はてなキーワード: アカポスとは
id:buyobuyoの件を見ていて思うんだが。
それを言ったら、はてサはみんなそうじゃねえのかな。現実の自分がいまいる状況が自分には非常に不満があるが、そこから抜け出すことは自分の経済的な困難を意味するので、ネットで反対の立場からそれを攻撃することで鬱憤を晴らす。
だから石蹴り遊びのような人から「所詮口だけじゃないか」とか批判されると、はてサの怒ること怒ること。それが一番弱味だからな。
しかしまあ、はてサを見てると、身を持ち崩した東大出身者がどれだけ社会を恨んでいるか、社会を見下すことで自己愛を見たそうとしているか、背筋が寒くなるわ。アカポス絶望のhokuxxx,ネカマのRomaxxx,ふて腐れきったfluxxx,あのへんもいずれbuyoのように外面的にも破綻するだろう。内面はもうぐちゃぐちゃだが。
http://anond.hatelabo.jp/20091121190006
これを見て、しかしbuyobuyoは罪作りだな、と思った。
別に悪意はないけど、詮索したくなる。
d:id:y_arimやd:id:toledはだいたいあんなもんだろうけど。
hokusyuは東大の院生だっけ?もうずいぶん長く学生やってるようだけど、そろそろ博論出すのかな?アカポスは得られそう?
umetenも京都のどっかの院生だっけか?なんか学籍だけはあるけど引きこもりっぽいイメージ。ちゃんと学会発表とかしてますか?
Romanceは派遣社員かOLかだってエントリに書いてたような気がする。hokusyuの知り合いだし、学生っぽい雰囲気があるが。
good2ndはSOHOで働くIT系って感じ。奥さんと仲が良さそう。
Apemanは社会人なんだろうけど、あまり想像がつかないな。学術書を惜しげもなく買って、ネコ飼ったり、カメラにも凝ってるようだから、けっこう裕福な暮らししてそうだが。といって、弁護士のような専門的職業というわけでもなさそう。ブログの更新頻度は相当なものだが、時間に余裕あるんだろうか。
やあ。君と似たような経歴の先輩にあたる男だ。
俺の場合は、院で成果を出すのに時間がかかって、いつまでも就職しない息子に腹を立てた親が
経済的な支援を打ち切り、精神的にも追い詰めてくるようになった。
そんな親に反発して、生活費と学費は自弁しようとしたが、そうするとバイトばかりに追われて
学費は払っているのに、全く勉強できない日々を過ごすことになってしまった。
バイト代なんてたかが知れてるし、その中から学費も書籍代も出すという貧困生活と
親からのプレッシャーによって、陰鬱な毎日を送っていた。
ある年、そういう生活に耐え切れなくなって退学を決意した。
今は派遣社員だが、自分の生活費は自分で賄えるし、学費という巨大な出費がない分、生活はずいぶん余裕ができた。
アカポスなんて当然諦めているけれど、いまだに本を読むことは好きで、専門書から雑誌まで幅広く読んでいる。
こないだ院生時代の先輩に「復学する気はないのか。せっかく博士課程に進んだのに勿体無い」と言われたが、
「ここまで来たのだから勿体無い」とか「可能性がゼロじゃない限り夢を諦めるな」というのは簡単だが、
埋没費用はいずれにしても戻ってこないのだし、あまりに見込みのない夢に賭けて、費用をつぎ込むことはないと思う。
費用には毎年の学費に加え、働いていれば得られたはずの所得や職歴も考えるべきだ(機会費用)。
これらを考えてみたとき、俺にとって在学し続ける理由はほぼなくなった。
しかしひそかに、いつか学費や生活費の心配がなくなれば、大学院に社会人入学したいという考えももっている。
まずは奨学金の返済が先決だけどね。
博士に対する見方
大学:学費を払ってくれるカモ
周りの博士:こいつより俺の方が優秀!!こいつは才能がない。ポスドクで一生終わりだなwww
修士の学生:教授の奴隷乙www学費上納乙www博士取ったら劣悪な労働条件でポスドク乙www
学部の学生:こいつ30近くになって学生ってあほか??そんなに働くのが嫌か?
マジで頭悪いわ。そばに寄るな気持ち悪い。
企業:こいつ博士のくせに英語でディスカッションも出来ねーのかよ・・・完全な道楽で学生やってる甘ちゃんだな。
親:・・・もう、博士退学してよ・・・家計が・・・苦しい・・・。
幼稚園児:すごーい、このおっちゃん、ガンダムをつくれるんだ~
まわりの反応
23歳修士1年 「へえ~。大学院に行っているんだ。頭いいんだねえ。こっちはこの前ボーナスもらって大型液晶テレビ買っちゃったよ。正社員っていいぜ。」
25歳博士1年 「すごい! ドクターコースなんだ。卒業したら博士? 将来は大学の先生か、すごいねえ」
26歳博士2年 「先月車買っちゃってさ、ローンが大変だよ。今度どっかに遊びに行かない?え、お金厳しいんだ、そっかあ、がんばれ!」
27歳博士3年 「結婚したばっかりなのに、海外勤務になりそうだよ、参ったよ。駐在員は給料は破格なんだけど、お金だけあってもね・・・・。社会人も大変だよ」
28歳ポスドク 「え、すぐ助手になれないんだ。ポスドクってよくわからないけど、大変な世界なんだね。気にするなよ、数年後には助教授だって!」
30歳ポスドク 「気に障ったらごめんな。ただ、人には向き不向きがあるからアカデミックの世界にこだわる必要ないと思うよ。もういい歳なんだし、早く定職と嫁さん見つた方が・・・
36歳塾講師 「子どもが今度中学校受験のために塾通い出してさあ。受験か、懐かしいよな。お前はどうなんだ。
博士号取ったのに、塾講してんの? ふーん。人生色々だけど、やっと落ち着いたんだな。早く結婚しろよ。
親がかわいそうだぜ」
38歳無職 「え?少子化で塾が潰れた・・・。35歳過ぎで仕事探すの大変だろ!え??派遣会社登録してる?で、仕事もらえてる?
やっぱムリだろ・・・。正社員はさすがに紹介できないがうちの工場でライン工で
働いてみないか?搾取がない分、派遣よりましだろ?決して楽ではないが衣食住はそろっているぞ。
なあ、お前と飲むときはいつも白○屋だな。
一番最初、お前と飲んだときからそうだったよな。
一緒に飲みに行ったのも白○屋だったな。
「俺はいつか生命科学者になってCNSで一報取ってアカポスに付くんだ」
お前はそういって笑ってたっけな。
お前は博士号取るんだって胸を張っていたよな。
「もうすぐ結果が出そうなんだ。これでウチの研究室からCNSが出せるぞ」
「お前も院に進めばよかったのに。専門知識を使わずに就職なんてもったいないぜ」
そういうことを目を輝かせて語っていたのも、白○屋だったな。
あれから十年たって今、こうして、たまにお前と飲むときもやっぱり白○屋だ。
ここ何年か、こういう安い居酒屋に行くのはお前と一緒のときだけだ。
別に安い店が悪いというわけじゃないが、ここの酒は色付の汚水みたいなもんだ。
油の悪い、不衛生な料理は、毒を食っているような気がしてならない。
なあ、別に女が居る店でなくたっていい。
もう少し金を出せば、こんな残飯でなくって、本物の酒と食べ物を出す店を
いくらでも知っているはずの年齢じゃないのか、俺たちは?
でも、今のお前を見ると、
お前がポケットから取り出すくしゃくしゃの千円札三枚を見ると、
俺はどうしても「もっといい店行こうぜ」って言えなくなるんだ。
お前が前の研究室のポスドク任期切れになったの聞いたよ。奨学金の返済も国民年金も払えないのも聞いたよ。
新しく入った技術者派遣で、一回りも歳の違う、20代の若い専門卒や主婦の中に混じって、使えない粗大ゴミ扱いされて、それでも必死に卑屈になってテクニシャン続ているのもわかってる。
だけど、もういいだろ。
十年前と同じ白○屋で、十年前と同じ、努力もしない夢を語らないでくれ。
そんなのは、隣の席で浮かれているガキどもだけに許されるなぐさめなんだよ。
2 名前:今日のところは名無しで :2008/10/13(月) 09:17:46
今年度で任期が切れる。年齢が年齢なのでもう次はないだろう。
俺の人生終わったな。
この実験は急ぎだから、PIのために死ぬ気で働いて欲しい。
うん、「将来の保障ゼロ」なんだ。済まない。
地獄の沙汰もって言うしね、職を世話しようなんて思っていない。
でも、この現実を見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない「人生\(^o^)/オワタ」みたいなものを感じてくれたと思う。
そういう気持ちを忘れないで欲しい、
そう思って、大学院重点化してポスドク増やしたんだ。 WEも導入済みだし過労死しても労災もでない、
PIの意向の元で「好きなだけいくらでも働ける」夢のある職場だ。
じゃあ、土日深夜も実験してもらおうか。
地方中堅国立大学卒後,東大院のM2俺の意見は元増田と逆だなぁ…。
以下,理由。
1.就職しようと思ったら,有利
2.研究職に就きたいと思っても,有利
1.については色んなところで言われてると思うんで,割愛してさせてください。
で,2.なんだけど。
なんで,有利かっていうと,
書き方のノウハウやそれに向けての業績の作り方がとても大事だと思った。
Dに学振持ちが何人もいるってだけで,成功した申請書を参考にできるわけだし。
研究室として「学振出すよね?じゃあ,M1からそれに向けて学会発表や論文出してね。」って感じだと色々と違ってくる。
一方,こないだ出身大学に遊びに行って,同期でそのまま挙がった人と喋ってたら「学振ってなに?」って言われたし。
自分でアグレッシブに行動できない俺みたいな人こそ東大のがいいかも?
