2011-07-21

20代後半のつぶやき

就活戦士となっていたのは、もう5年前のこと。

あの頃は、学生特有の無敵状態で、何でもできると思ってた。

自分は見えているんだけど、悪いところは成長すれば改善するでしょう、という楽観思想。

自動車工業が盛んな都市に籍を置いていたのだけど、

すでに成熟しきった分野であることと、全く車に興味がなかったこと、目立つことをしたかったこと、

ぐらいの動機で、だけど、マスコミとか広告代理店という華やかでハードルが高い業界へは、

そんなん興味ねえし、ほどよく一目置かれるぐらいで満足だし、

という中途半端な感じで、IT関連を中心に会社を受けた。

とにかく、若い会社がよかった。

10年以上ある会社に、魅力がなかった。

インスピレーションで、びびびとき会社を狙った。

動機があいまいなので、面接は苦労した。

取り繕って捻出した動機では、本気でそこを目指している人には勝てなかった。

面接官は、よく見ている。

結局、受かった会社は、県外のIT系ベンチャーで、社長カリスマ性に惹かれての選択だった。

こんな風にブログを書くと、

どうせブラックでこき使われたんでしょう?

みたいなオチがありがちだけど、

そんなことはなかった。

そこは私は、石橋を叩いて渡るタチなので、見極めができていたようだ。

会社は、新人研修もしっかりしていて、社員の面倒見もよかった。

怒号や罵声が飛び交うなんてこともなく、ドライの中にも情がある、という感じだった。

そんな中、私は、自分に合ったペースで成長することができた。

ベンチャーと謳ってはいたけど、実に堅実な会社だったように思える。

客先に出始めたのも、1年目を終えるあたりから

遅すぎず早すぎず。

ただ、次第に、入社当初に抱いていた、

「この会社すげー!」

という感情が薄れていくのがわかった。

中に入ると、色んなものが当然見えてくる。

だんだんと、普通会社に見えてきたのである

私は、何のためにこの会社を選んだのか。

学生時代のかけがえのない友人や彼女と別れてまで捧げる会社なのだろうか。

やりたいこととは別に、その会社にいる意味を考えてしまった。

過去自分を否定しないために、今一度、別の世界へ飛び立ってみたくなった。

そこで、IT系が盛んな、東京へ進出することを検討した。

しかし、そこでも私は、冒険することができなかった。

無鉄砲東京に行くことを恐れた。

有名な会社を受けてみて、駄目だったら地元に帰ろう、という安全牌を選択した。

結果として、見事に受けた東京会社は全て落ちた。

「賭けている」という熱さも気概もなかったのだろう。

そして、身に付いている技術も未熟だった。

結局、地元に帰ってきた。

新しい会社は、前の会社と同じ職種だけど、前よりももっとベンチャー気質な感じ。

前の会社に比べたら組織化もまだまだで、上下関係をそんなに意識しなくてもいい。

そして、若い。

そんなベンチャーに身を置いてわかったのは、

この業界は、成長のスピードが速い。

昨日使ってた技術は、明日には変わっている。

私は、常にアンテナを張り、流れに置いてけぼりにならないようにしなければいけなかった。

また、一つの技術を掘り下げるより、幅広い技術を身につけないといけない。

いや、どっちでもいいんだろうけど、やるからには、どっちかなのだ。

ある一つの分野のエキスパートになるか、幅広く何でもできますよというスタンスでいくか。

どっちかでないと、今後、食っていけないと思う。


そういう業界に身を置いて、

だんだんと、自分の心が無くなっていくのを感じている。

心がこもっていないというか、上の空というか。

モーションだけは、「やりまっせ!」というのを出しているけど、心がついていってないというか。

ホントはこんなこと、やりたくないと、心が言っているのかもしれない。

から、振り返ってみて思うことは、私は、実にベンチャーに向かない、ということだ。

保守的中の保守的キングオブ保守的

ある実績のあることに対して安心をした上で、その道を突き進む。

新規開拓より、メンテナンスが好きなのかな。

ソースを一から作るより、誰かのソースを手直しするとか。

新しもの好きな性格と思っていたけど、

その前提は、それが評価が高いものであること。

自分が真っ先に抱いたインスピレーションよりも、

評判を先に気にする。

それは、革新派の皮を被った保守派の何者でもないと思った。

就活冒険することなく、堅実な会社に入って、気の置けない仲間と遊んだり、慣れ親しんだ街でデートしたり、

そういう生活を想像すると、はかなくて虚しいけど、心安らぐ。

過去自分を否定したくなくて、こんな風な考えは否定してきたけど、

やはり、これが自分だと思う。




疲れたね。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん