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2009-12-15

天皇の「政治利用」は霞が関トリック

西松建設事件で民主党小沢一郎代表(現幹事長)の秘書逮捕されたときも思ったが、わたしの頭がおかしいのか? 世間のほうがおかしいのか? とにかくどうかしていると思う。

 先週末からさかんに喧伝されている「天皇政治利用」問題だ。あれのどこが政治利用なのかまったく理解に苦しむ。ことの経緯を冷静に検証すれば、「100日ルール」をミスったのは官僚不手際だったことがわかる。それを官僚が「政治利用問題」にすり替え責任回避しているに過ぎない。こういう責任逃れ、保身に関する官僚の智恵は本当にすごい。しかし、それは国益にも何にもならない。しばらく《THE JOURNAL》をさぼっていたが、あまりにデタラメなので復活することにして。しかし、本当はわたしの頭がおかしくなっているのかもしれない......。

 新聞報道によると、そもそも中国側から「国家指導者クラスの来日を打診されたのは前政権下の2009年の初めだったという。外務省は当然、これに対する準備と情報収集を始めたはずだ。もし、始めていなかったら職務怠慢というほかはないが、"優秀"な外務官僚がそんなミスをするはずはない。周到な準備の中で習近平国家副主席が来日することはつかめたはずだ。習が次期主席の最有力候補であることは、チャイナウォッチャーなら誰でも知っていることだからだ。もし知らなかったとしたら、外務省はバカである。知らないはずがないのである。そこで、次に外務省がやるべきことは「前例」のチェックである。

 調べればすぐに分かることだが、1998年に胡錦濤現国主席副主席として来日した際、天皇陛下と会見している。となれば、次期主席を確実視される習副主席の来日に際し、陛下との会見要請があるのは当然、予測できただろうし、外務省としてもその準備を始めたはずだ。なにごとも根回し優先の霞が関で、ここまで簡単に素人でも予測できる事態を前に何もしないはずはない。当然、この段階でどのレベルかは不明だが、内々で宮内庁にも意向を伝えていたはずである。もし伝えていないとしたら、それこそ職務怠慢である。

 宮内庁側も、当然こうした動きは察知していなければならい。本当に天皇陛下の体調をおもんぱかるなら、それに影響を与えそうなあらゆる情報を収集していなければならない。とくに外務省の動きは、「要人来日=陛下との会見」と直結しているだけに、常に連絡を密にすべき相手である。中国側から要人の来日が打診された年初の段階から、両省で連絡を密に取り合い、情報共有していなければならない。していないとしたら職務怠慢である。

 新聞報道によると、最終的に中国側から習の来日を伝えてきたのは10月だったという。あわせて天皇陛下との会見を希望していることを伝えられたそうだ。しかし、そんなことは外務省宮内庁もとっくに知っていなければならない事項だ。なにしろ、素人のわたし(山口)が考えても容易に想像できることだから。もし、知らなかったとしたら、その職に留まる資格はないといえる。

 役人仕事は、ここから「ルールに合わせる」ことだ。習副主席の最終的な来日日程が決まらず、100日を切りそうだと判断したら、どういう方便を使ったらルール違反にならないのかを考えるのが、官僚仕事ではないか。今回はなぜか、外務省宮内庁もそれをしなかった。

 羽毛田信吾宮内庁長官によると、来日100日を切った11月26日になって"初めて"外務省から「内々の打診があった」という。これを信じろというほうが無理だ。羽毛田は、それまでまったく知らない寝耳に水の事態だというのだろうか? 外務省となんら情報共有していなかったのだろうか。だとしたら、これも職務怠慢というほかはない。

 繰り返すが、中国側は遅くとも10月には習の名前を挙げて、陛下との会見を希望している旨を外務省に伝えている。これまでの例から考えると、この段階で即、情報宮内庁に伝わらなければならない。それがなぜか今回はできていなかった。

 ミスはどこで発生したのか。単なる連絡ミスなのか、職務怠慢なのか、あるいは新政権に対する意図的なサボタージュなのか。現段階ではハッキリしないが、いずれにしても省庁間の連絡ミス情報共有できていなかったことが、「100日ルール」を犯した根本原因だ。なぜなら、ここまではすべて事務方の仕事だからだ。

 そのことを官邸政権)が知ったのが、おそらく直前になってからだったのだろう。それでドタバタが始まったのだ。羽毛田はこの動きを見逃さず、官僚側のミスを覆い隠すために「政治利用」という分かりやすいロジックを持ち出したのだ。

 「100日ルール」を守らないとなぜ、「政治利用」になるのだろう。では、バリバリ政治意図を持った要請でも100日以上前に持っていけばOKなのか。いずれにせよ、羽毛田の主張は矛盾している。本気でこれを問題視しているのなら、(根耳に水の)11月26日の段階で新聞記者に対して「官邸がこういう横紙破りの要請をしてきた。宮内庁としては容認できない」と語ればよかったのに、そういうことはしていない。しかも、最終的に平野博文官房長官電話による説得を「宮内庁といえども政府機関の一翼を担う......」などという理屈で、自らの判断によって受け入れてしまっている。つまり、羽毛田も共犯なのだ。

 今回、あえて記者に漏らしたのは、「自首」による共犯逃れを目論んだに相違ない。自ら語れば免責されると考えた、官僚の浅知恵だ。

 もし、羽毛田が宮内庁長官として本心から今回の一件が天皇政治利用であり、あってはならないことだと考えるなら、身を賭してでも会見を阻止すべきである。辞表を叩きつけて、その場で新聞でもテレビにでも出まくって、自らの主張をプロパガンダすればよかったのだ。それをせずに、長官の職にとどまり、小沢に批判されても「辞めない」と言い張るのは、結局、すべてが保身だったと言われても仕方あるまい。

 もちろん、この間に訪中を控えた小沢幹事長サイドから政府に対して何らかのア

ピールなどがあったかもしれない。しかし、あったとしても最後の最後の段階での話ではないか。繰り返すが、最終段階まではあくまで事務方の仕事なのだ。その事務方の連絡ミス(あるいは意図的なサボタージュ)を「政治利用」にすり替えていることは否定できまい。

 しかし情けないのは、こんな簡単な霞が関トリック新聞が見破れないということだ。新聞を読むと、まるで霞が関官僚が書いているような解説ばかりで驚いてします。たとえば、「100日ルール」ができたのは、陛下前立腺がんの手術を受けた2004年からだというが、ではそれ以前はどんなルールがあったのか、まったく触れていない。自民党政権下では、2004年より以前も100日を切る要請はなかったのか? 

 週刊朝日過去に、皇室関係者らの声を元に天皇の公務が多く負担がきつ過ぎるのではないかという記事を何度も書いているが、そうした声を一度として顧みることがなかったのは、羽毛田をはじめとする宮内庁官僚ではなかったか。だから、わたしには羽毛田らが陛下の体調をおもんぱかっているというのは、まったく冗談にしか聞こえない。だったら、もっと早くに公務負担を減らすべきだった。

 「陛下のお体への気づかい」という誰にも否定できないワードをそれこそ政治利用し、民主党政権を牽制しようとしているのは、羽毛田ら宮内庁を中心とする霞が関官僚ではないのか。

 なんてことに憤るわたしはやっぱり頭がヘンなのか。やっぱり新聞に書いてあるとおり、これは小沢らによる天皇政治利用なのだろうか......。わからなくなってきた。

2009-10-20

http://anond.hatelabo.jp/20091020174847

元増田です。

1)兵役と同じくこの手の義務を課した場合、サボタージュが続出するので効率が悪い。

2)要介護側が元を取ろうとして、過剰な介護希望するようになる。

ああ、これは確かにそのとおりですね!

少し解消法を考えてみましたが、ちょっと浮かびませんでした。

モラルハザードの発生が予想される上に、その解決が難しい、というのは制度運営上致命的かもしれないですね。

http://anond.hatelabo.jp/20091020173238

尊厳死を認めなくてもフリーライダーがかなり(許容できる範囲まで)少なくなるように思うのですが…

許容できる範囲まで少なくなるであろうことは認めます。

その上で、

1)兵役と同じくこの手の義務を課した場合、サボタージュが続出するので効率が悪い。

特に、十分な技量倫理を備えていない人間介護を行うと

事故(あるいは犯罪)が多発することが予想されます。

子育て支援のために保育園でのボランティアの義務化が非現実的であるのを考えればわかり良いと思います。

2)要介護側が元を取ろうとして、過剰な介護希望するようになる。

「ワシが介護やったときはもっと心を込めて・・・」的な

予測されるのでその辺を手当てする必要があります。

2009-07-28

与野党ともに、今の高齢者の「安心」については語るが、若い世代の将来への不安には関心がないようだ。

民主党マニフェストINDEX 2009 が発表され、論議を呼んでいる。選挙で政策が大きな争点になるのはいいことだが、その内容は旧態依然たる分配の政治で、違うのは自民党財界業界団体に配っていた金を中小企業労働組合に回すことぐらいだ。こういう「政策転換」は、30年ぐらい前に行なわれたことがある。東京都美濃部知事を初めとする「革新自治体」が全国に生まれ、「大資本中心の政治から福祉中心に!」とのスローガンのもと、老人医療無料化など、巨額のバラマキ福祉が行なわれた。

