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はてなキーワード: クオリアとは

2010-12-12

不定形な私

小便の切れが悪い。

残尿感とか言うほど大袈裟なものではないのだが、んー…果たしてコレって残らず排出されたと見てよいものか。という懸念というか、不明瞭な感じがいつもある。

そこで便器の前で排尿が終わった後の時間を長く取り、微妙に屈伸運動したりつま先立ちを繰り返したりして、これで完全に排泄されたのだという爽快が訪れるのをいちおう待ってみる。けどもう長らくその爽快は味わっていないようだ。仕方なくしまい込む。やれやれと立ち去る。この一連の儀式は我ながらなかなかに哀しくて間の抜けた絵面である。とてもよろしい

それはそれとして、この不甲斐なさが一体いつ頃からことなのか今ひとつはっきりしないのである子供の頃は小便を終えた後、もっとすっきりした感じがあったような気はしている。けど意外にそうでもなく、すっきりしてなかろうが格納した後に垂れ流そうが子供特有の無頓着で意に介さなかっただけという話もありそうである。長じて快便を体調良好のバロメータとする意識を持つようになったせいで、不健康や衰えとは無縁であったはずの子供時代を美化しすぎているのかもしれない。「昔は良かった」は容易に陥る思考の陥穽だ…って、要は記憶を辿ってもよく分からないということが言いたいである

似た話で起き抜けなどに鏡を覗くと、そこにある皺にふと違和感を覚える時がある。あれ、こんな所に皺などあったっけ?という疑問が浮かぶのである。寝相の関係で圧迫されてできた皺が一時的なクセになるのはよくある事だけど、そうではなくて明らかに顔の一部となっている。すると昨日今日でホイホイできたとは考えにくい。ということはむろん前からあったものなのだという結論になる。けれどそれが一体いつ頃からそこにあったのか、今ひとつはっきりしない。

どうも近ごろ、私にとっての過去というものが加速度的に曖昧でおぼろなものになってゆくようでそこはかとなく恐ろしい。これはあったはずの出来事を忘れてしまうというだけの話では収まらない。

それまで「当たり前」どころか「前提」ぐらいにすら思っていた、私なりの物の見方や感じ方。そういう、いわば私の存在の中核となっていたもの、「私はこういう人間だ」と規定していたもののかたちでさえ次第に風化して崩れていっているように思われてならないということである。私という人間の輪郭が段々とぼやけていっているということである

大きな喪失を感じるのが、そのときどきで抱いた感情や内的体験の味とか匂いのような質感が失われてゆくことである幼児の頃の私は、なんでもないような絵や光景によくメルヘンな気分を味わった。子供の頃には、些細な風景写真映画によく世界の広大さそのものへの憧憬の念のような感情が湧き起こった。

気恥ずかしいが、そういう「ときめき」がどんな感じであったか、さかしらに言えばときめきクオリアとでも呼ぶべきものが思い出せない。ごくたまに、なにかの偶然がトリガーとなって自分の中によみがえる(匂いがきっかけとなることが多い)ことがあるまで、そんなものがあったことすら忘れてしまっているのである。けど私にとって、そういうものこそが生の実感であったはずのものだった。どうも今の私は魂を抜かれた抜け殻が生きているかのようである

ご存知のとおり、人の肉体は固定されたものに見えて実は流動的である代謝によって肉体を構成する物質が絶えず入れ替わり、我々がふだん石や木材のような固体のイメージで捉えている骨でさえ骨代謝という働きにより成人3年で完全に入れ替わる。言い換えれば3年前の私と今の私は正真正銘別物である生命とはモノではなく、コトなのであって、渦とか波とかの現象と質的に同じなのである。こういう話を聞くにつけその確かな拠り所の無さ、脆さ儚さを思わずにはいられない。うたかたに例えた古人はまことに正しい