(アグレッシブな人ほど周りの評価を気にして,東大とかは辛いのかもしれませんが…)
俺の分野は社会科学なので,そんな研究費ははあまり関係ないだけど。
自費じゃなくても,国際学会に行かせてもらえたりすることもあるらしい。
あと,地味に利用できるジャーナルの数も出身大学よりも東大の方が多くて助かってます。
優秀なDが多いから,自分の研究のアドバイスや論文のチェックをしてもらえたりもする。
なんていうか一言で言えば,「ここで研究者になれなかったら,自分が100%悪い」という環境です。
もちろん,地方大学の院が全部ダメなんてことはまったくないです。
ただ,東大や京大の方が研究者になりやすい環境である確率が高いんじゃないかなと思ってます。
自分の環境も,東大と指導教員という2つの要因によって成り立ってるから,東大だけじゃだめなわけだし。
あと聞いた話でほんとは知らないだけど,指導教員の名前で学振の今後の計画の実現度が判断されるかもとも聞いた。
つまり,○○先生の指導なら,この計画は実現可能だろう的な感じかな?なんで,先生の名前も大事だと思います。
で,結局,何が言いたいかっていうと。
良い指導教員と良い研究環境に東大だと出会える確率が高いってことかな。
案外,自分の専門どんぴしゃじゃないと優秀かどうかは周りはわかんないんで,
東大・京大でも別に見捨てられるってことはないんじゃないかな~。
(学会発表もしないくらいだったら,別だろうけど……)
落ちこぼれな俺が言うんだから,間違ってないはず…。
ちなみに俺が東大院に入った理由は
指導してもらいたい先生がたまたま東大に居て,記念受験したら受かったからだけだったりします……。
ネット界隈は恐ろしいもので,日本の大学院のほとんどは屑,みたいな意見がわりと多く見られる.
で,それを真に受けてかどうか知らないけど,ちょっとデキる奴は,すぐ東大院とかに進出しちゃうんだ.でも,オレは別の道もあると思うんだよね.
ここでオレが対象にしたいのは,ちょっとデキる奴であって,超天才とかは知りませんよ.
なんでこんなことを書こうと思ったかというと,今日晴れて奨学金返還の全額免除が決まったからである(内々定,みたいなものだけど).
でも,これ,オレが地方大学にいるから免除されたんであって,東大とか京大とかだったら絶対ムリだったと思うんだよね.
一応,学振も通ったけど,これも,オレの実力というよりは,指導教員の実力で,指導教員だって,もしここが東大だったら,オレなんかに目をかけるはずはなかっただろうと思う.
もちろん,何がなんでもアカポスに就く,じゃないと死ぬ,みたいな奴は,東大じゃなければ(東大でも)厳しいと思うけど,
アカポスに就くことを目的にしなければ,身の丈に合ったところに進学しておいたほうが,何かといいと思うんだよね.寧ろ鶏口となるも牛後になるなかれ,って言うじゃない.
もっと対象を明確に書くと,一般就職はしようと思っている,でも,学部時代の研究はそれなりに面白くて,もうちょっと研究というものをしてみたい.
あと,社会の荒波に揉まれるのはちょっと怖いので,もう少しモラトリアムに浸っていたい.これはすげーネットでは責められると思うけど,事実上,こういう奴はいると思うんだよね.
まあ,オレがそうだ,という話なんだけど.