その結果は、放漫財政公務員お手盛り昇給財政破綻だ。組合の強い大阪府は、いまだにその後遺症に苦しんでいる。それでも自治体は、起債の限度があるため、破綻が早く来やすい。国の場合は問題を先送りできるので、夕張のようになるのは10年以上先だろう。しかし破綻したときは取り返しがつかない。IMFも指摘するように、消費税を30%から60%ぐらいに上げないと、公共サービスが維持できなくなる。与野党ともに、今の高齢者の「安心」については語るが、若い世代の将来への不安には関心がないようだ。少子化の原因はこの不安であり、子供手当による将来の負担増は、むしろ問題を悪化させるだろう。

高度成長期には、競争力の高い製造業などの成長部門が創造した富を農村などの衰退部門に再分配する所得移転政治の役割だったが、この構造90年代以降、決定的に変わった。日本経済の停滞によって再分配すべき原資が減り始めた状況で、今後も再分配を続けるには、将来世代から現在世代への所得移転が必要になる。900兆円にものぼる政府債務とそれを上回る年金会計破綻は、団塊世代からロスジェネ世代への「つけ回し」だが、このネズミ講はいずれ破綻する。

こういう問題は、経済学者がいくら抽象的な数字をあげてもだめで、日本経済が本当に夕張のようになるまで、政治家にはわからないだろう。しかしマーケットはそれを知っている。もう概算要求も出た段階で、鳩山政権歳出削減をやろうとしても、官僚サボタージュ来年予算も大幅な赤字になるだろう。それを見越して、長期金利がじりじり上がり始めている。国債が増発されたら、資本逃避やインフレが起こるおそれも強い。民主党マニフェストに明記した「製造業派遣禁止」が実行されたら、製造業工場海外移転し、雇用はさらに減るだろう。

いま問われている真の争点は、どうやってこのネズミ講を終わらせ、福祉の原資となる成長を維持するかという問題だ。「官僚中心の政治の転換」などというのは、その手段であって目的ではない。自民党は31日にマニフェストを出すそうだが、民主党の分配政治に対抗して、規制改革やイノベーションによる成長戦略を打ち出せば、勝ち目もあるかもしれない。

2009-07-16

http://anond.hatelabo.jp/20090716224609

あれはどこまで突き詰めても「公務員サボタージュ」ってフレームから抜け出せてないだろ。だから何回訴訟起こしても殆ど勝てないわけだし、訴訟を起こしている側も訴訟そのものが目的化してるしな。

でも、19条違反の疑いがあるから、もっと慎重に審理すべきとの反対意見を書いてる裁判官もいるしな。

http://anond.hatelabo.jp/20090716222813

もちろん、国歌伴奏拒否問題みたいなことがあるから、楽観視もできないけど。

あれはどこまで突き詰めても「公務員サボタージュ」ってフレームから抜け出せてないだろ。だから何回訴訟起こしても殆ど勝てないわけだし、訴訟を起こしている側も訴訟そのものが目的化してるしな。

2009-05-10

クライスラーのchapter11騒ぎ。

chaputer11にしない為に作られた和解案というのが、ぼちぼちと漏れてきている。この和解案が蹴飛ばされたので、chapter11になったのであるが、漏れ出てきた内容によると、労働者債権が優遇され、部品業者や投資家債権が冷遇されていたという話である。労働者債権のうち、賃金については優先権が設定されているが、退職後の医療給付や年金給付まで労働債権に含めて優遇するという解釈が出てきたのは、初めてではないだろうか。

Big3の赤字体質は、医療給付や年金給付に原因があるのだから、ここを切り離さない限り、赤字体質は治らないというのに、それを温存する和解案では、賛成するのは労働者だけであろう。

従業員退職者への医療給付や年金給付は、企業が支配的・長期的な存在になればなるほど、事業にとっては重荷になってしまう。つまり、企業は短期間での倒産や廃業、身売りといった手段を選択する事で、この重荷を手放せてしまう。企業寿命を短くし、米国民を雇わず、雇用不安定化することが、合理的になってしまうのである。自動車と軍需関係以外の工業が壊滅したのは、この為であるし、製造業工場海外に流出し、輸入超過となる貿易赤字に、国内に産業が無い為に税収が少なくなる財政赤字が同時に発生する双子の赤字体質は、ここに原因があると言える。

