彼は若くしてプログラミングの世界に入り、数多くのツールやサイトを構築しています。
私は出会った時こそ向上心のある素晴らしい子ではないか、と思いました。
その頃僕は学校でのストレスで毎朝気持ち悪くなったりしていて遅刻が数回あったので、より優れている人だと間違えた解釈をしていました。
しかし、その人の心の奥深くまで踏み込んだ暁には、彼が大変に面倒であることを知ってしまいました。
ある日のこと、僕が彼とあるゲームで作業をしている時、「おいおいおいおいおいおいおいおい」というメッセージが飛んで来ました。
何事かと思ったらアイテムをここの倉庫に入れないでそこに入れろ、とのことでした。僕は物事一つ指摘するのにそこまでオーバーじゃなくてもいいだろうと思いましたが、彼が中学生になったばかりのこともあってそこまで気にせず流していました。
しかし一緒にゲームをしていると不必要に注意を強調したり、何か僕がすると全部悪いかのように振る舞うので、僕も無視できず「文章と実際に発音して会話をする状況とでは受け取る人の感じ方は違う。文章の表現を柔らかくしたほうがいい」と伝えたら「?」とだけ帰って来て、僕がもっと詳しく説明しても微妙な反応だったのでけっこうイライラしました。
彼は基本的に短い文章にも主語をつけません。名詞を修飾したいのか主語の動作を表したいのかわからないことが多く、また「あれ」という言葉を多用していて雰囲気でしか感じ取れません。 人の気持ちを考えられないのは、果たして良い技術者と言えるでしょうか?技術者には多くのコミュニケーションが必要で、その職種上具体的な発言が重要となるでしょう。もっとも彼は将来何になるか考えてないようですが、腐っても便所で形成されるTwitterやSNS、インターネットに入り浸ってどうするのでしょうか。国語も数学も英語も、理社も小学6年から進んでいません。かろうじて読み慣れた単語のある英語ドキュメントをほんの少しだけ読めるぐらいで、いわば世の中知らずです。インターネットは現実の全てを代替できません。いくら文章上でやり取りを繰り返しても、彼の使うサービスで残るのは嫉妬と悲しみと苛立ちと自尊心の欠如でしょう。家族はどう思うのか?理解できません。インターネットリテラシーどころか伝達のエチケットさえ守れないようでは将来明らかにまずいでしょう。まだ救いは消えていません。周りの大人が少しでも時間を割いて、彼を社会的な自立ができる人間に導いてほしい限りです。