生活は案外できる.オレは修士課程では奨学金をもらっていて,これがおおむね年間100万円.学費は半額免除だったけど,これはオレに妻がいて,妻に定収入があったからで,単純に世帯分離をすれば,
全額免除も可能だろう(もちろん,その場合は,扶養手当はもらえないし,年金も自分で払うので,結果的には大して変わらないだろうけど).
TAは時給が1300円で,書類上は週に10コマあったけど,実働時間はとても短くて済んだ.これも教員の厚意によるもの.
ただ,大学は夏休みも冬休みも春休みも長いので,実質働けるのは年間30週くらい.それでも,年に大体40万くらいはもらえる.
あとは多少バイトをしても良いし,つましくくらせばバイトしないでも充分暮らせる.
書籍や論文は読み放題だし,機材も使い放題である.学会参加の旅費も少しは補助が出る(年1回なら,交通費は全額出た).まあ,これは大学なら当たり前の話だろうけど,就職と比較すると,全然違うでしょう.
今年は学振に無事通ったので(なお,今のDC1は,3割くらい通るので,指導教員が書類書きに慣れていてかつ連絡を密にとっていれば,まあなんとかなる,と思う),年間収入は240万.
でもこれは,もう一回言うけど,オレが地方大学にいるからできたことである.オレは自分を良く知っている.オレは地方大学なら,わりと,「あいつはデキるな」なんて言ってもらえるけど,
東大や京大に行ったら,「アイツはほんと使えねーなw」扱いだろう.
だから,東大や京大に進学しないと,ダメなんだ,みたいに凝り固まらないほうがいんじゃねーかと思うんだよね.楽しいぜ,鶏口.みんなでやろうぜ.
追記
この二つのブコメがやたらカチンときたので追記する.(他のブコメは,なんか勘違いしているな,からお褒めいただきありがとう,までありますけど,別に腹は立たなかった)
お前ら二人,「けど」なんだよ.越えてるけどなんなんだよ.
きみらのとこは,時給が高くてよかったね,オレも時給2000円とか,1コマ4000円とかもらえたら良かったなあ,と思うよ.
「オレは地方大学に行ったけど別に後悔はしてないよ.だってTAとか奨学金で生活はできるし(これは東大ではできなかったかも),色々目をかけてもらえたからね」
ってオレが言ったとして,
「ふうん,うちのTAは一コマ4000円超えてたけどね」
とか返事されたと思うと,心底アホかと思うわ.お前の自慢話に移行ですか.
言っとくけど,お前の大学が偉いというかすごいんであって,お前がすごくて高額の給与をもらっているだけだかんね,それに関しては.
けどなんだよ,けどの後を言えよ!
こういうことを書くと,「結局自慢したかっただけで,水さされて切れてんのかよw」と思われるかもしれないけど,いやまあいいじゃんちょっとは自慢してーよ.
でもそれに加えて,オレは東大院に行けなかったから糞だ,とか思わないで頑張ろうぜ,というメッセージも一応込めたつもりだ.
それなのに「TAの時給はもっと高かったけど?」,これが異常にムカつくんだよな.
元増田。あー、すみません、本当にあせっていたんで、指導教員の目を通さずに出しました(汗 いや、この分野でも、さすがにそれはやる人はあまりいないと思いますが・・・・反省しています。後で指導教員に見てもらったら、「第一稿としては、まぁまぁだけど、これを提出したとなると、ちょっとねー」という感じでした。うーん、その程度の論文で、あんな記事を書いてしまう自分も恥ずかしいですね。
なおさら、間に合いそうにないのなら次の機会まで後回しにして、実験はもちろんのことネイティブチェックまで済ませてから出したほうがいいんじゃないかと思うんだが。その「優秀な研究者」ってのは本当に優秀なの?「査読で英語がひどいって言われた」というblogを名前出して書いてる人がいるなら読んでみたい。だいぶ自分の考えてる分野とギャップがあるから。
一発勝負なので、次の機会に出した時に、どれだけ良く書いても、あたる査読者によってはダメってことがありえるんですよ。逆に、今回出して、英語ネイティブじゃない人が査読者にあたったら、英語の悪さについては見逃してもらえるかもしれないわけです。だから、「とにかく出せる機会があれば出せ」というのが、うちの分野では定石になっています。
「査読で英語がひどいって言われた」ということをブログで書いていらっしゃった方は、知る限りでは二人います。一人は、ちょっと違う分野に足を突っ込んでいますが、そこの最高峰に論文を通しています。もう一人は、東大でアカポス取ってます。
まず、提案は心の底から真面目に言ってますのでご心配なく。
で、批判は主として
「『教科特別講師』の有効性への疑問」-(1)
「教師の役割に関する主張」-(2)
以上の総体として
という問題だと思うけど、(1)については「人と関わることで人は変化する」ということを一つの視点としてあげておきます。研究室に閉じこもるだけの生活も大切だけど、そうでない生活も結構大事です。つーかそもそも文系だと高校で非常勤講師とかする院生もいるし、アカポス取れない人間が、即『対人関係不適格者』という断定は余りにも失礼というか偏見というか。
(2)についてだけど、教師の仕事を「勉強という苦行の監督官」として見るというのは、個人的には意外過ぎるというか。自分が見聞きした範囲内でそういうタイプの教師をそもそもみかけたことが無いのだけど、そういう人は本当に実在するの?
