2013-02-08

同人誌」「同人活動」はなんのために行うのだろうか?

同人誌」「同人活動」はなんのために行うのだろうか?


「人に見せるためだ」


 これが僕の中での、正解の半分だ

ハイ結論おわり

そういう話になった過程が気になった人は以下↓)


同人活動は本来、自分創作意志の充足のために行うものであって

過度に第三者から評価される、注目されることを目的とした同人活動

不純である


 その意見は半分正しいし半分間違っています

なぜならば


 同人誌というものが、「俺得」であり続けることができなくなっているからです

同人活動インターネットや各種SNSデジタルデータ流通の網に

分かちがたく捉えられた現代では

嫌も応もなく「第三者の視点」を意識せざるを得ない

 第三者の視点があるというそのことだけで

創作意欲は大きく影響を受けるもの

 たとえ目的が「自己創作意欲の充足」が第一義だとしても

このインターネット時代に自身の作品が否応なく

第三者の目にさらされるリスク

付加されたのなら

誰が好き好んで、自分を代償のない道化師の位置に置きたいと思うだろうか?

いやない(反語)


 具体例をあげるなら

この前、かなり特殊な嗜好をメインにした同人創作ゲームを作ったサークル

アフィブログにそのゲームネタにされ

「こんな○○ゲーム見つけたwwww」的なエントリ

本人がおそらくけして望んでいないであろう形で

ネット上の晒し者にされた事例があったでしょう

あったんです

(胸糞悪かったんでブクマはしてないんで

興味があったらソース勝手に探せ)


 ネットの発達で、同人活動クローズな「俺得」であり続けることが

できなくなっている…



 同人活動が、ネットとはコネクションしていないクローズな活動であっても

「第三者の視点」を望むと望まざるにかかわらず

意識せざるを得ない状況になっているし、また

その第三者視点を好意的なものに変えられなければ

不相応とも言えるくらいの悪意の視線さらされるリスクがあると

そういう部分は確かにあるのです


 だから

同人活動

自分が嫌な思いをしないためにも

「人に見せるため」にやるもの


 消極的な側面からはまず↑

積極的な側面からは↓




 この前さぁ(唐突変調

深夜のフジテレビで「ガンプラ世界選手権」のドキュメンタリーをやってたんですよね

そこに出てくる応募者の一人(PN・ざく太郎氏)にカメラは焦点を当ててたんですが

ざく太郎氏の作風は、

子供の頃の、自分の(理想の)ガンプラ体験をそのまま充足させた」

みたいな作風で、

多分、作ってる時は心底ご自身の中で

充足感に満ち満ちた創作活動されてたと思ったんですけど

案の定二次審査突破はならず…!

という結果だったんですけど~

 二次審査会場で他の作者の模型作例を見たざく太郎氏が 

「(こういう場で、他の応募者の作例を見ると)自分の作風が

今のトレンドから外れていることを強く実感する」


 「大会に出る人の心構えとして、『まず自分が好きなものを作る』…

出発点はそこからなんですけど

(その先に進んでいくには)どうしても人の目を気にしたものを作らなきゃならない

それはケレン味であるとか…(シーンのトレンドであるとか)

いくら『これが好きだ!』って声を大にして言っても

他人から見た時に、人に伝わらないものであったら、

(受賞等のステージに行くには)難しい…」

 的なことを言っていて

あぁ…趣味を深化させていくということは

必然的に、「お客様オーディエンス的な意味で)」と

向き合わざるを得なくなるということなんだ…

という思いが、そのドキュメンタリー見てて、ヲタとして

すごくずっしりと響いてきた感じなんですね

(この後知る人ぞ知る川口名人が出てきて

さすがにガンプラ名人だけあって、

ガンプラ製作自己充足的ダイナミズム」と

ガンプラシーンのトレンドを踏まえ、なおかつ第三者に見られたときの印象」を

次元で両立させていて

「さすがはプロだ…違うなぁ」という気持ちになったんですけど)


自分の中で

いつか趣味

自分スタイル自分の作風を頑として守り続け、自己充足のために行う」

ステージから

「人に見せる(ことを第一義にして活動する)」

ことに移行するステージに移るタイミング

必ずやってくる

 その時自分

オリるのか?

それとも意識を切り替えて

「どうやったら第三者にもっと見てもらえるんだろう?」

そういう部分をモチベーションに、心底できるのか?

 実のところその辺迷い始めてから

自分のキレキレ具合が悪くなってきてる気がするんで

迷ってる場合か!と思ったので描いてスッキリたかったので

こういう文章書いたわけなのでした☆

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