれた彼女は言った

「えー、驚かないの?ちょっとは反応してよ~、んもー」

はいはい、左腕ユニット取り替えるわよ!

でも最近ジョイント簡単になったから付け替えも楽チンよね~。

あと廃ユニットは、そこのリサイクルダストに入れてよ!」

私は、彼女の左腕のむき出しになった肩の箇所の細い奥に特殊工具をゴリっと差し込んで押し回すと

簡単に左腕をとることができる。

約3.5kgの重さ。

今はユニットも軽量化が図られ軽いから助かる。

とれた左腕を彼女にポンと渡すと

彼女リサイクルダストの箱に

今まで使っていた、その腕をそっと置いて入れた。

変なときに丁寧な人間くさい動作面白いなと思う。

「最新のユニットから、関節動きやすいかな?利き手変えちゃおうかな」

「そうね、こっちの方が作動音もほとんど全くしないから、いいと思うわよ」

うれしー!」

「あとね、今は皮膚の樹脂のつなぎ目も

熱処理でキレイにできるから、つなぎ目しっかり消えるわよ!」

「ほんと?よかった~!

あれって時間が経つと着色してきて、つなぎ目が分かっちゃうんだよね、カッコ悪い!」

「取り替え終わったら、左手で重り持ってアジャストさせてね」

リョウカイ」

彼女はワザとふざけて機械言葉で返事をした。

アジャスト作業は彼らにはめんどくさいらしい。

「ふん!」

そう言ってる間に、

左腕ユニットを取り替えて、

樹脂の皮膚のつなぎ目の熱処理を終えたところだった。

人間だと、

まるで、アイロンを生身の人間に当てているようで、

非道ためらう動作だが、

熱を感じない彼女は、いたって作業中も普通に会話をしていた。

熱を感じないと言っても、

センサーがあるので、

彼女は180℃くらいで処理できちゃうのね、と何も見ずにサラりと言う。

まるでその様が、

天ぷらを揚げるとき

温度計で温度をはからずとも、

油の鍋に箸を入れて、

箸の先から出てくる、あぶくを見ると油の温度が分かる、

天ぷら職人のようにも思えてちょっとおかしかった。

そういうところは機械的

天ぷら職人と言うのは、油の温度が見て分かるらしい。

もっぱら「天ぷら」というのも今や古風で伝統的な調理方法だが。

天ぷらのことは古い本で読んで最近知った。

天ぷらなんて食べたことない。

天ぷらのにおいってどんなんだろう?

彼女の樹脂の皮膚のつなぎ目の処理をしていて、

微かに立ちこめる焼けるにおいを嗅いで、なんとなくそう思った。

ここには油の類いのものは、せいぜいグリスしかない。

そんなにおいとは、きっとまた全く違うんだろう。

ふと、彼女が言った180℃のワード天ぷらの本に結びついた。

私は10分も満たない時間

彼女の左腕のメンテナンスを終えた。

ありがとう、またね」

そう言って彼女はにっこり笑って

手を振って部屋から出て行った。

「こらー!アジャストするまで左腕使っちゃダメ!」

私は、探せばあるだろう

古風な天ぷらのお店に行ってみて

それを食べてみたいなと思いながら彼女を見送った。


今日朝ご飯

とりわけ朝から

○亀製麺で鶏天ぶっかけうどん!というわけではないわよ。

でもさ、美味しい天ぷら屋さんってのも憧れるわよね、

ギロッポンのゴイスーなシースーのお店みたいに

敷居が高いわよね!2mくらいの高さ。

揚げたてのいい香りのする天ぷら美味しいだろうなー!!!

料理人が揚げたての具材を箸で私たちの目の前に盛ってのせるのって

ダイレクトに食べられるタイプのやつ!

憧りんぐ!

デトックスウォーター

まさかカボチャ天ぷらウォーターではないわよ。

天ぷらとか、あんなの水に入れたら、

油っぽくなっちゃう。

麦茶もなくなっちゃったし、

でも今から仕込んで即席麦ワーラーね!


すいすいすいようび。

今日も頑張ろう!

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