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はてなキーワード: ジャンル小説とは

2023-09-19

anond:20230918232245

芸術性重視はともかく、「文章表現のものの持つ可能性を追求した」なんて前提はそもそも無いぞ もちろん文章表現芸術性も基準ではあるが

そもそも純文学日本文学独自概念なので海外作品は含まれない

近代文学が発展していく中で、わかりやす大衆化していくことを拒んだ作家たちの歴史、の先に位置する作品群を純文学と呼んでいる

ただ純文学の流れの中でSFみたいなジャンル小説手法を取り込んでいったこともあって、じゃあそれは純文学なの?違うの?ってのも論争を呼んできた

結局は批評家共通認識出版レーベルによってカテゴライズされてる現状

ライトノベル」も同じように分類されてるので、その反対側にある作品群だと思えばいいよ

私小説のことって言ってる人もいるけど、純文学歴史の中でやたら私小説がもてはやされてきたってだけでそれがすべてではない

2022-07-20

anond:20220720110433

誤字チェックをオフりなさいよ。「気付いたら教えてね」なんてスタンスなんだったらオフで良いじゃん

やべえ誤字脱字は推敲で直せば良いだけ。プロじゃないんだから人に頼る必要ない

自分pixivの某ジャンル小説読み専だけど、誤字脱字なんざ気にならねえ。ましてや指摘するなんて恐れ多い。書いてくださるだけで有り難い

そもそもよっぽど心を打たれない限りコメントしたりしない

そういう静かなる普通の読者の方が多いんだから増田も色々気にせず励んでくだされ

2022-05-05

ラノベはなぜ死んだのか

勝手に殺すな~~


最近ライトノベルつまんなくね???

積読消化を苦痛に感じながら、正直読書という趣味継続に困難を感じてるんだよな。

なぜなら市場不良品が多すぎるから

娯楽小説買ってるのにつまらないとか致命的すぎるだろ。


死因1:批評文化の衰退


辛口批評文化の衰退なんだよな。

この記事見て、また最近ラノベ叩きだとか内輪で騒ぐてめェーだよてめェー。(いや昔からつまんないラノベは沢山あったから、最近の話ではない)

ツイッターで絶賛感想ばっか書いてるクソ評論家どもがよー。

人気投票ランキング上位見ても結局認知調査しかないんだよな。メディアミックスした作品が上位に来るのは当たり前だ。

おっと、このラノで言えば協力者票があるから、そういう認知度だけじゃないマニアの推薦する図書ランキングに入る仕組みはあるな。

そうだよ、てめェーだよてめェー。ゴミばっか推薦しやがって。

書評ブログとか、全く信用できなくなってんだよな。献本文化と、案件とかもらってんのか知らねえけど、批判しねえし、大した出来でもないゴミを過剰表現オンパレードで絶賛してやがるからな。

ミミズクと夜の王とか、イリヤの空UFOの夏とかと比べて、お前らがここ最近で絶賛してた魔王2099とか、わたし、二番目の彼女でいいから。とか竜と祭礼がどれくらい面白かったのか、点数表示で愚かな俺様に教えてくんねえかなー。

バズった作品書籍化してりゃいいと思ってる編集者、てめェーだよてめェー。

ハーモニーや華竜の宮に比べて、最後にして最初アイドルJKハル異世界娼婦になったがどれだけ面白いのか比較で教えてくんねえかな。

俺には分かんねえんだよな。帯に適当宣伝書いてる奴も同罪だからな。

与えられた餌食ったら全部美味しいって叫ぶ鶏どもがさ。発言権与えちまったばかりに検索汚染してて迷惑してんだよ。出版社がそういう鶏向けの飼料メーカーでその従業員である自覚してんだったらいいけどさ。そしたら編集はバズの数字見てるだけの工員として自覚を持て、二度と作品の質に一家言ある風なツイートすんじゃねえぞボケ

なあ、鶏さんたちよぉ、紫色のクオリア皇国の守護者に比べて星系出雲兵站ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン彼女のL ~嘘つきたちの攻防戦~がどれだけ面白いのか教えてくれよ。


これはラノベに限らないんだけどネガティブ評価をしない文化が広まっていて、ツイッターはあてにならんし、アマゾンレビューでも一番参考になる星2ぐらいの評価全然なくなった。

他にも今ではすっかり害悪として名高いラ研の書評を見てみよう。

2003年発売の涼宮ハルヒの憂鬱と、2011年発売のやはり俺の青春ラブコメは間違っているの読者投票の結果では、投票数に占める最高評価割合が明らかに変化していることが見てとれる。

なんでも絶賛文化のせいで本当の傑作が傍から判別できず、結局ジャケ買いと大差ない判断力で買うしかないんだよな。そのせいでゴミを何十回と掴ませられるとかこんな文化もう滅んだ方がいいだろ……。


死因2:なろう系とライト文芸の台頭、一般文芸キャラ小説

MF文庫が猛威を振るってた頃にラノベって結局ソフトポルノじゃんとか言ってたやつを思い出すわ。

今や、右も左もシチュエーションラブコメとか、縮小再生産みたいなジャンル小説、お題小説オンパレードだ。

高齢化するオタクくんの性欲や社会での鬱屈解消のためになろうで生産されるゴミを読まされるのもこりごりだよ~。

なろう系はあくまでなろうランキングをハックするための工芸品だから、まあ読まなきゃいいだけなのでまだ良心的だ。

ライト文芸はひと昔前はラノベ表紙としては見向きもされなかったpixiv青春系の表紙が面陳で青一色とかになっててそれはそれで食傷気味なんだよな。結局さぁ!編集者が何のポリシーもなく後追いしかできねえからさぁ!

女性向けポルノっぽいのもここに集中してるから、それもまあ表紙見ればある程度判別できるから回避可能

一般文芸読みにいってもアニメキャラみたいなのばっかなのは草。昔文学賞のクソ爺どもが言ってたことがちょっとわかるわ。インターネットを通じて、アニメ流行を通じて、作家想像力や語彙力に明らかな影響を与えてるんだよな。まあそれはいいんだけど、肝心の内容がつまらんのよ。

一般で売れてたところで和菓子のアンとか、ライト文芸SNSの身内褒めと宣伝だけやたら上手だった、「私が笑ったら、死にますから」と、水品さんは言ったんだ。とか、シンプルに筆折れと思ったもん。こういうプロモーションで出てきて内実がカスなの、将来の読者減らす結果になってる気がするんだが。

そん中だと閻魔堂沙羅の推理奇譚は頑張ってたな。上手いの分かるよ。medium 霊媒探偵城塚翡翠もまあまあよかった。作者のやりたいことは分かるわ。屍人荘の殺人もよかった。ミステリばっかじゃねえか。

てかよぉ、ライトノベルと呼ばれたくなくて、ライト文芸ってジャンル作ったってのに、何年経っても傑作が出たって話が聞こえてこねえんだが?

ブームの起点になってたビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~なんかは時代が下ればコピー品が増えてるし見劣りするかもしれんが、あの時点で出した作品としてはそれなりによかったと思う。ぼくは明日、昨日のきみとデートするあたりも意外と出来がよかった。傑作とは到底言えないが、この辺りぐらいは商品として維持してほしいクオリティだわな。

はてなでは嫌われている知念氏の天久鷹央の推理カルテも悪くない出来だと思うよ。一巻しか読んでないが。

君の膵臓をたべたいの読者層はもう昔からあの層ぐらいで諦めがついているけど、中身は読まないと確認できないから、食ってゴミなの確認するのやっぱつれぇわ。


死因3:他の娯楽媒体の方が面白いから(直球)

正直言うていい?ラノベラブコメ、だいたいマンガ劣化やろ。

小節の利点ってさあ、俺様みたいな貧困層出身のガキが購入する上でマンガに比べて価格と消費時間コスパがいいってところぐらいだろ。

しかし、いまや貧者の娯楽はインターネットに独占されている。

文庫本一冊の新刊を買うぐらいなら同じ値段でサブスクに加入すればいい。なんなら家族が加入していれば無料で、消費し尽くせないほどのコンテンツを浴びるほど楽しめる。

そうすると逆に時間価値が高くなってくるんだよな。ラノベは一冊の消費にかかる時間が長い。ハズレを引いたときの徒労感が尋常じゃないんだよね。(俺は買った作品を途中で投げることがなかなかできなかった。作者がオチや終盤に全力を込めていた場合、そこまで読んでから酷評するのがマナーだと思うから

今やラノベコスパ最悪の娯楽だ。つまり貴重な時間を使って、一定以上の快楽摂取したいという願望を速やかに満たすには、なろう系的なスカッジャパンファンタジーシチュエーションラブコメというほぼほぼツイッターソマンガの劣化版をさら劣化させた産廃生産せざるを得ないのだ。悲しいねえ。

胸躍るようなものを見たけりゃアニメ映画見てればいいんだよね。単純に作者とイラストレーター編集校閲のせいぜい四名程度で制作してるコンテンツと何十人が力合わせて創ってるコンテンツ、どっちが面白いかなんか聞かなくても分かるし、市場規模が実質、客から見た面白さの差なんだよね。(クリエイター馬力理論と名付けよう)

