はてなキーワード: 樋口尚文とは
twitterで知ったが、映画キャプテンハーロックのマスコミ向け試写会で映画評論家の樋口尚文さんがぶちぎれたそうだ。
https://twitter.com/AoiKunio/status/359164717597601792
ご本人のツイートは消えているんだけれど、
「今日は試写室が狭いのでマスコミの方ではない一本どっこのライターの方は出ていってくれ」
と言われたそうだ。
映画の宣伝部は、基本的に試写会に来てくれたライターを帰すことはない。
マスコミ用の試写会は、映画を紹介しようと検討している媒体の編集部や、ライターの方に観てもらうことが
一番の優先順位だからだ。そのライターが社員かフリーかは関係ない。
ハーロックの公開は9/7。公開日近く発売の雑誌はもう締切りも近い。キャパが50〜60の狭い試写室が混むのはこのころだ。
「媒体編集部、ライターの方以外はご遠慮下さい」と言って、代理店や、営業マン、映画の関係者とかを帰すことはたまにある。
この業種が公開一ヶ月前にふらっと映画を観たって、何か仕事になる訳でもない。彼らが無駄に座席を潰すことで、編集部やライターの席がなくなるのを防ぐためだ。
思うに、試写会の受付で、樋口さんは電通の名刺を出したのではないだろうか。
彼が映画評論家であることを知らなかった残念な宣伝部が、(ぼくは、樋口さんが気に食わなかったのはここだと思うんだけれど)
「電通クリエーティブ局?今日じゃなくても大丈夫だろう・・・ごめんなさい」と思い、声かけちゃったんだと思う。
それで忙しい中わざわざ試写に行った樋口さんは、「この俺に出て行けだと!」とぶちぎれたのだと思っている。
樋口さんを知らなかったのはまずいし、映画会社は反省するべきだけれど、
試写会で「フリーライターは出ていってくれ」と言うはずはないので思ったことを書いてしまった。
樋口さん、間違っていたらごめんなさい。
ちなみに混んでいる時期の試写会に来てもらって困るのは
広告、タイアップに関わる代理店や関連企業のひとたちは、もっと早いスケジュールの試写で
観るのが普通だ。早目に観ておかないと仕事が進められないからだ。
公開一ヶ月前に来るこの業種の人たちは、重要ではない。
今現在、お仕事がない方々が席を埋めてしまうのは、観てもらわないとまずい人たちの席がなくなるので困る。
観てもらわないとまずい人たちは忙しいので、ぎりぎりに来ることが多い。
この時期になると大学生向けに読むべき100冊みたいなリストが出回る。
あんなリストを真に受ける人も少ないだろうが……はっきり言って悲しくなるくらいお粗末だ。
ずらっと並べられた古典名著。あまりに埃の被ったラインナップにがっかりする。
こういった学問には「原書病」とでも言うべき、くだらない風習が根強く残っている。
原典や本文を極度に重視するのは不健全だ。それ自体は面白いとしても、その後発展と整理を経て洗練されている。
歴史的興味以外であえて出発点に戻る価値はすごく小さい。そんなところに本当の「教養」は存在しない。
難解で時代遅れな文章と格闘したって、趣味以上のものにはならないし、考える力は湧いてこない。絶対誤読するし。
そこで本当に頭を強くしたい人が読むべき書籍リストというものを作った。
これは単なる学問という空気に浸ってみたい人が読むものじゃなくて、日常に根ざした本物の力を分けてくれるものだ。
この100冊さえ読めば考える素材に困らないだけでなく、コミュニケーションの強者にもなれる。
飲み会で古臭い古典の話をしたって煙たがれるだけだが、この100冊をネタにすればそんなことにはならないし、
黙考はずいぶんと深くなるし、ブログのネタに応用すれば必ず一目置かれる。
選んだのは現代的で網羅的、そして極めて平易なもの。どの分野にも精通できるように色んなジャンルのものを配置した。
この100冊を大学生活のうちに読み切れば、必ずや一生の財産になるだろう。
ここに挙げられた本が、現代最新型にアップデートされた真の「教養」だ!
『逃走論』 浅田彰
『アメリカン・コミックス大全』 小野耕世
『よいこの君主論』 架神恭介
『おまえが若者を語るな!』 後藤和智
『シミュレーショニズム』 椹木野衣
『箆棒な人々』 竹熊健太郎
『新しい「マイケル・ジャクソン」の教科書』 西寺郷太
『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』 ばるぼら