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2024-10-24

外国人インフルエンサー日本空き家DIY改修して炎上

日本耐震基準ガー」とか言ってるが、この機会にお前らに真実を教えてやる

日本耐震基準全然厳しくない』

 

建築基準法の「耐震基準」は『一度では死なない』だけが目的

 そもそも建築基準法における耐震性は最低基準としてものすごく低いところに設定されている。

 それは「一度だけ震度7に耐えるが、傾いたり部材が壊れたりするので二度はない」というレベルだ。

 震度7が来たら壊れて当然なので、避難生活して家は捨てろ、という方針で設定されている。

 だから震度7が来た後に家に帰って寝てた人が、最近地震でも何人も死んでいる。

 あれはまったくもって建築基準法想定内の死なので、保険等は一切効かない。

 

その最低基準も満たさない家が建てられる

 さらに、この「一度だけ死なない」基準にも抜け道がある。

 批判が多くこのたびやっと改正されることになったが、来年法律改正までは「木造2階建て(ほとんどの一般住宅)は構造計算申請すら不要」。

 そして改正される来年以降も、未だに「木造平屋なら不要」ということになっている。

 「木造平屋専門工務店」を名乗る住宅メーカーが増えているのは、実はこのためである

 日本住宅業者の大半は、実は構造計算をしてないし、しないための努力すらしている。

 

そもそも軸組構法が弱すぎた

 それでも、一応建築基準法レベル品質が保たれているのは、「耐震力」の原理にある。

 インフルエンサーを「日本耐震は厳しいんだ」と批判している連中の何人が「どういう家が地震に強いのか」を理解しているだろう?

 多分ほとんどいないだろう。耐震原理理解していれば、基準レベルはそんなに難しくないことがすぐにわかからだ。

 「地震への強さ」を担保するのは「壁」だ。少なくとも、基準レベルの最低限の性能においては。

 在来日本家屋は柱と梁に「筋交い」という斜めの支えを入れたくらいの作りだったので、そもそも地震無茶苦茶弱かったのだ。

 最近の家は合板石膏ボードで壁を全部覆っているので、何も考えなくても基準レベルの強度が出る。

 

ツーバイフォー海外構法)なら何もしなくても基準クリア

 ということはつまりそもそも壁式で作っている海外ツーバイフォーの家は、これぐらいクリアしているということだ。

 実際さまざまな災害のたびに、ツーバイフォー構法の家の方が適当在来の家よりも強度があることが証明されている。

 ツーバイフォーアメリカで生まれた、素人でも頑強な家が作れるキット構法が元になっている。

 海外の家は、最初からある程度安全率を見込んだオーバーな強度で作っているので、実はそのまま日本で建ててもそれなりに地震には耐えてしまうのだ。

 「海外の家のつくりは日本地震には耐えられないはず」は、基本的には日本スゴイ」妄想の類いに過ぎない。

 

長期優良住宅』でも弱すぎる

 以上のように、日本の「建築基準レベル耐震性なんて実は在来の筋交い構法でなければ簡単クリアできてしまうくらいレベルの低いものだが、最後にもうちょっと高度な話をする。

 「長期優良住宅」という「耐震等級2」を要求する品質ベルがあるが、これも実は鉄筋コンクリート(RC)造や鉄骨(S)造に比べると微妙だという話だ。

 「長期優良住宅」は一応「耐震等級2」ということになっているが、これはRC造やS造の「耐震等級1(義務基準)」とほとんど変わらないと言われている。

 どういうことか?

 実は木造住宅における「品確法」の耐震等級と、RC造やS造における耐震等級では、計算の仕方が違うのだ。

 木造住宅はどこまで行っても簡易計算が許されているので、一般的に知られる程度の品質基準クリアしただけでは、『許容応力計算』といういわゆる「構造計算」をした建物より信頼性が低いのだ。(許容応力計算をした木造建築でない限り)

 

これがお前らの信じる日本の家は耐震性に優れている』の真実だ。

 

 
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