マンガラノベでなぜ売上が歴然と違うのか?ラノベがつまらねえからだよ。

あー すっきり・・・・・

しねぇんだよ

ゴミ量産してる作家ども。

てめェーだよてめェー。

ラノベがディスられるたびにきっしょいお気持ちツイートばっかしやがってよ。フォロワーの間でお気持ち表明とよいしょで傷口ペロペロしとる作家ほど見たくなかったもんはねえよな。

こういう記事にお前の感性が老化したんだとか、他人のせいにして自分作品ゴミっぷりから目を背けてるカスども。一部でも面白いと言ってくれる読者がいればいいとか言ってるカスども。

言っちゃ悪いがお前らの作品10年後には誰も口にせんし、覚えてもねえわ。覚えてるのはゴミ食わされて未だに下水の味が口に残ってる俺みたいな奴だけだわ。この記事書きながらうんこ垂れ流した奴らのことめっちゃ思い出したもん。

ここに例示した作品すべてを眺めて、なお自分の方が面白いと叫べるような奴いる?いてもどっかのvtuber小説の人みたいに自分の実力を過大評価してる奴ぐらいだろうが。

それでも俺は、小説には小説しか表現できない面白さがあると思っている。

まあせいぜい気張れや。


そういえば せわになった ひともいたな・・・・・

いつもゴミの中から食べられるものを選り分けてくれるフォロワーありがとう


どうもでした。

2021-05-02

二次創作は、愛でできている(場合もある)と思う

もちろん、テンプレエロを売りさばくアレな輩もいるけど。

二次創作をしてる多くの人は、愛で動いてると感じる。

自分電子書籍オリジナルBL小説配信してるんだけど、自作への愛はハッキリ言って、そこまでない。

ウケる話なのかとか、トレンド意識した設定なのかとか、考えることがたくさんあって、キャラ萌えてる暇がない。

キャラの好きな食べものやら、靴のサイズやら好きな音楽やら、考えたこともない。作劇の都合上、必要になったら決める程度。

二次の人たちはすごい。

ファンブックが出ようものなら、データがすべて頭のなかに入っている。

他にも、作者がそこまで考えてないだろうってところまで思考の射程を広げて、作品から多くのメッセージを受け取ったり。考察を重ねて作品キャラへの愛を深めたり。

公式よりも上手い絵やら文章やらを毎日のようにアップしてるところもすごい。

しかも、二次の人には、同じ作品カップリングが好きな仲間もいるじゃないですか!!

愛と友情、どちらも兼ね備えている二次の人はすごい。

自分には無理。

自分創作で欲しいのは、金だから

BLは嫌いじゃないけど、ジャンル小説一定セールスが見こめるから書いてるだけ。いいネタが浮かべば、高額賞金の新人賞に応募しますわ。BLより、一般文芸の方が世間体もいい。

他人作品考察する手間ひま。

もとはBLでもなんでもない作品と、ゲイではないであろうキャラクターを強大な磁力でBL変換する労力。

どっちも自分にはかけられない。

自由時間はすべて、自作の売り上げアップのために使いたい。

金、かね、カネ。

自分の頭のなかには、ろくなものが入っていないことに愕然とする。

二次はいろいろ叩かれるけど、自分二次の人たちの情熱に頭が上がらない。

自分は金のために腕を磨こうとしてるけど、うまくいっていない。

でも、二次の人たちは作品への愛と仲間たちを喜ばせたい一心でがんばって、どえらい画力や筆力を備えている。

やっぱり最後に勝つのは、愛だね。

……それにつけても金の欲しさよ

2020-08-13

anond:20200813025054

俺の認識ではそういう型が決まったものジャンル小説であって文学じゃない

処世訓のことを哲学と呼ぶくらいアホ臭いけど、まあそういう用法での文学ってことで話はわかった

2020-06-15

マニアが面倒くさいジャンルとそうでもないジャンル

ジャンル小説だと、SFは面倒くさい、ステリはそうでもない。

観測範囲問題かもしれないが、

SF好き」と言うと、「○○も読んでないのにSF好きとか言うの?」

原書読んでないのに(以下略)」とか言う奴に複数会って、

SF好き」と言うのはやめた。

ミステリ好き」と言っても、おおむね平和に過ごせる。

人数が多いからか? とも思ったが、

翻訳ミステリ好き」と言っても、おおむね平和に過ごせる。

こういうこと言うとあれかもしれないが、

ミステリの方が女が多いからかなとは思わないでもない。

女が平和的だからとかそういう話でなく

(女だけのジャンル特に平和だという話も聞かない)、

男女混じってるジャンルの方が平和になりやすいのかなと。

2019-05-21

https://anond.hatelabo.jp/20170811212332

小説が読めて正当に評価できるプロパーなら知っているだろうけど、芸術性の高い小説はいかにまらない小説を上手く書けるかを競っているようなところがあり、そうした小説大衆的な評価を得られないのは当たり前だし憤るようなことでもない。