まあ自分の見聞の範囲が狭いだけかもしれないけど、ひょっとしてあの『忍耐力の訓練』にしか見えないような無茶苦茶詰まらない授業とかしてた先生はそういう人だったのかなあ?
教師の仕事のもっとも重要な仕事は教育であることは当然なんだけど、人が人を動かす方法には3通りあって
・強制する
・餌を与える
・まず人を惹きつけその人が望む物を自ら望むようにさせる
なのね。人対人なら「ムチ・アメ・恋や憧れ」と言い換えてもいいし、国対国なら「戦争・援助・文化的侵略」と言い換えてもいい。
でもって、俗に「馬を水辺まで引いていくことは出来ても水を飲ませることはできない」と言われる通り、教育がその効果を上げたければ、ムチ・アメだけでなく、やはり3番目の「憧れ」させる要素は非常に有効なわけです。だから子どもに「学ぶことは面白い」と感じさせるロールモデルは不可欠なんですよ。もちろん身近にそういう大人のいる家庭はいいんだけど、この時代そういう家庭ばかりではないわけで、公教育の現場に置かれる「学ぶことを現在進行形で面白がっている人」は、「教育」を主眼とする学校という組織にとって、ちょっとしたメリットどころかものすごく重要な一つのパーツとなると思うんですけどね。
俺にはこの増田の提案の学校側にとってのメリットがまったく見えない。俺に分かった範囲では、生徒への苦行ではない勉強を行うロールモデル、とか、ほっておけば学問をさぼりがちな教師に「学問の面白さ」を思い出させる、とかを学校側へのメリットとしているが、それって真面目にいってるの?コメントを読んでる限りでは、研究の障害にならない範囲で、厄介な事は教諭まかせ、を想定しているようだが、そんな明らかに生徒に関わるつもりのない人間が生徒にどれだけの影響を与えられる?しかも送り込まれるのは明らかにアカポスとりに失敗した人間だろうが、アカポス取れない人間の怨嗟は、はてなをみてればわかるだろうに?アカポスとれなくても研究できれば幸せって人間もいるだろうけど、口をひらけば大学システムへの恨み言ばかりの人間もいるかもよ。そういうが生徒へのどんなロールモデルになれる?まあ、そもそも研究の為に厄介ごとを避けてばかりいても生徒にロールモデルとなれるだけの影響を与えられるケースがどれだけありえるって話なので、関係ないかもしれないが。
それから、小中高への派遣を考えているのなら、なんで教諭は放っておくと学問の面白さを忘れてしまう、なんて表現が出てくるの?小中高の教諭は通常、研究者ではないし、学問の面白さは関係がない。というかあの人らが真剣に大半の生徒に伝えなきゃならない事は、勉強は面白くないけどそれでも将来の為にやらなきゃならないんだよ、って事なんだよ。なのに散々勉強しときながらまともな就職もできず、へたしたらコミュニケーションすらまともにできない人間が送り込まれてきたら、逆に困るだろうが。
とにかくもしこれを真剣な提案としたいなら、すくなくともある程度研究の障害になるレベルまでの教育への取り組みは避けるべきじゃない。ただで行くならともかく、お金をいただきますって話なんだろ。
ブクマに感謝し、ここでまとめて回答します。http://anond.hatelabo.jp/20090218005603
id:yoshi1207 教育, 研究 「将来はアカポス」って取れなかったらその人はどうなるの?都落ち的経路だけどそのキャリアがアカポスの面接でどう評価されるだろう?OD側のメリットが食い扶持ってだけじゃ弱くない? 2009/02/19
いきなり鋭いツッコミ。確かにそうなんだけど、文系ODなんかは実際バイトで講師とかして相当の時間を取られてたりする。3年なり5年なりの契約があり、更新もありで研究費が出るならやるという人はそれなりにいると思う。一種のセーフティネットの役割として期待したり。
id:tsuzuking 学校, 社会 院卒だからって教えるのが上手いとは限らない/むしろ義務教育期間中に大卒(院卒)以外の人と接する機会を作る方がいいと思う。 2009/02/19