まして人間精神のような無形のものの流転の様は推して知るべしなのである。「私はいだって私だ」というのは単純に言ってただの錯覚で、絶えずアメーバのように形を変えているイメージがより近いと私は思う。自分では一定の形を保っているように思っていながら、そのじつ絶えずなにかが流出し、知らずになにかが流入し続けているのである。朱に交われば赤くなるのだ。

下り坂の年齢にあると、その流出してしまったものの大きさのほうが堪える事実である。流入してくるものも無くはなかろうがどうも良いものには思われない。

失ってゆく旅路。寂しいものである

2010-07-27

あなたが目をそらしている事

人間の心には、混乱や脅威をもたらす刺激から、自分を守ろうとする働きがある。こうした心の防御機構があるために、私たちは、一見、混沌とした印象をあたえるこの宇宙の中で、秩序感を保ちながら生きることが出来る。人間の脳は、毎瞬毎瞬、諸々の刺激に曝されている。膨大な刺激が生み出す情報を処理するとき、脳はまず日常生活の中で馴染みのあるものから処理していく。

しかし、日頃は接することのない新しい刺激に曝されたとき、脳はどう対処するのだろうか? 脳はそれ自身にとって馴染みのある現実の枠組みに沿って情報を処理する。そのために、脳にとって「異質」と見なされる情報は、後々の処理と分析のために、まずは潜在意識に入れられる。しかし、こうして潜在意識に入れられた情報の大半は、そこに保管されたまま決して顕在意識には送られない。顕在意識日常的な現実への対応に追われて忙しいために、潜在意識にある情報に注意を振り向ける余裕が無いからである

人類はこうした現実認識の仕方を、過去何千年にわたって続けてきた。実はそれによって、私たちは数多くの新しい体験に気づく機会を取り逃してきたのである

異質な情報に出会うと、人間の脳はその情報をすぐに潜在意識にしまい込む。自我はそうした体験が起きたことを受け入れようとしないのだ。もし人類のこうした情報処理の仕方が、今後も変わらずに続いたとしたら、私たちはごく限られた現実の領域の中で起きる出来事だけしか自覚できずに生き続けることになるだろう。

脳は、それ自体に混乱を与えるデータを隠す術に長けてるとも言える。異質な刺激を防ぐための脳の防御機構とは何か?

それは感情である

異質な刺激や情報に接したとき、私たちは理由のない不安に駆られるなどの、無意識レベルの抵抗を味わう。不快感を伴なう感情的な反応は、「心の奥深くにあるものを探りたい」という私たちの探究心を阻む赤信号のような働きをする。もしこうした妨害さえ無ければ、私たちは心の深部の探求を通して、数多くの驚くべき発見をするだろう。

私たちの心には、自我レベルでは自覚できない無意識の抵抗が数多く潜んでいる。それらは、私たちが大いなる現実に心を解き放つことを妨げる「心のなかの壁」である

関連:

茂木健一郎 クオリア日記

モンスターの正体:

http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2010/07/post-5989.html

2010-04-25

http://anond.hatelabo.jp/20100425222423

モギの本読んだことあるけど、脳科学者ってより、宗教家かっ?!って文章にゲーした。

クオリア意味も正しく使っているのかな…あの人。って感じ。

2009-10-21

http://anond.hatelabo.jp/20091021055037

元増田です

でも他者の死を介さずに「俺、生きてる!なう!生きてる!」ってクオリアは得られないでしょ?

それは誰にも分かりません。

http://anond.hatelabo.jp/20091021054043

でも他者の死を介さずに「俺、生きてる!なう!生きてる!」ってクオリアは得られないでしょ?