それが分かってない時点でこの増田も、文学界隈で議論されて来たような「小説価値」を全く理解できていないスノッブしか見えない。

 

増田は上手い小説が正当に評価されと欲しいと言っているが、そのわりには上手い下手の基準曖昧で、上手さの基準が違うジャンル小説をひとまとめにして語っている。

何が上手さかをちゃん言語化し、これが基準だよと指し示す。国語ができるかを口にするなら、目的の為、それぐらいはできてしかるべきではないだろうか。

もっとも、後半の仮説を読むと察するのだが、この増田は表向きの目的よりも別の目的、あるイデオロギーに囚われているのがわかる。

 

それは、良い小説や良い表現を読むことにより立派な人物になれる、という人格形成神話だ。

こうした読者にとって、読んでいる小説人格や知性は比例する(しなければならない)ので、悪い小説や下手な文章評価するのは単に評価のものさしが違うのではなく、小説を読まないような読者だということになる。

そのような読者を分析してみせ、自身の完成した人間性披露したがる文芸スノッブは多い。しかし、この程度のありきたりな分析ほとんど自己紹介のようなものである

要するにそれぐらいの藁人形相手でなければ、まともに誇れないような知性を現しているにすぎないからだ。

 

増田は「評論が読めるのか」などと煽っているが、こういう連中こそまともに評論を読んだことがあるのだろうか? 非常に疑わしい。

名の通った評論家の本を読んでいくだけで、文学という制度自覚的かつ批判的な本に何冊も目を通すことになり、この程度の脳天気小説観など出てこようはずも無いのである

 

小説の正当な評価を望むのは私も同じである

しかし、それはスノッブ好みの文芸保守復権してほしいからではない。

文学とは何か、小説価値とは、それらの議論を踏まえ、歴史の上に積み上げていくような営みにこそ未来があるからだ。

2018-11-22

anond:20181121140118

ブクマでも書いたけど、飛浩隆

美しい物語が好きなら、読んでびっくりしてくれ。伊藤計劃神林長平がでてるのに何で入っていないのか……。長久遅筆型作家だが出す度SF大賞かっさらう、日本文系SF極北

ぜひ、グランヴァカンス読んで「まあまあ普通だな」とおもってからラギッドガール読んでほしい。

短編集「自生の夢」は、進化しすぎたGoogleATOKの中で生きる人類がある日いきついてしまった底を描くSFしか読めない表題作が素晴らしい。

今年16年ぶり長編新作の零號琴は、どうせなにかでかい賞をとるので今読んどくとでかい顔ができる。

ある宇宙一角特殊楽器を扱う専門家主人公強化人間美少年相方冒険もの……。というプロットなのはまちがいないんだけど、そうおもって読み始めるととんでもない目にあう。

音楽小説で表す、というアプローチをここまで圧巻の描写で繰り出してしまうの、本当に体験型小説白眉。ここだけでも書籍代以上の価値ある。

しかし、それだけで終わらない……。ちょっとネタバレするとクライマックスは、この世で最も美しくグロテスクで豪華絢爛なオタク悪ふざけ小説、になります

ゴレンジャーとかまどマギとかプリキュアとか女体化とか男の娘とか出てきて、最終的に更地になる。

SFしかない、へんな本だよ。テーマはおそらく「ジャンル小説が生まれてくるとき動機」。

もう少し気軽なのだと、「トランスヒューマンガンマ線バースト童話集」三方行成。

トランスヒューマン強化人間がいる世界で、ガンマ線バーストがでてくる、シンデレラとか竹取物語とか白雪姫とかがよめる。

おとぎ話文体からめちゃくちゃ読みやすい。

みんなが好きな甲殻機動隊もでてくる(誤字じゃないよ)