国民全員を加入させる医療保険制度は、この問題を解決するのに必要とされる手段の内の一つであるのだが、医師免許認定権が州政府にあり、標準的な医療とその報酬を規定するという、医療保険制度根本がやれない状況にある。

州ごとの免許制度は、それぞれの州が必要としている医者の数を確保できるというメリットがある。全国共通にしてしまったら、金持ちがたくさん居る地域医者が集中して、収拾が付かなくなるという予測は、確度が高い。しかし、その反面、医者が足りない州では認定基準が甘くなり、藪医者だらけなので、まともな医者を求めて飛行機自動車で移動したり、自己判断で薬を買い、服用するようになってしまっている。

国民全員を加入させる医療保険制度は、その制度に従って診療行為を行う医師の側にも、メリットが無ければならない。たとえば、保険適用になっている事が藪医者ではない証明になるとか、基準に従って行った診療行為で問題が発生した場合には、刑事裁判には問われるが、民事賠償の責任は負わないといった免罪符が無ければ、喜んで加入するという状況にはならない。

現状では、医者は、高額化した賠償裁判に耐えられるようにする為の保険(Medical Malpractice Insurance)に加入する為に、診療費を上乗せしなければならない。賠償金額が高額になればなるほど、受任した弁護士報酬が高くなるから、保険会社被害者側の弁護士と共謀して、可能な限り高額の訴訟でっち上げることにインセンティブが発生してしまう。こういった状態では、医師仕事は、病気治療するよりも、高額の請求書をでっち上げて集金し、保険会社弁護士の為に医師賠償責任保険保険料を納付する事になってしまうのである。

AIGのような保険会社にとって、医療行為の民事賠償責任が免責されてしまうと医師賠償責任保険が売れなくなり、重要収入源の喪失に繋がるので、反対の大きな声と献金を通じた圧力がかかるであろう。万が一病気が治らなかった時に懲罰的賠償金が取れるのは患者の権利であり、医師治療の為の努力を強いる手段となっていると主張するかもしれないが、莫大な懲罰的賠償金を取るには腕の良い弁護士を雇わなければならず、固定報酬ではその料金は高額にすぎるし、成功報酬では、ほとんどを必要経費と報酬として巻き上げられてしまうという現実がある。それは弁護士の側の問題であって、保険業者の問題ではないという考え方なのであろうが、保険会社にとって、必要な利益を得られる程度に医師賠償責任保険保険料を引き上げる為に、特定の弁護士を勝たせるという手段は、すでに利権となっている。

標準診療基準とその報酬が設定されてしまうと、評判の良い医者にとっては、藪医者が藪でなくなって競争が厳しくなるという理由で、サボタージュする動機が成立してしまう。しかし、保険会社弁護士への報酬を支払う為に、患者の不幸につけこんで高額の治療費を取り立てる仕事を続けるのと、どちらがマシかという選択を強いる事で、この問題は解決可能である。

労組労働者を大切にするという姿勢は、票の為には重要であるが、実効性の無い提案だけしかやれないのでは、有権者の側も、投票しましょうという姿勢を見せるだけで、別の候補に票を投じるという、実効性の無い支持を返すようになるだけである。

信頼は、相互に積み上げていくモノであって、一方の行為だけでは成立しない。間違った制度であっても、実績が積み上げられていく事によって既得権益者が発生してしまうという事もあるが、間違いを間違いであると指摘し、ひっくり返す為に、最高権力としての政治存在している。

間違いを正す為に存在を許容されている政治が、あからさまな間違いをやってしまうというのは、神ならぬ身がやる以上は仕方の無い事なのかもしれないが、それにしても、今回のクライスラー和解案の内容は酷い物であり、蹴飛ばされて当然の内容であった。

民主党政権は、大丈夫なのであろうか。

2009-05-03

前回の論議を踏まえて考えていくよ

リンチ現場を見物していていいのかね? - 訳者あとがきβ版(やくしゃ あとがき べーたばん)

http://d.hatena.ne.jp/mujige/20090502/1241252962

http://anond.hatelabo.jp/20090502135819

ヘイトスピーチは悪である。マイノリティーに対するリンチである。これは自明。(そう思わない人は、ここから先は読まなくていいです。)