本人は一回しか死ねないんだから。

死ぬ理由はいるよ。物質としての死体じゃ足りない。

http://anond.hatelabo.jp/20091021052725

元増田です。


あのですね。

ですから、私が言いたいのは主観としてのクオリアの、発現理由です。

http://anond.hatelabo.jp/20091021051952

1人で生きて死ぬなら、最期は心停止でなくてもいい。

理由もいらない。

でも、貴方が死んだなら、理由が必要だ。

貴方が死んだ後の世界が、「貴方が死んだ」というクオリアを得るために。

http://anond.hatelabo.jp/20091021050518

元増田です。


なるほど、そういうことなのかもしれませんね。

死の理由についてはちょっと私にも分かりかねます。

少なくとも今と同じ考え方を続ける限りは分からないのかもしれません。


ただ、反論している方の意見が混迷に陥っているのは、明らかであるように思えるのです。

だって、死の理由として心停止を挙げてしまうと。

心臓が動き出したことが生の理由として適解になっちゃうじゃないですか。

まあ根本を辿るなら、母に産んでもらったところ、ですかね。

何にせよつまり、生の理由もまた存ずると言えるようになってしまって、彼の最初の意見はやっぱり蔑ろになってしまう。

なのに心停止とかいわゆる『死因』であるところのものを堂々と『死の理由』として挙げているのはどうかなー、と思う訳です。


そうじゃなくてこう、何故クオリアがあるのかとかそういうことを私は話したかったんです。

2009-10-12

http://anond.hatelabo.jp/20091012201045

その前に、本当にそんな実験がされたのか?という部分から怪しいなあ。

人間が持つ、「脳」のような器官に拠らない本質的な「自我」が無視されてる。

鳥とシャベルじゃ、感じるクオリアも全然違うもののはずだ。

脳ならただのタンパク質だからどうだか知らないけど、「自我」がそれを間違えるもんかね。

2009-09-23

さすが『春期限定いちごタルト事件』の真犯人(笑)

tonbo tonbo 読書会で、その「限界」に言及したけど、「ラノベ限界」の解釈ニュアンスがずれてるんだよなあ。ブクマコメント見るとさらにズレて解釈されてる。もどかしい。商業的な限界を言いたかったんだが……。 2009/09/23

あえて商業に話を限定して言うけど、クオリアに限らず今のラノベSF分を増やせば増やすほど読者は加速度的に減少していくというでっかい現実がある。これは詳細までよく練られていようが、理論的な整合性がきちんととれているかどうか、とかはあまり関係がない。

http://twitter.com/maijar/status/4174497241

もちろん、いくつか例外はあるけどそれはあくまで「例外」なのであって、SF分を一定以上に濃くした物語損益分岐点を越えようとすると、特に大手のレーベルのような初版が多いところにはバクチ要素がかなり強くなる。

http://twitter.com/maijar/status/4174548024

さすが、ライトノベル感想サイト大手の中でも指折りのスイーツ(笑)脳の持ち主、極楽トンボ御大でございますな。

自分ジャンル小説リテラシーのなさ(SFミステリファンタジーも本当に読めませんよね、この人)をライトノベル読者全体の問題であるかのように語らないでいただきたいものです。

小・中学生でも、《涼宮ハルヒシリーズを単なるキャラ萌え小説として読んでいる読者ばかりでもないし、SFよりもある意味ハードルの高いファンタジーでも、『精霊の守り人』みたいな、リテラシーが要求される児童文学作品を普通に読んでいる(《守り人》シリーズは下手なラノベよりよっぽど売れてるし、学校図書館の貸し出しランキングでも上位に入る率が高い)。そういうものは全部「例外」ですか?

トンボ御大やラ管連の大勢は、そろそろ自分たちが「一般的なライトノベル読者」ではなくて、「まともな知性も向上心もないライトノベル読者」という少数派の代表であることを悟っていただきたいものである。この人たちの声が大きいことって、害悪でしかないと思うよ。

2009-03-12

茂木健一郎クオリアをやりたいなら小説家になるべきだ

茂木健一郎クオリアをやりたいなら小説家になるべきだと思う。小説とは、クオリア記述する作業なのだから。

2009-01-02

[][]量子力学は、個々の選択機会の結果は確かに予想できないが、アンサンブルレベルでは、完全に決定論的な法則

http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2009/01/post-d30b.html

 前節で述べたように、量子力学が非決定論であるということの意味は、個々の選択機会における結果が予見できないという意味である。このような選択機会のアンサンブルを考えると、その結果の分布は、完全に決定論的な法則によって記述される。