Kindle無料おためしがある。

https://www.amazon.co.jp/dp/B07K8GYTNM?ref_=k4w_ss_dp_lp


はー増田ネタ最近の好きな本の話をしてすっきりした!ありがとう

2018-08-02

anond:20180802113012

合ってない。

ジュブナイルヤングアダルトと呼ぶほうが正確で、これはティーン向けの小説のこと。

ライトノベルも同じくティーン向けの小説なので、対象年齢としては同じ。

ただ、ライトノベルのほうがより上の年齢層にまで目配せしてはいる。

より低年齢層向けの作品児童文学

一般小説一般文芸)は対象年齢が定義に組み込まれるようなジャンルじゃない。

ジャンル小説以外」を大雑把に「一般」と言ってるだけだからな。

2018-08-01

anond:20180801144113

純文学ラノベは多くのジャンル内包するプラットフォームであって、

単一ジャンルを専門的に扱うSFミステリのようないわゆるジャンル小説は

そのプラットフォームを横断できるというだけだぞ。

定義論によってジャンルシュリンクするなんてSFファンダムいちばんやってきたことじゃん。

なにが「SFはこの過程が未だ生じておらず」だよ。

2017-11-28

漫画実写化に比べて小説実写化有意原作ファンすら納得させる成功例が多いのかと問われれば(仮に非ジャンル小説限定したとしても)別にそんなことはないので、単純に日本映画の作り手に有能な人間が少ないというだけの話に思える。実写版グラスホッパーのことを忘れるな

2016-09-04

クソ雑魚ナメクジでも読める! 古典新訳文庫面白い本ベストテン

http://anond.hatelabo.jp/20160903194513


選定基準

・他文庫で手に入りにくい

重厚長大作品は避ける(つまりロシア文学は大概除外)

ジャンル小説寄りだったり、わりとライトに愉しめる感じのやつ


順不同


・デュレンマット『失脚/巫女の死 デュレンマット傑作選』

 脚本家ミステリ作家として有名なデュレンマットの粋が収められた傑作選。

 デュレンマット独特のケレン味の効いたツイストは、高度な本格ミステリに馴れた現代の読者にも新鮮な驚きをもたらす。

 ちなみに「巫女の死」は『オイディプス王』をベースにしているが、本文庫で『オイディプス王』は出されていない。すなおに岩波で読んでおこう。


・ウォー『ご遺体

 第二次大戦前後の暮れゆくイギリス貴族イギリス男性の生態を皮肉たっぷりに描くユーモア作家イーヴリン・ウォー、その傑作の一。

 セレブが利用する葬儀社兼霊園で働くことになった青年とりまく変なキャラたちが見どころ。


スティーブンソン『新アラビア夜話』 

 夏目漱石イギリス留学時代に部屋に引きこもって読みふけったという文豪スティーブンソン。

 日本知名度の高い『ジキル博士とハイド氏』や『宝島』もこの文庫に入っているが、実は最高傑作と言われているのはこの『新アラビア夜話』。

 ボヘミア王子ロリゼルを主人公に、ミステリーのようなファンタジーのような摩訶不思議短編が並ぶ。


・ブッツアーティ『神を見た犬』、ピランデッロ『月を見つけたチャウラ』、ロダーリ『猫とともに去りぬ』

 日本人にはあまり馴染みのないイタリア文学

 ここらでイタリア代表する三人の作家幻想短編集をつまんで、ラクしてライバルに差をつけよう。

 ロダーリはあたたかみのある笑いを、ピランデッロはどこかとぼけシニカルな味わいを、ブッツアーティ得体のしれない不安あなた提供してくれるはずだ。


マンシェット『愚者が出てくる、城寨が見える』

 文学はなよなよしていて、暴力が足りない?

 ならば,フレンチノワール法王(本当にそう呼ばれている)パトリックマンシェットだ。

 ノンストップという形容すらなまぬるいほどの疾走感で綴られる犯罪劇は、頭で理解するではなく、心で感じるんだ。


ムージル『寄宿生テルレスの混乱』

 エリート寄宿舎学校! 生徒内権力争い! 美少年! 同性愛! いじめ! 実存主義

 全部もってけ、あなたがたが欲しているものはすべてここにある。


・ロブ=グリエ『消しゴム

 すまない、嘘をついた。これはお文学だ。しかも分厚い。

 とはいえ、基本的にどうでもいい情景描写が七割くらいを占めているのでそこを飛ばせば一気に読めるぞ!!

 こういうのはあとがき解説を先に読んでから読もうな!!!


・マチャード・ジ・アシスブラス・クーバスの死後の回想』

 リオオリンピックは終わったが、文学の聖火はいつでもブラジル燃え盛っておるぞ!!!!!

 「死んでから作家になった人物が書きつづる」作品と聞いただけでわくわくしないか?????

 おれたちの読書オリンピックはこれからだっ!!!!!!!!!!!!

