小学校低学年までそれなりに幸せに生活してたがいじめの徴候はあった。それは俺のだらしない生活態度が原因ではあるのだけれど。その時は意識していなかったが金持ちの子供で、周囲の子供の親より俺の親の年齢が高く感覚が違っていた、両親共にコミュ障でそれを受け継いでいた、等々理由はあるだろうがとにかく今自分で考えてみてもいじめられる要素が大量にあったと思う。それといじめの善悪はまったく別で単純にいじめは犯罪と思うけど。一言で言うと天真爛漫で傍若無人なガキだったんだと思う。
小学校五年生の時。クラスわけで中年の女教師になった。そいつがもう大変でヒトラーのような教師だった。それまで軽度のからかいや友達同士での喧嘩などがあってもそこまで深刻化することはなかったが、彼女のクラスになってからはそれが原因なのか毎日吊るし上げをくらった。集団をまとめるための生贄にされた。毎日、帰りの会で1~2時間立たされ罵倒の言葉を浴び、クラスメイトたちに嘲笑され、腰巾着の女子のクラスメイト三人に毎日粗を探された。一緒にいじめを受けた多動気味O君は一年で根を上げて転校していった。そりゃあ、毎日のようにビンタを張られて一人だけ黒板に机の前部分を付けさせられて隔離されて授業を受けさせられれば転校したくもなるだろう。六年生の次の年からはO君と仲が良かった俺が本格的にいじめられることとなった。
六年生になったがまるでこの世の地獄だった。クラスメイトの男子から暴力をふるわれたのにいつのまにか俺が立たされ、罵倒の言葉を浴びせられた。そのころにはもう辛すぎて現実逃避が上手くなっていた。今でもオレンジ色の夕日に照らされ、泣きながら立たされていたことを思い出す。それがとても綺麗だった。そのうち小学校低学年に時を戻したいと思うようになり、実際に巻き戻った夢を見た。過去に戻った俺は高学年の頭を持っているのでクラスをあっと言わせるのだ。現実の自分と強くてニューゲームをした俺、どっちが本当に自分なのかわからなくなった。というかどうにかして現実から逃げたかったんだろう。小学生の俺、可哀そうに。そういえば毎日のように些細なことで泣いていたと思う。
その後も家出したりなんなりありやっと卒業した。やっと開放されたと思った。だが現実は甘くなく、俺は学校生活が完全にトラウマになっていた。2年間かけて自尊心を根っこからカチ折られて、極度の人間不信と精神不安定になった。中学と高校で計5回程家出し、結局高校を中退した。もちろん精神科のお世話にもなっている。
今、こうして当時のことを振り返っているのは、やっとその時のことに向き合うだけの心の余裕が出来たからだ。それまでは思い出そうとすると動悸がして苦しくなりどうしても思い出せなかったからだ。あれから約20年がたち、愛する家族にも恵まれて、やっと向き合えた。
今、思い出してみればいじめの当事者たる教師やクラスメイトも哀れな人間だったのだと思う。
ちなみに親はまったく気付かず、俺も言わなかった。もし話していても頭の固い親を説得するだけの知恵はなかったから結局同じだっただろう。
いじめはなくならないだろうが社会の意識を変えることは出来ると思う。
もし今、いじめられている子がいるのならば思うのだけれど、出来れば死なないで欲しいと思う。人生めちゃくちゃになっても諦めなければなんとかなる。
http://anond.hatelabo.jp/20150127083530 すごい。