2012-06-12

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元増田さん、Hatelaboの使い方よく分からないんだけれども、これが目にふれることを願いつつ。

私の家庭は経済的には安定した方だったけれど、レールから外れること、他の人たちのように人生の行程表(?)をこなしていけないこと、それを親に申し訳なく思うこと、そんな自分を無価値に感じて消えたい消えたいと思いながら日々を過ごすこと。そういう経験は私にもあります。このさき生きていてももっと周りの人に迷惑をかけるだけだから、その前に死んだほうがいいと思いつつ、自殺したらそれこそ家族や友人を苦しめることになる。書き損じの言葉消しゴムで消すように、自分存在をはじめからなかったことにしたい、と何度も思いました。そういう状態から抜け出した今、あなた日記を読んで、どうしても言いたい。

あなたの親は、あなたが「苦しまないように」、「安定した収入をあげるために」、あなたを良い学校に行かせたわけじゃない。

あなたの親がしてきたことはすべて、あなた幸せになるように。

親が子供に本当に望むことは、それだけだと思う。

よい学校に行くことも、よい仕事につくことも、あなた幸せにつながらなければ、意味がない。だから「やりたくなかったら勉強もしないでいいよ」って言うんだよ。

私には子供はまだいないけれども、もし将来子供に恵まれたら、同じことを心から言うと思う。世間が何を言おうと、親戚に嫌みを言われようと、関係ない。

愛するというのは、そういうことだと思う。

愛するというのは、誰かの幸せが、自分幸せ以上に大切になることだと思うんです。

あなたの親は、あなた経済的な安定のために犠牲を払ってきたわけじゃない。

あなたの親は、あなたを愛しているから、頑張ってこられたんだよ。

それだけが人生に本当に意味を与えてくれるものから

愛する人必要とされることくらい、力をくれるものはないから。

自分一人で完結する人生なら、それこそ何をしようと、いつ終わろうと、どうでもいい。地球上に人間ひとり減ったところで、何の影響もない。

でもだからこそ、自分以外の人の幸せが、自分自身の幸せ以上に大切に思えたりするんだと思う。

私は死ぬ時には、誰かの幸せに少しでも貢献したと知って死にたい。私が死んだあとに残る命に、何かしら役に立って死にたい。それが私にとっては幸せな死に方だと思う。

親の愛っていうのは、そういうものだと思うんです。

理不尽で、一方的で、返しようなんかないもの

「裏切る」なんて、所詮どうあがいても無理なんだ。

愛されているということはまた、失敗を許されるということだから

失敗と言えば。

自分に合わない大学に入って行き詰まる。人がしうる「失敗」の中で、客観的にみればこれは何と言うか、ものすごく良性(?)の失敗じゃない?

博打で全財産スッたとか、薬中になったとか、そういう失敗とは全然次元がちがうわけで。

色々な人生を見てきたあなたの親からすれば、失敗のうちに入らないほどなのではないかな。

恥ずべきことをしたわけじゃない。

適当にズルしてごまかして、他人に優越感抱いている人たちのほうが、よっぽど恥ずかしい。

私が親の愛が云々と言うのは、別に自分愛情に満ちた環境で育ったから言うのではありません。

私の両親は、不幸な結婚をして、私は関係が冷えきった後に望まずしてできた子。

自分の不幸で心がいっぱいだった母は、ことあるごとに、

あなたいるから私は自由になれない」

あなたのそういうところがお父さんに似ていて嫌いよ」

と私に言っていました。学校で良い成績をとっても、「こんな小さな学校で成績がよいからって、うぬぼれなさんな。そういうのを小山大将っていうのよ」と言われたり。

父は私には躾も教育必要ないと言っていました。

年の離れた姉は、私が一度も父に殴られたことがないのを密かに憤っていました。

自分意見を通そうとすると、「養われているくせに生意気いうんじゃないわよ」と専業主婦の母がなぜか言う…。

早く自立して、家族から離れたいというのがずっと目標でした。

就職して一年半、あまり長時間労働理不尽仕事に体を壊して仕事を辞めた時、頑張ってきたことがすべて無駄になった気がして、本当に辛かった。

一番辛い時にも、母は「そんなことで将来どうするの!」と不安を怒りにしてぶつけてくる。

でも、そんな親でも、やっぱり最後には助けてくれるんです。

健康で生き生きしてくれているのが何より大事だと、(暴言の嵐が止んだ際には)言ってくれるんです。

年を重ねて、自分視点が「子供から「親」の方に近くなってきた今、たぶんそれは本当なんだと思う。

レールから外れるなんて、実はよくあることで。

一見何でも着実にこなしているように見える人たちも、

しっかりした大人に見える人たちも、

困ったときに誰かに支えてもらって、

どうにかここまで来てる。

支えてもらうのは実は結構苦しい。

プライドが傷ついたり、自分の弱さを痛感したり。

でもね、どうやら生きるってそういうことみたいです。

返せない恩をくり返し受けるからこそ、

同じことを誰か他の人にできるんです。

あなたは親を裏切っているのでも、悲しませているのでもない。

あなたは愛されているんです。

受け入れて、愛させてあげてください。

それが多分、今できる一番の親孝行だと思うんです。

  • 読ませてもらいました。ありがとう。また泣きました。 俺の親は、たぶん、言ったらなんでもしてくれるんだと思います。 それこそ、「ジャンプ買ってこいババア」って言っても、素直...

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