 このことから、たとえ、量子力学が、自由意志起源にはなり得たとしても、その自由意志は、本当の意味では「自由」ではない。何故ならば、量子力学は、個々の選択機会の結果は確かに予想できないが、アンサンブルレベルでは、完全に決定論的な法則だからだ。

 このことについて、第6章で紹介した「中国語の部屋」(Chinese Room)の議論を提出したサール(Searle)はその著書「心、脳、科学」の中で、明確に述べている。

 たとえ物理的粒子の振舞いの中に何らかの不確定性の要素があり、その予測統計的なもののみによって可能であったとしても、粒子の振舞いの予測統計的にのみ可能であるという事実からは、人間の心がその統計的にのみ決定された粒子に命じてその本来の経路から外れさせることが可能であるという事実が帰結するわけではありません。それゆえに、この統計的不確定性という事実のみから人間の意志の自由の可能性は生じ得ません。要するに、不確定性という事実は、人間的自由が持つ何らかの心的エネルギーが分子を動かし、それがなければ別の方向に行っていたはずであったその分子の運動の方向を変えるというようなことが可能である証拠にはならないのです。

よりあからさまに言えば、量子力学に基づく自由意志は、次の「アンサンブル限定」(ensemble restriction)の下にあることにある。

 アンサンブル限定(ensemble restriction)

 個々の選択機会において、その結果をあらかじめ予想することはできない。しかし、このような選択機会のアンサンブルを考えると、その全体としての振る舞いは、決定論的な法則記述される。

 アンサンブル限定の付いた自由意志においては、個々の選択機会については、あらかじめその結果を完全には予測できないという意味でそこには「自由意志」が存在するように見える。だが、同じ様な選択機会の集合(アンサンブル)を考えると、そこには決定論的な法則存在し、選択結果は完全に予測できるのである。

 あなたが、ある瞬間に意志決定を行うとしよう。その選択肢は、AかBかという簡単なものでも、あるいはもっと複雑なものでも良い。あなたの意志決定量子力学的なプロセスに基づくものであるとすると、その瞬間の意志決定の結果が、どのようなものになるかは、あらかじめ予想することはできない。現在のあなたの脳の状態をいくら精密に測定したとしても、予想することは不可能なのだ。これが、量子力学の非決定性である。

 さて、そのような意志決定を行うあなたの「コピー」を沢山用意したとする。これが、すなわちあなたのコピーからなるアンサンブルだ。このアンサンブルの中の、ある特定の「あなた」の選択は、上に述べたような理由で予想することはできない。しかし、全く同じような「あなた」のコピーからなるアンサンブル全体としての振る舞いは、完全に決定論的な法則予測することができるのだ。

 必ずしも正確とは言えない比喩だが、一人一人が何歳で結婚するかという問題を考えて見よう。私たち一人一人は、何歳で結婚するかを、自由意志に基づいて決定していると思っている。確かに、ある人が何歳で結婚するかは、完全に予想することは不可能である。だが、社会の中のこのような人々のアンサンブルをとってくると、人々が確率的に何歳で結婚するかということについては、厳密な社会科学的な法則が成立するように思われる。アンサンブル限定のついた自由意志は、たとえて言えばこのようなものだ。つまり、個々の選択機会においては、自由があるように見えるのに、そのような選択機会の集合をとってくると、その振る舞いは決定論的で、自由はないのである。