2015-10-14

少女漫画恋愛物ばかり」は「Web小説は異世界物ばかり」に似ている

ジャンル多様性には二種類がある。

多くの分野から物語を集めるタイプと、一つの分野のなかで物語バリエーションを作っていくタイプだ。

ファミレスガスト牛丼チェーンのすき家みたいな違いだろうか。

たとえば同じジャンル小説でも、

SFには、タイムトラベルディストピアスペースオペラサイバーパンクスチームパンクなど、さまざまな物語形式があるが、

ミステリには、大雑把に言えば「事件が起こって推理して解決する」という筋書きしかない。

しかし、それでミステリ多様性が無いとは言うまい

密室倒叙見立て、安楽椅子刑事、怪盗、館、時刻表日常の謎…。

事件が起こって推理して解決する」というテンプレートをもとに、

膨大な変奏を生み出しているのがミステリというジャンルなのである

話を表題に戻すと、だから少女漫画恋愛物ばかり」だとしても多様性が無いとは言えないし、それはWeb小説でも同じだということだ。

遠目に見て「どれも同じじゃないか」という感想になるのは仕方ないが、

街行く人々にも人生があるし、道端の雑草だって名前があるということで、どうか一つよろしくお願いしたい。

そういえば、いまニコニコ動画話題になっている「マリオメーカー問題」などもこれに近い。

ニコニコ動画では、何か「祭り」が起きるとそれに関連した動画が大量に作られて、ランキングを埋め尽くすことがある。

こうした二次創作的高速サイクルは、むろんニコニコ動画に限らないCGM全体の風潮であり、

Web小説の「異世界」はむしろこちらと同根の現象と見なすべきかもしれない。

http://anond.hatelabo.jp/20151013145339

http://anond.hatelabo.jp/20151011171947

2015-08-12

小説を読むことで人間を知ることができたのだ

 ここ2年ぐらい、小説をよく読むようになった。

 月に5~10冊だろうか。ジャンルはいろいろだが、SFミステリーなどのガチガチジャンル小説基本的に読まない。日本純文学はまったく読まない。古典も読まない。有名な作者のものだけ読む。冒険はしない。それでも、読むべき本はまだまだあるようだ。うれしい限りだ。

 本は楽しいストーリー性と人物造形に沿った心の動きがそこにあるなら、やりはじめたばかりの名作ゲームで広大なマップアイテム図鑑を前にして感じるような高揚感が読み終わるまで約束される。これに慣れてしまうと、日本製コンドームさながらに薄っぺら地上波テレビ放送など、見ている時間はなくなってしまう。

 そして、気づいたことがある。小説を読むことで、人間を知ることができたのだ。

 50年前の外国舞台にした小説ひとつとっても、現代日本とはまったく違う世界がある。しかし、それを通して見ることができるのは、時代を問わない具象的な人の息遣い精神なのだ。多くの小説に、多くの舞台があり、たくさんの人が生きていた。本を読むことで人生が豊かになる、というのはこういうことなんだと思った。

2010-09-09

http://anond.hatelabo.jp/20100909124029

要するに、書きたいものが書けていないって話でしょ。

違うよw

書きたいものが変わるんだよ

高校生ラブコメ書きたいのに年食って書けなくなるんじゃない

高校生ラブコメなんかバカバカしくて書いてられなくなる

別にラノベだけじゃないだろ?

年食うと時代小説に手を出したがる

若者の奔放な性を描いていた作家が30年も経てば情念がこもった老いらくの性を描く

若いみずみずしい感性で売り出した10代作家が、やがてOLを主人公にしたスイーツ小説を書き、ノイローゼ気味に育児の話ばっかり書いて、ついには肝っ玉かあさんの小説書き出す

SF歴史小説みたいなジャンル小説だと比較ジャンル固定で行くだろうが、小説書かずに初音ミクの話しかしなくなったり、青春SFの旗手がPTA問題に転身したりする

興味の対象も生きる世界も変わってしまうんだ

それが同世代共通の問題意識に沿っていれば読者がそのまま持ち上がり、沿っていなければ古い読者には見放されて新しい読者を獲得する

2009-09-23

さすが『春期限定いちごタルト事件』の真犯人(笑)

tonbo tonbo 読書会で、その「限界」に言及したけど、「ラノベ限界」の解釈ニュアンスがずれてるんだよなあ。ブクマコメント見るとさらにズレて解釈されてる。もどかしい。商業的な限界を言いたかったんだが……。 2009/09/23

