はてなキーワード: 開咬とは
ただし顎変形症と診断されれば、という条件付きだが。
https://x.com/ore_dentist/status/1821549029756678512?s=46
リンク飛ぶの面倒くさい人向けに概要を説明すると歯医者が日本人の歯並びへの意識の低さについて喧嘩腰で嘆き、歯並びを気にしているが矯正を行わなかった人たちから非難が殺到している、という小規模インターネット炎上だ。
このツイートに対する非難の大半は「気になってはいるが保険適用ではなく矯正費用が高額なため、したくてもできない」というものである。
概ね正しい。審美目的で矯正歯科で矯正を行う場合80-100万円ほどかかり、庶民には痛い金額だ。
が、冒頭で述べたとおり例外がある。
その歯並び(※というよりは噛み合わせやそもそも顎の位置が不適切なケース)が健康を害する場合、『顎変形症』という診断名がつき、保険適用で矯正が可能である。
上記が診断された場合手術も必須とはなるが、それなら治そうと思う人が多いのではないだろうか。
ただ、治療はかなり大変かつ注意する点もあるためそこは情報収集の上慎重に判断してほしい。体験談は後述する。
顎変形症の場合、歯並びが悪いというよりも顎が正常に成長せず、噛み合わせが悪くなり、それに合わせようとした結果、歯並びが正常ではなくなる、という形だ。
わかりやすい言い方だと出っ歯や口ゴボ、シャクレ、顎なしの人のうち何人かは顎変形症の診断がつくと思うが、詳しくは顎変形症の診断が可能な矯正歯科医に聞いてほしい。
ちなみに矯正歯科にはランクがある。近くに1番上のランクの医者がいるならそこがベストだ。そこなら確実に診断はできるだろう。
増田は幼少期から出っ歯が気になっており、成人後に100万を貯め、決死の覚悟で矯正歯科に行った。
すると、「顎変形症ですね。手術必要ですけど保険適用でできるので矯正含め3割負担で治療可能です。」と矯正医に言われ拍子抜けした患者の1人だ。(※顎変形症のうちの上顎前突・開咬・下顎後退の適応となった)
顎変形症は概ね18歳以降であれば診断できるそうなので「早く知りたかった〜〜!!!大学生の時から矯正できたじゃん〜〜〜!!!」と心の中で叫んだ。
ちなみに診断がついた場合でも保険適用治療ではなく自費負担の審美治療を行うこともできる。裏側矯正をしたい人や手術が嫌な人はそうすることが多い。
術前抜歯矯正+アンカースクリュー→手術→術後矯正+プレート抜去
という形で手術して終わり!とはいかず、4-5年の長いスパンで治療を受ける。
術前矯正では単なるワイヤー矯正ではなく、親知らず含め抜歯8本し、アンカースクリューという形で歯茎に釘をうちそれにゴムをかけてじわじわ歯を動かして手術に備える(1〜2年半ほど)。
概ね手術に適切な歯並びになったところで手術を行う。手術は全身麻酔をかけ、上と下の顎の骨を切って正しい位置にチタンプレートで留めるとかいうダイレクト極まりないものだった。増田は無事に成功したが、死亡例や重篤な後遺症を患うケースもある。
今は術後矯正をしており、来年にプレート抜去を予定している。ワイヤー矯正の終了は未定だ。
顎変形症を知らずに矯正の費用の高さで足踏みをしている潜在的顎変形症患者にこの投稿が届けばいいなと思う。
ただ、適応か微妙なラインで適応診断をしてもらい、手術に挑んだ結果著しく審美面が悪化したケースや、診断には問題なかったが医者の技術不足で審美面だけでなく機能面まで悪化したケースもあるので軽はずみには受けないでほしい。
増田も機能面は改善したが、軽い術後麻痺が残っているし、審美面でも鼻の穴が広がって見えたりなど手放しで絶賛できるほどではなかった。
とはいえ知った上でやらないと判断するのと、知らないままやらないのでは大きな違いがあるので多くの人に顎変形症について知ってほしい。
顎変形症について
https://www.ych.or.jp/department/surgery/plastic/jaw_deformity/