茂木健一郎 『脳とクオリア』 

第9章6節 アンサンブル限定のついた自由意志 より

2008-12-31

先生茂木健一郎さんの出版スピードが速いです『クオリア立国論』

なんて前著から3ヶ月も経っていないです。一時期の出版マシーン斉藤先生を思い出します。

2008-12-10

http://anond.hatelabo.jp/20081209210851

前者は、みんなが好きな「クオリア」でもいいけど、普通に「科学技術を得る以前の人間経験」とか。

後者は、「歴史家の書いた歴史」みたいな「読み継がれる・語られる歴史」とか。

科学めんどいから以下は歴史について。

歴史学歴史は、客観性に重きを置くんだろうけど、それは「正しさ」ではない。一つの事件を考えたって、正確な認識はそもそも無理。昨日の出来事だって正確なところは誰にもわかんないor人によって異なる。現代で裁判やったって全てが明らかになるわけはない。また裁判とは違って、現代の価値基準で過去を裁いてみてもあんまり意味がない。もはや当時のことを当時のありのまま認識しようと思えば、それは膨大な資料とそれ以上の想像力の仕事。膨大な資料も、それがそのまま意味を持つのは政治現在)であって、歴史過去)ではその構成の仕方にこそ意味がある。してみると、つまらんレポートみたいな記述歴史として積み重なっていくよりも、一人の天才精神が書いた歴史(列伝みたいなの)に真実が宿ることがあっても良いとは思いませんか?

まぁ実証的な歴史も、勝手歴史捏造に対して体系で勝負できるから良いんだと思います。でもそれに乗っかって、歴史の正しさを「内容」ではなく「方法」に求めれば求めるほど、「正しい方法」を騙る奴らが出てくる。その審判のためにローカル歴史学ルールを持ち込むほど、また歴史の正しさの担保が「方法」に押し込められていく。

でも「方法」ではなく「内容」で歴史を見るなら、それは「想像力」に力を付与される歴史こそが本来の歴史であるということであって、あくまでそこに実証的な方法を必要条件として、歴史学はあるのだと思います。

2008-12-08

http://anond.hatelabo.jp/20081207232919

キャビネット図がどれ位複雑な形なのかはわかりませんが、同じような事でしょう

その人は脳味噌の"そこ"の部分のメモリの使い方を知っていたって事なんでしょう。

言葉で表せない所は別の脳味噌で考えるというか

その部分の情報アウトプットが天然で出来る人というのは少数派ながら存在していて

いわゆるセンスがいいとか、才能があるとか言われていますが

それは早く気づくか遅く気づくかの違いだと思います。

思っています以上の確証を得られない所がここの話の難しさというか

クオリア的ななにかだと思うんですが

自分としてはそうなんだなあ、と実感したから書いているわけで

これも多分不可逆なんでしょう

2008-12-05

http://anond.hatelabo.jp/20081204232935

精神分析には「転移」や「投影」なる概念があってだな…

しかし実際この手の俗流心理学はひどいもんだよ。精神分析が人の心を語る上で特権的に振るう舞うためのツールになってるし。

それでいて肝心の内容は旧態依然バカの壁の爺さんとかクオリアのおっさんとかがもてはやされるのと一緒だな。

2008-11-19

議論の出口がみつからない。

科学似非科学の議論はそもそも論点が定まっていない。」ということに問題があると思う。

俺は科学は実用上では「真理」として十分に認める価値があると思う。

しかし一方で、科学を「正しい」と決めるのが人間である限り、この世の「真理」、いうなれば絶対的真理(文法的にはおかしく見えるがニュアンスをつかんでほしい)とはなりえないのではないかという疑念をいつも持っている。

科学実験結果を認識する人の認識の問題まで考え始めると、まさに宗教や文化的な考え方を完全には無視できなくなるだろう。なぜなら人の「クオリア」の問題は、いまだにこれらの哲学的な考え方を排除できていないのだから。そして、似非科学批判の批判(あくまで似非科学批判の批判であって、似非科学擁護ではない点に注意)がされるときはよく、この「絶対性・真理性」が話題に上る。

いっぽうで俺の視点からすると、似非科学批判者は、実用上での「真理」が問題だと考えているように思う。こういった論客たちは、おそらく科学の問題に哲学的な考えを導入する必要はない、似非科学を使って悪用しようとする人間が排除されればいいと考えているのかもしれない。

