はてなキーワード: 生活衛生関係営業の運営の適正化及び振興に関する法律とは
http://b.hatena.ne.jp/entry/blog.livedoor.jp/nwknews/archives/5088518.html
これめちゃくちゃブクマついてるけど、何コレ?何でブクマも1もリクルートのせいにしてるわけ?
そもそも1の業界構造の認識が頭悪すぎるし、誰の入れ知恵かは知らねえがリクルートのせいにしすぎだろう。
理美容業界の市場規模は2兆1658億円で、この1の主張通り、50%が中間業者だとしたら1兆829億円が中間業者(リクルートなど)の売上というわけだ。
もし本当に中間業者が半分抜いてたとしたら、一人あたり148万円しか残らない。
そして148万円の中から固定費や変動費を削ると・・ってそんなわけあるか。
そもそも1のスタンスが、「俺は独立するけど、この業界を”誰か”どうにかしてくれ!」というポジションなのが腹立たしい。
あと、美容室が結束して集客して美容業界を変えよう!とか言ってるけど、結束するだけで集客出来るなら、そりゃしますわ。
その1年前の2000年に美容室向け椅子シェア1位の会社が発起人としてRasysaという美容ポータルサイトを立ち上げてる。
美容室が集まって組合的に立ち上げたサイトだけど、みんな、知らないよね?存じ上げませんよね。
結局ポータルサイトなんて、いかに広告費を投じるかが勝負なのに、広告を大きく投下する判断をしなかったから知られてない。
一方でリクルートは垂直立ち上げのために広告費を大きく使い、ビジネスを立ち上げた。
ただ、それだけの話。
リクルートなんて、ホールディングス全体で年間900億円も広告突っ込んでくれてるんだぜ?
単にホットペッパーさんが世間に広告を打って、美容室にお客さんを呼んでくれた。それだけの話。
ちなみにホットペッパービューティのネットポータルにおけるシェアは86%~92%程度と噂されている。
ホットペッパビューティの一番高いプランの半年パックは月額57万円(去年は36万円?)
この価格帯にも関わらず、去年は30%の値上げをしてるし、過去に何度も値上げを繰り返しているが、お客さんは離れない。
独占状態での値上げは独占禁止法(優越的地位の濫用)に当たらないのか!とのお声もありますが、需要があるから値上げしているだけ。
まさに力は大きくなっている。しかもリクルートライフスタイルの中でも未だにビューティ部門は年次115%ほど成長してるオバケ事業だ。
ホットペッパービューティのせいで安売りが加速していると嘆いてる。であれば法律動かせよと思う。
過去、美容業が不衛生では電線病が流行るという理由で法律によって価格競争が起こらないように守られていた。
実は今もその法律は生きてる。「生活衛生関係営業の運営の適正化及び振興に関する法律」という法律だ。
http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S32/S32HO164.html
1のいうような組合が各エリアに存在している。その組合が「健全な営業を阻害するような価格で営業している美容室がある」と厚生省に言えば、他社の営業方針に関して勧告を出せる。
価格是正の指導に命じるように伝えることができ、命じない場合、50万以下の罰金が請求される(ホットペッパービューティより安い!)
と、まあ国でも「価格競争を起こすと美容室の衛生状態が悪くなるからある程度守るよ」という法律は存在してるのだ。
1やブクマは「リクルートが悪い」と言うんじゃなくて、もっと大きな視点で物事をとらえてくれよ。
そして、リクルートにも功績はある。欧州や欧米の美容室のネット予約比率は1%に満たない中で、唯一日本は10%を超えてる。ネット予約先進国だ。
電話とらなくても済むようになったんだよ。素晴らしいじゃないか。俺は電話苦手だからすげえ助かる。
長々と書いたが、最後に言いたいのはリクルートは2.2兆円市場の理美容業界において、たった460億円しか売上がないんだぜ。50%は言いすぎだ。