まず、明確に

1)ヘイトスピーチとは何であるか。

2)私刑とは何であるか。 

から始めなくてはならない。自明と言って証明を放棄することは論議として許されないものだ。Wikipediaによればヘイトスピーチとは

人をその人種民族国籍宗教思想、性別、性的指向、障害、職業社会的地位・経済レベル、外見などを理由に貶めたり暴力差別的行為を煽動したりするような言動のこと。

これから類推されるヘイトスピーチの要件は

1)文化的、社会的経済的、もしくは民族的な所謂差異が存在していなければならない。

2)事実に基づく基づかないにかかわらず、上記の差異を強調する言動である。

3)上記の差異を理由に差別私刑正当化しそれらを先導する言動である。

よって、ここにおいてこれらを満たすものをヘイトスピーチと呼ぶ。

Wikipediaによれば、Wikipediaによれば

私刑(しけい)とは、法律に基づかないで、特定集団( およびそれ自身が定める独自の規則 )により決され、執行される私的制裁。

さてここで明らかなのは私刑はどこからどこまでなのかが不明なことである。肉体的要件に限定するか精神的要件を含むかによって論議は変わってくるだろう。とりあえず包括的私刑の要件を定義しておこう。

1)法律に則していない。

2)司法機関以外によって罰せられている。

よって集団の有無に係らず上記の二点を満たすものを包括的私刑としよう。さて、ヘイトスピーチはこの二点を満たすのかが問題である。まず第一にヘイトスピーチ差別暴力的解決を先導するものであって肉体的暴力そのものではない。ヘイトスピーチそのものは言葉暴力である。言葉暴力によって特定集団が罰せられることはあり得るのか。それとも不当な差別から不利益を被ることが私刑と云うのであろうか。ここら辺の論議を明らかにしない限りヘイトスピーチ私刑であることは言えないのではないか。少なくとも

ヘイトスピーチ包括的私刑の要件2を満たすことを証明しなければならない。

私刑でないことを示せとか言われるかもしれないがそれは悪魔の証明であるから、明らかにヘイトスピーチ私刑であることの立証責任があるのははじめにヘイトスピーチ私刑であることを提唱した側である。

ここまではいいですか? 差別を憎み、youtubeで「国民大行進」のビデオを見物しながら在特会の頭の悪さをバカにする、良識ある日本国民のみなさん!

レッテル張りはよくない。ヘイトスピーチがばかげた行為であるのは明白であるけれども自らの主張に賛同するものを「良識のある日本国民」と呼びそれ以外のまるで良識のない人間と呼ぶのはどうか。ヘイトスピーチを行う者を暴力的な行為で解決を目指すあなた方は「良識のある日本国民」なのでしょうか。たぶん私の考える良識とこの人の考える良識はまったく別物なのでしょうね。

・となると、結論はひとつ。法ができるまでは、ヘイトスピーチ人民の実力で阻止するしかない。それを私は「現行犯逮捕」という言葉で表現した。もちろん、現行法によらずに逮捕したらそれは犯罪であるし、“犯人”をブタ箱にぶちこんでおくわけにもいかない。できることは、せいぜい差別表現が書いてある横断幕を取り上げるか、ぶんなぐるくらいのことだろう。(他に方法があるなら、教えてほしいんですが。いや、マジで。)

どちらにしろ私刑は禁止されているのだから暴力的行為で解決を訴えるのは間違いだ。そもそもぶん殴ったら犯罪だから。あなた方ができるのはヘイトスピーチをヘイトするヘイトスピーチくらいなものだ。(どちらにしろヘイトスピーチをする少数団体を価値観の差異でヘイトするんだからこれはまた私刑であることになるわけだが)そしてヘイトスピーチをする者たちが暴力によって訴えてきたとき正当防衛を行使するくらいだ。

いま、目の前で、マイノリティーに対するリンチが行われようとしているときに、法律がないからといって、そのリンチが行われるのを止めなくていいんですかね? みなさん。

まず第一にヘイトスピーチ私刑であるのかは疑問の余地がある。あなたの論議は一般的な私刑意味勝手に広げることによってヘイトスピーチ私刑の一つだととらえ暴力的に解決することを正当化している。次に目の前でリンチが行われているに介入すべきか否かという問題に対してはある程度の要件を設けることによって回答を得ることができるはずだ。例えばリンチされているものの緊急性や法権力のavailabilityなどそういったものを考慮して考えるべきだ。無作為に自警団を推奨する行為は無政府主義的な考えだ。その行為こそ民主主義の否定であり、民主主義によって歩まれてきたMoral Progressを否定する行為なのではないか。

・それでも、ここで「現行犯逮捕」という言葉を使ったのは、蕨市での行動で逮捕された2人は、本来なら国の仕事であるべきヘイトスピーチの取り締まりを、国のサボタージュのせいで、代わりにやらざるをえなかっただけだ、ということを強調したかったから。ヘイトスピーチ禁止法があれば、一般市民による現行犯逮捕違法でもなんでもない。いや、むしろ埼玉県警から表彰されてもおかしくない。(ここは単なるネタだから、ツッコミ禁止。逮捕された2人も警察から表彰なんて望んでないだろうし、私も断る。)