あえて商業に話を限定して言うけど、クオリアに限らず今のラノベSF分を増やせば増やすほど読者は加速度的に減少していくというでっかい現実がある。これは詳細までよく練られていようが、理論的な整合性がきちんととれているかどうか、とかはあまり関係がない。

http://twitter.com/maijar/status/4174497241

もちろん、いくつか例外はあるけどそれはあくまで「例外」なのであって、SF分を一定以上に濃くした物語損益分岐点を越えようとすると、特に大手のレーベルのような初版が多いところにはバクチ要素がかなり強くなる。

http://twitter.com/maijar/status/4174548024

さすが、ライトノベル感想サイト大手の中でも指折りのスイーツ(笑)脳の持ち主、極楽トンボ御大でございますな。

自分ジャンル小説リテラシーのなさ(SFミステリファンタジーも本当に読めませんよね、この人)をライトノベル読者全体の問題であるかのように語らないでいただきたいものです。

小・中学生でも、《涼宮ハルヒシリーズを単なるキャラ萌え小説として読んでいる読者ばかりでもないし、SFよりもある意味ハードルの高いファンタジーでも、『精霊の守り人』みたいな、リテラシーが要求される児童文学作品を普通に読んでいる(《守り人》シリーズは下手なラノベよりよっぽど売れてるし、学校図書館の貸し出しランキングでも上位に入る率が高い)。そういうものは全部「例外」ですか?

トンボ御大やラ管連の大勢は、そろそろ自分たちが「一般的なライトノベル読者」ではなくて、「まともな知性も向上心もないライトノベル読者」という少数派の代表であることを悟っていただきたいものである。この人たちの声が大きいことって、害悪でしかないと思うよ。

2007-04-19

ハルヒ読んだ中学生から

SFって面白い? なんか良いの教えてよ」と相談されるの巻。さてどうしよう。

ここで上手く誘導して「ラノベ読み」から「ラノベも読むジャンル小説読み」に育てたいんだけど。

ハルヒ』好きってことは、ハードSFはアウトだよな、多分。とりあえず今は、超無難なとこで、読みやすくて幼女萌えもある『夏への扉』を貸して時間稼ぎ中。

谷川流オススメ長門百冊)を読ませりゃいいのかと一瞬思ったけど、あれって『ハイペリオン』とか入ってる中級・上級者向けリストだかんなあ。基本的にこれまでラノベ現国教科書しか読んでない人間には辛かろう。なんぼ賢い子でも。俺だって中学生のころじゃ、あのリストは読みこなせなかったと思うし(←自分は賢い子だったといいたいのか貴様)。悩めるわ。いっそワイドスクリーンバロックでも読ませてみるかな。ある意味ラノベっぽいし。『禅銃』(〈小姓〉テラモエス)とか読ませてみたらどうだろう。

うーん……。

http://anond.hatelabo.jp/20070419215937

そのへんは適当に読んでるみたいで、「もうちょっとSF要素が強めのが読みたい」(改めて考えるとよくわからん言葉だ)とのことなんですわ。

http://anond.hatelabo.jp/20070419233602

近作のイメージ(『永久帰還装置』とか『膚の下』とか)が強いもんで、神林はハードル高いかなーと思ったけど、そういや「敵は海賊シリーズがあったね。いいかも。

しかし、海外SFより国産SFの方がハードル低いのかなあ、やっぱり。

2007-01-27

[]史料を見ないで書くオレラノベ

http://d.hatena.ne.jp/kazenotori/20061115/1163576101

http://d.hatena.ne.jp/kazenotori/20070127/1169824810

↑この辺を読んで書きたくなったので書く。読んでない作品ばっかりなのにかなり適当言った。多分いろいろ間違ってるけど勘弁。

80年代以前

ラノベ的なものはあるがあくまでティーンズ向けのジャンル小説

ライトSFスペオペ、軽めのファンタジーTRPG小説版アニメ脚本家が書いてる小説ノベライズ、10代向けの伝奇小説、あと海外の翻訳モノ

少女小説は、つーかコバルトはすでにかなり歴史があるので安定。恐ろしく軽い文体の恋愛ミステリファンタジー伝奇ホラー

90年代前半

スレイヤーズ登場

スレとあとフォーチュンクエストあたりの大ヒットが10代向けの文庫本レーベル群全体に影響を与える。逆に考えるとスレ・フォーチュンが当時のラノベの中核であり、また最初の純ライトノベルと言える

キャラ小説化の進行、文体もさらに軽くなる

スレイヤーズフォロアーがジャンル化。一番成功したのがオーフェン。その他ゴクドーとかはみだしバスターズとか捨てプリとかリアルバウトハイスクールとか?内容つーかスタイルと売られ方に特徴がある気が