結局この問題は共有した論点が設定しにくい、というよりほんのわずかにしか見えない少しの溝が、世界をまったく分けてしまっているのではないかと思う。

似非科学批判者にはどうかわかってほしい。

俺のような似非科学批判の批判をするようなものは、一見敵対してるが、本当はまったく違う話をしているのだ。

おそらくはてなにいる論客たちの多くは、どちらの立場にせよ、似非科学によるまやかしを憎んでいる。

ただ、俺のように、科学哲学的な目線から見て考える、哲学者もどきみたいなやつもいる。

それは科学を「真理」ととるか、とらないかの違いである。それはある種、工学者と理学者の違いのように、学問の「深さ」に対する考え方の差であり、じつはお互いを必要としあう関係なのかもしれない。だから、そろそろお互いがののしりあうのはやめよう。お互いの違いを認めるのも時には大切なことだ。

追記

もし似非科学批判の人で、俺のあなたに対する見方が違ったらごめん。似非科学批判を批判する人でもそういう人がいたらごめん。

2008-11-09

人間も現象のひとつなんだ

デカルト的視点から見れば他者で

誰の視点から見れば自分になるのか

じゃあクオリアってなんだろう

現象なのかな

そんなものないんじゃないかな

質感なんてないんじゃないかな

曖昧なんだ

僕たちは曖昧なんだ

定義

その存在

なのに触れ合おうとするから

傷つくんだ

たんぱく質なのに

傷つくんだ

化学物質が僕の頭に回って

傷つくんだ

そう思いました

2008-08-18

パソコンを見ていると、背景に点の集まりがあるように見える。でも、パソコンだけじゃなくて、空を見ても、写真を見ても、友達を見ても背景に点の集まりがあるように見える。写真を見るともちろん綺麗に見える。絵の才能があったとしたら、そのまま綺麗に描けると思う。でも、この点の集まりのようなものはどう表現していいのかわからない。気づいたらそこら辺に存在してる。

一つ一つの視覚細胞? 飛蚊症とは違う。飛蚊症は既に持っている。ベランダに出て空を見ると、いつもこの二つが気になる。別にクオリアのことについて考えたいわけじゃないけど、気になる。いつも良く見る風景と無数の点を毎日見て生きているけど、他の人はなんとも思わないんだろか。もしかして、ずっとパソコンをしているから「ちいちゃんのかげおくり」みたいな現象に陥っているだけ? 

ありのままに何かを見るって出来るの? 目が悪くなるとぼやけて見えるんでしょ。じゃあ、視力が悪くなったらシャープなものってわからなくなるの? にじんで見えるんだからそうなのかな。

ホント誰でもいいから見たままの現実を描いて欲しい。写真じゃダメなんだ。理想化しなくていい、ありのままの他人の視覚が知りたい。

2008-04-28

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2007-11-25

RE:anond:20071125062746

http://ja.wikipedia.org/wiki/哲学的ゾンビ

をざっくり斜め読みして思ったのは、個人的には哲学的ゾンビ、少なくとも行動的ゾンビ物理的に構成可能だと思うんだけどなあ。というか我々は神経的ゾンビではなかろうか。クオリア電気化学物質等信号とそれに関わる神経細胞等の構造・関係性の集合で表されるものを越えないと思う。哲学的ゾンビ論は我々が自分自身をあまりにも特別視したいだけの宗教なのでは?

2007-10-13

http://anond.hatelabo.jp/20071013193151

あー、クオリアの話をしようとしてるのね。

個人的には解釈がどうであれ、最初に発生する感興こそが重要だと思いたい。

それを受け止める文化的側面というのはあくまでも副次的なものだと思うんだがなあ。

なぜならば,観測者の内に,こういう色は青い.っていう "青イメージ" があるから,空を見て青いって感じるのだから.

っていうのは解釈なんだと思う。

イメージが事前にあろうとなかろうと、それを名付ける前に青イメージに該当する情報インパクト存在するはず。

---

  感情は原理的に予想不可能な領域に存在する、とオレは思ってる。

  統計的に把握することは可能だけど、その本質は世界の本質と同じで謎があるよ。

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