違法であろうと一般市民による現行犯逮捕合法であるかは疑問の余地がある。現行犯逮捕ではなく、少なくとも犯罪行為の抑圧であり逮捕ではない。

あと国際人権規約ヘイトスピーチを禁止しそれを犯罪としていても、そもそも日本はB条項を批准していないんだからそもそも犯罪ではない。

2009-01-18

http://anond.hatelabo.jp/20090116070709

「自腹は絶対にやめれ。 絶対にやめれ。絶対にやめれ。絶対にやめれ。」の増田です。

ごめんな。増田価値観だからスルーでも良かったんだが、がまんできなんだ。

働かなくてもいいんだけど、それで被害被るのは上司や国じゃなく子ども達なんだよね。

人質を取られてるようなもんで、ストライキなんて起こせない。

申し訳ないが、だから「俺は」認められない。

(上記のような条件下で)「子どもと教師(増田)のどちらが大切か」と聞かれたら、俺は教師と答える。教育は、教師が元気に働いてくれて初めて成立するからだ。確かに増田が自腹を切らなくなることで今の教え子たちに与えられる教育の質は落ちるかも知れない。でも、それで増田精神的にきつくなって、病気になったとする。そうすると直るまでの期間増田子どもたちに関われなくなる。教育の質は落ちる。同じ事だ。

憲法25条を大きく逸脱する教師生活を増田に強いたとして、それが何十年も継続できるとは俺には思えないんだ。

目の前の子ども自分の力を100%出し切ることは大事だろう。でも増田は200%出してる(と思う)。それは無理だ。車だってエンジンを回転させすぎたらどうなる?オーバーヒートするだろ。教師がオーバーヒートしたらどうなる?子どもは目の前だけにいるんじゃない。ショッピングセンターに行ってみろ、小さい子どもを連れたお母さんがいるから。そのお母さんと子ども増田に教えてもらうことを楽しみにしてるかも知れないんだぞ?(やべ、妄想エスカレートしだした)そのためには増田に無理されちゃ困るんだよ。俺がその母親の立場だったら、今増田が関わってる子どもクレームつけるぞ?「増田はお前たちだけの先生じゃない。これから増田に教えてもらう子どもたちの分まで増田エネルギーを取っておいてくれ。どうか増田を酷使しないでくれ」って。そのとき増田の教え子たちは「やだ」って言うだろうか?(言ったらひっぱたく。ウソだけど。)  

あえて言わせてくれ。目の前の子どもに対して全力を尽くしたいと言う増田の心意気は買う。だけど、それと増田が自腹を切ることは全く別の話。俺はやっぱり自腹はやめて欲しい。

増田自治体がいかに教育に金をかけることが出来ないとはいえ、日本公教育世界の中でも結構まともな部類に入ると思う。誇っていいんだ。クレーマー社会教育にもどんどん苦情が寄せられ、たまに起きる教師の犯罪メディアのエサにされ、まるで真面目に働いている教師全員までもが襟を正すべきであるかのように叩かれ、教師は能力以上に努力をしなければならないような風潮になっているけど、それでは教師たちは自分を見失ってしまう。(今回の話とは若干ずれるけど。http://www.asahi.com/edu/news/TKY200812250266.html

  

以下蛇足な。webの話を例えに出すけど、極論すると、学校webページが充実しようがしまいが、教育効果上、子どもには直接的には関わりが薄いと思う。全く意味はないとは言わないが、その業務によって教師の本分に支障を来すのであれば、優先順位としては積極的に後回しにすべき業務ではないだろうか。そういう部分にリソースを割けという圧力がかかるとするなら、その教育行政には大きな問題がある。教師は立場的に弱いだろうから、子どもたちのために取りうる手段はサボタージュしかない。本当に子どもたちのためになることを行うためにサボタージュすることは、俺は間違った事じゃないと思う。(そんな業務が多々あるように感じた。深読みだったらすまん。)

2008-12-24

http://anond.hatelabo.jp/20081224070204

増田は頭悪くはないよ。

タイトルとか文のセンスいいし、私は好きだな。

でも、「どうしても時間が守れない」という問題を抱えてて色々なことに自信を失くしてるように見える。

なぜ「どうしても時間が守れない」のかは、この記事でだけはわからないけど、サボタージュしたくてしてるわけじゃなくて守れるなら守りたいっていうのも読み取れるので、きっと意思以外の問題があるんだね。守りたいのに守れない、誰もそれを支援してくれない(お母さんも似たような問題があって手一杯なのかな)、それで力尽きちゃったのかな。しんどいね。