 ・オーフェン古橋秀之以降の電撃硬派の前触れのような気も

五代ゆうの活躍の余地がなくなる

 ・こばめぐは必殺お捜し人、水野良リウイで対応

ライトな大河モノがはやる。どっちかつーと女の子向け

・ど真ん中にいるのがデル戦、それに冴木忍とか前田珠子とか十二国記とか風の大陸とか

あかほりさとる大活躍。非常にオタ向け。まだラノベの中核とは言えない

・この時点ではまだ“ライトジャンル小説”も生き残ってる。全体としてラノベと言うよりヤングアダルト

滝川羊沈黙

90年代後半

・なんか世相が暗い。あとエヴァ

富士見の勢いはいまだ衰えず

コバルトも相変わらず安定

・電撃に古橋秀之登場。影響を受けた電撃の作家が俺設定バリバリになる。異能力モノがはやるきっかけにも?

・結局古橋自身は流行らなかったけどな。古橋秀之成田良悟ラインを電撃硬派と呼びたい(オレが

ブギーポップ登場。流行

ブギ以降ラノベ文学度合いが上昇、語れるラノベが増える

 ・学園モノが流行るきっかけに

キノ登場。流行る。

あかほりラインをまぶらほ阿智太郎継承女の子いっぱいコメディの地位が徐々に上昇し始める。

大長編より一巻完結or短編だろ、と言う空気が流れる

00年―03年

ラノベと言う名称が成立

ラノベ暗黒期

 ・富士見フルメタあたりを除いて失速、電撃はまだ十分な力を持っていない

 ・ブギあかほりみたいな作品が多い。それかあかほりみたいな作品。あるいはキノっぽいの。

 ・“ライトジャンル小説”なラノベが消滅

  ・ただ、ここで一度途切れたことで、逆に00年代後半に入って新鮮に受け止められるように

 ・スーパーファンタジー文庫とかプランニングハウスファンタジーの森とか富士見ミニ文庫とか角川のおっきい奴とかが撃沈。徳間の中途半端な大きさの奴もほとんど出なくなる

 ・富士見ミステリー文庫。この段階ではまだいまいちウケない

 ・この時期ラノベってジャンルがどんどん自閉的になっていった気がすんだけど。どうよ?

ファウスト系のひとが登場、注目を集める

・当時のラノベの中心であるところの上遠野が、ノベルスで小説を出す。電撃からの越境の発端?

ラノベ評論家の人が増える。売上げは下がっても存在感はUP

ハリポタ旋風

04年以降

・電撃最強伝説

シャナ流行る。現代学園異能

・あとなんかロリ流行

ハルヒ流行る。スニーカー微妙

 ・メタっぽい視点のラノベが増える

富士見ガタガタ。原点回帰を目指す。

マリみてに注目が集まり、百合が急増

新規参入が増える。マイナーよりのレーベルも奮闘

・おかげでベテランに活躍の余地が。新装版とか数年ぶりの新刊とかも出る

・各レーベルメディアミックスに、より積極的になる

・以前からコバルトからの越境者はちょろちょろいたけど、今度は角川グループからの一般文芸への越境者が続出

リアルフィクションて何?

ミステリーランド講談社BOXの2つの箱

・電撃の絵のついてないラノベがちょっと話題に

フォア文庫とか青い鳥文庫とかの表紙のラノベ度がいつの間にかずいぶん上がってる。そりゃまあ昔からマンガ絵な表紙は多かったけどさ。ラノベがオタ・中二病中高生に走りすぎて失った、ライトかつまっとうな物語が多い。

森絵都とかあさのあつことか佐藤多佳子が注目を集める

狼と香辛料登場。識者のひとから注目を集める

今後の展望

・ここのところラノベと言うジャンル全体が大きく、力強くなってってる印象

ラノベ文庫と言う枠組を今度こそ壊すことができるか?

ラノベ児童文学になれるかな?

・『ミミズクと夜の王』ってどんな話だ?

支倉凍砂の次回作は?(気が早い

・古橋は冬の巨人人狼日記を今度こそちゃんと出せるか?

・出せよ!買うから!あと龍盤七朝とタツモリの続きも!

成田良悟とか須賀しのぶもなんかこう、もうちょっと面白いことやれそうじゃね?

大西科学が正しいのは分かるけど売れるかって言うと微妙な気が。この辺の路線を意識した上で、またひとつ違うものを作れる人が出ないものか。大楽絢太とかは?

・電撃に森見登美彦引っ張ってこいよ。ハードカバーで。ええ?ムリ?じゃあしょうがないな……

・その他越境者の先生方、ええとあれだ、頑張れ!

(追記)あ、ケータイ小説のこと忘れてた。『りはめより恐ろしい』とかね。このへんも要注目であります。

 
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