愚痴りたい。
「今、警察が来てる。あなたに直接事情を聴きたいと言っているから
会議室まで来るように」と言われた。
会議室で警察官と対面し、まさしくその件での来訪であると知らされた。
その老人客は、多額の資金を自分の口座から引き出したいと窓口にやってきた。
たまたま自分が受付したが、金融業に従事する者として看過できない違和感を感じた。
・10M以上の高額出金にもかかわらず振込ではなく現金で持ち帰ろうとしていること
(当然ながらひったくり被害等を懸念して高額を持ち歩く人は今時少ない)
・資金用途を聞いてもおおまかなことは言うが具体的な固有名詞を言おうとしないこと
「リフォーム代金の請求書はお持ちですか」
等の質問には答えてくれない等)
・出金理由の詳細を突っ込んで尋ねるとあからさまに声を荒げ逆上する
不審すぎる。上席も「それは怪しい」と判断した。
あれこれ理由をつけて現金を犯人グループに手渡しさせる犯罪が。
上司と2人がかりで、40~50分かけて「詐欺の被害にあう可能性が高い」と
現金出金を思い止まらせようとした。同地域での被害件数が増加していることや
今までの被害事例と比較しながら今回のケースが酷似していることなども
資料を提示して説得した。
しかし老人は
「絶対大丈夫。よく知っている知人に対面して渡すのだから詐欺ではない。
自分はオレオレ詐欺や投資詐欺にひっかかるような馬鹿ではない」
と言い張った。
しまいには、店内に響き渡るような怒声をあげはじめた。
「どうしてそんなに出金を渋るのか!
預けるときには簡単に預けさせるのに、
引き出すときはどうしてこんなにうるさいんだ!
プライベートなことまで根掘り葉掘り聞くんじゃない!
それとも俺が口座の名義人ではないとでも疑っているのか!?
人を犯罪者のように扱うな!」
犯罪者ではなく、犯罪被害者になる可能性があると言っているんです。
大金を出金していった。金融機関に出金を制限する法的な権限など無いので
その手続きを行いながら、自分は嫌な胸騒ぎを抑えられなかったけれども。
で、昨日やってきた警察官は、結局当該顧客が大金を渡した相手は詐欺グループであり、
被害届が提出されたことを告げたのだった。還付金詐欺や投資詐欺に類する被害で、
顧客は後日お金を貰えると思い込んで、資金を犯人に託したのだという。
ざまあみろ。ほら、やっぱり言った通りだったじゃないか。
うまい話なんてある訳ないだろうに、自らの欲深さであんたは10Mを失ったんだ。
内心そういう思いが沸き起こったことは許してほしい。
相手のためを思って手を尽くしたのに、散々怒り散らされて
あの日はヘトヘトになったのだ。一人の顧客に長時間かかりきりになったことで
窓口は混雑し、他の顧客からのクレームにもつながった日となった。
同時に、顧客への同情と虚脱感をおぼえた。
あんなに忠告したのに結局あの人は財産を失ってしまったんだな。可哀そうだ。
プライドの高そうな人だったから、今頃羞恥と憤怒でさぞや苦しんでいるだろう。
警察官は当方の対応に対しては「被害を防ぐことはできなかったものの、よく尽力してくれた」
と評価してくれたが、警察の事情聴取を受けるということ自体、なんだか気が重い。
はあああああああああああああああああああああああああ
なんかもう本当に疲れた
空しい
でも、この週末ゆっくり休めば気分も浮上するだろう
月曜の朝になれば、また笑顔で顧客に対応できるようになるだろう
次こそは、詐欺被害を防止したい
本当に働いてみろよw
違和感を感じた →違和を感じた →違和感を覚えた
プライドが高い人は、言われて直すよりも自分で気づいてもらうように促せると良いんだろうけど難しい 近隣で多発している詐欺のパターンをプリントアウトして、窓口横に貼っておく...
全然関係ない話なんだけど 自己顕示欲と自尊心って似てるけど違うよな。 プライドってどちらかというと自尊心であるべきで 増田がつかったプライドつまり 自己中心的な自己顕示欲...
別に、当人の心情に配慮して遠回しに教える訳じゃなくて、単にキレられると面倒だってだけだよな あとはまあ、詐欺師が儲けるのを阻止する目的 しかし詐欺師ってのも、1回成功した...