なんか発達障害っぽいので、精神科でもいいとは思うけど、発達障害の相談窓口に相談してみてもいいんじゃないかな。

発達障害情報センター

http://www.rehab.go.jp/ddis/index.html

医者さんにいくときは、生育暦と家族暦、今困っていることをメモして持っていくといいよ。

増田からは前向きさが感じられるので、きっと乗り越えていけると思う。応援してる。

2008-07-10

日本官僚を「ステルス複合体」という究極の勝ち組にしてはいけない

中川秀直著:官僚国家の崩壊、講談社2008年」には、今の日本を、おかしくした元凶が、霞ヶ関を中心とする劣化したエリート集団(ステルス複合体)にあることが、多くの実例を挙げながら挑戦的に書かれている。マンガ好きの次期首相候補の、日本を礼賛する安っぽい内容の本よりも骨がある。印象に残る部分拾い出して挙げると以下のようになる。

1.日本の庶民の勤労意欲学習意欲の水準は非常に高い。しかし、日本エリートの質は明らかに劣化していることは、海外仕事をしたり、国際会議に出席した経験がある人は皆感じている。この問題には、真正面から取り組まなければ日本を覆う閉塞感を打破できない。真の公務員制度改革日本エリートを叩き直さなければならない。

2.身分と権益を今までどおり守ろうとするエリートたちは、国家財政に「もう無駄はない」と言い張り、「安心できる社会」「弱者救済」を御旗に、天下り先法人の存続などの自分たちの権益を守るための増税を主張してくる。増税の議論の本質は、経済成長にあるのではなく、劣化したエリートの延命のための負担を庶民に押し付けることを意味する。だから、庶民は怒っている。

3.「ステルス複合体」というのは、レーダに探知されないように電磁波を反射しない爆撃機ステルス)を例えた、劣化したエリートたちの集団である。個人的にはメディアの表に立たずに目立たぬように、群れを組んで、自分たちの思うとおりに物事を進めようとする。失敗の責任を取るのが怖くてそうするのかもしれない。(箱物行政の大赤字、転売による莫大な損失の発生の責任を取らず、天下りにより莫大な報酬を得ていることは詐欺罪にも該当し刑事訴追の対象にもなると司法出身のテレビコメンテータは言明している)

4.「ステルス複合体」が生まれた理由は根が深い。社会保険庁食品会社、老舗の料亭などの隠蔽、偽装にも密接に関係している。身内の安全、利益を優先するあまり、組織外の人、仲間以外の人の信頼を裏切ることになる。日本の「村八分」の言葉に象徴される精神構造である。

5.小泉安倍内閣構造改革が進めば進むほど、権力中枢の抵抗はかたちを変えてますます激化していくと予想したが、不幸にも的中し安倍総理を直撃した。かたちは健康上の理由であったが、実状は「ステルス複合体」の抵抗であり、サボタージュ守旧派政治家を動かして政治ストップさせるような裏工作をした結果である。

6.日本が警戒するべき「ステルス複合体」が生まれる理由は、既成の組織過去成功体験などを金科玉条として既得権を守ろうとする集団が存在することである。長い人生のほんの一時期に、要領のよさだけで、親の言うとおりに塾通いや家庭教師で獲得した学歴無意味な??種公務員試験で得た自らの身分に一生託そうとする人たちである。彼らは、十代後半の青春の悩みとか道草の経験とは無縁の人種である。彼らは群れたがる。官僚機構日本銀行経済界の基幹産業といわれる企業の幹部、学会マスコミなどあらゆるところにネットワークをはっている複合体である。東大法学部出身を核とするエリート人脈のような、大学同窓会を原点とする同質的人脈が身内共同体をつくっている。大学卒業時点で「究極の勝ち組複合体」の一員としての身分を確保すると、負け組みとなることはない。同期の競争といっても、本省か待遇のよい天下り先法人の幹部、大企業であれば本社関連会社の幹部の差しかない競争である。仕事能力・成果とは無縁の世界である。中小企業経営者たちや多くの庶民は、その悔しさを胸にしまい、歯を食いしばって頑張っている。

7.日本の危機の本質経済政策論争以前の深層部分にある。ステルス複合体=究極の勝ち組複合体が真の経済論争を拒んでいる。理論の問題でなく政治の問題になっている。格差だとか弱者救済とかの用語で経済論争の論点をはぐらかし、マスコミもそれに加担している。庶民とかけ離れた高給取りのニュースキャスター司会者が格差だとか弱者救済と語っているのが空しいことを賢い国民は見抜いている。次の選挙与党内のステルス複合体との戦いでもある。野党にもこの日本の危機を見抜いている人もいる。国民が一致協力してステルス複合体を崩壊させ、正しい政治、公正な社会を取り戻す必要がある。

http://blog.livedoor.jp/yuji5327/archives/51070792.html

2008-05-07

http://anond.hatelabo.jp/20080506234950

・飯を腹いっぱい食べる

風呂に入る

・部屋を掃除する

・好きなだけ寝る

・気を失うまでゲーム

仕事とかは徹底的にサボタージュ

おれはこんな感じ。もうとにかく辛いことから全力で逃げる。で、いろんなことを徹底的に諦める。

まあ、発作は忘れたころにやってきたり、社会的に底辺をさまようことになるかもしれないけど、他人を害したり自分を殺しちゃったりするよりかはまし。

受け入れろとか忘れろとか乗り越えろとかじゃなくて、一言で言えば「考えるな」。といったところ。

2008-03-19

http://anond.hatelabo.jp/20080316225119

チベット人民の皆さんへ 平和人権民主主義を愛する日本リベラルより

 今回の事件に対する態度の表明がなかなかできなくてすまない。

 なにしろ同じくらい重要な課題がいっぱいあるんだ。イラク反戦デモ国会サボタージュあたご糾弾と南京まぼろし論者の論破とファシスト知事追い落とし運動と、おまけに上からの指示で今度は日米欧の過去の悪行の洗い直しまでやらなきゃならない。

 なので君たちの支持も側面援護もできないかわりに、せめてもの助言をひとつあげよう。今回の事件については綿密に証拠を残すんだ。特に人数については誰からもツッコミの余地がないように。そうすれば50年後には、君たちは強力無比の外交カードを手に入れることができる。そのときには我々も今の戦いに勝利して、君たちの味方をできるかもしれない。

 連帯をこめて

2007-12-09

anond:20071209151151

私は彼に伝えなければならない。

お前の意識は常に被害者だが加害者になっている局面もあると、

そこをバックアップしてくれているメンバーにきちんと感謝の気持ちを伝えろと、

人は感情で動く、そこをうまくやるのが組織として動くと言うことだと。

原因がなんであれ依頼した仕事サボタージュしてるのでしょ?

「こちらが期待する仕事をしていないから評価は下げざるを得ない」ってことでいいんじゃねぇの?

どうして、被害者だとか加害者だとか、メンヘラの土俵で語ってやろうとするのか。

2007-11-02

http://anond.hatelabo.jp/20071102064019

大学院生だけど、午前中は大学行くのサボタージュして、喫茶店コーヒー飲みながら読書とか論文読んだりとか英語勉強とかしてる。

たまに朝っぱらからジョギングしたりもする。

教授に支配されずに、自分の理想の形に合わせて時間を使う。

これで一日を始めるようにしたら、気持ちがいろいろ整理できて、毎日が充実するようになった。

一日の始まりがコントロールできたら、あとは全部うまくいくんかな。

遅刻しすぎで教授には睨まれてるだろうけど、まぁいいか。

2007-09-12

企業に対して、個人が行動を起こすとどうなるか

これかいた増田です

思ったより話が続いたみたいで…

なんか一部世間知らずが居るみたいなので、行った対策も書いて見ます。

「自分で行動もせずに物言うな」と言う意味では、世間知らず君に賛成です。

違法じゃない状態で働ける企業なんて何割あるのかな?

anond:20070911204529

サボタージュ

当然ながら蔓延。蔓延しても起きてる時間が延びるだけで意味がない

ボイコット

数十人規模で一斉辞職を慣行。残った社員が過労死(実話)

会社は納期が伸びただけで大して影響なし。

関係当局への密告

労働基準監督署に通達。残業代の支払いが1.25換算になっていないと言う事が発覚し、0.25分を半年前までさかのぼって支払うよう会社に命令が下る。

支払われたお金で高級車が買えるような社員が続出。

ただ、これが引き金で残業代の上限が定められて、サービス残業が始まった。完全に裏目。

とりあえずすでに全部実行済ですが、この程度しか思いつけないなら行動したとは言いがたいんじゃないかな。実質何も変わってないし。

家族だんらん法だか、過労死推奨法だか知らないけど、可決されたらこれを超える地獄が展開されるのは間違いないと思う。

自分は二回目の一斉辞職(単にみんなして絶望しただけだけど)で、コンプライアンスを遵守する企業転職しました。

で、増田なんかに書き込んでいるわけですが。

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