他のコメントにもあったのでまとめて言うけど、「教えるのが上手い」必要はない。教諭がアシスタントとして授業に入っても良い、というか入るべきという気がする。というのは、実はもう一つの狙いとして「教諭に対する教育効果」があるから。放っておけば学問をさぼりがちな教諭陣に、もう一度「学ぶ面白さ」を思い出させたい。ただし、教諭の側に「面倒を見てる」的意識が出てくると、教諭からのパワハラ・セクハラが少し心配。後半については、別問題として同意。
id:matcho226 education アカデミズムへのリスペクトのない子との関わり方。語彙力のない存在に配慮する難しさ。生徒同士のコンフリクトに当事者としてどの様に関わるか。博士の看板は信頼の担保となるか。文化の違いによる現教師との衝突も 2009/02/18
子どもとの関わりが決して容易くないのは同意。そのために教諭のフォローは絶対に必要。問題は、教諭との関係構築のあり方か。教委の指導主事あたりが両者の仲立ちを上手にしてやる必要があると思う。教師との衝突は、そういった教師の「教委コンプ」「学歴コンプ」を巧みに利用する必要がある。…というとなんかヤラシイんだけど。
id:LethalDose 高等教育はそれを受ける姿勢のひとでないとむずかしいとおもう。一流に触れる機会があればいい、とは思うけど、日常的な教育に携わるのはどうだろう。 2009/02/18
仰る通り「日常的な教育」は教諭に任せるのが良いと思う。あくまで特別な存在として。たとえば小学校だと、学校内に『自分の研究室を持ってるへんなにーちゃん(はかせ)』がいる、みたいな感じ。
id:complex_cat education 一生懸命やる人は出てくると思うが,中学年あたりに下手な人間当てると学級崩壊とか普通。後,経済失速で地方都市では教員は有望な既得権益枠だから,教委や大学教育系の手放さない圧力は強いから派遣枠で飼い殺し。 2009/02/18
担任とか持たせることは考えてない。というか、それだと「研究者」してる暇がなくなって意味無い。あくまで「学校に研究者(のタマゴ)」がいる、というところが重要。あと教員枠とは別枠のイメージ。たとえて言えばネイティブの語学講師的位置づけ、ということでどうか?
id:mobanama 研究, 教育 ふむ。面白い。ラインとスタッフのローテみたいな話に発展しうる余地もありそうな。 2009/02/18
ラインとスタッフのローテーション、というのはこの件に関しては正直考えていなかったけど(自分のイメージはどちらかと言えば出向・異業種交流に近く)、そういう経験をした人がその後教育委員会に入ったりするのは面白いかも。
まあ、そういう批判もあろうことかとは思う(笑)
id:ceekz * TA としてなら良いんじゃない?授業をやるのはイマイチかな。 / 授業法を学んでいない者(教職課程未履修者)が授業できる、博士という権威で授業できると思っているなら甘い。 2009/02/18
確かにそういう運用をイメージしてる。ただ、ケチをつけるわけじゃないけど、「授業法」というのは、自分が大学で受けた授業に関して言うとわずか2週間の実習で得たモノに比べ驚くほど貧しい内容だった。正直実地で得るものの方がずっと重要なのでは?
id:rh-kimata 研究者、専門家としての能力と教師としての能力は異なるので、教師は教師の基準で選ぶべき。現在の教員の免許制度や、今後実施される教員免許更新制が良くないならそれを修正するのが筋。 2009/02/18
「教諭に代わりうるもの」というイメージではない。「特別講師」は「特別講師」であって「教師」ではない。これまでの免許制度には全く問題が無いが、更新制は無意味を越えて有害。ただ、そういうヒステリックな反応が出るほど「教育への信頼」が危機にあるのだとすれば、もっとまともで有益で低コストで効果的でかつそれに関わる人間全員が幸せになれるような別な政策を提示する必要があると思った。
id:daigan 全くダメだと思う。明晰な頭脳が良い教育者になるとは限らん。むしろ、良い教育者はコミュニケーション能力が高く、ODは一般的にコミュニケーション能力が平均値以下が多いと感じる。 2009/02/18
「良い」教師はともかく、一般的な教師のコミュニケーション能力がどのくらいかというと……
id:ranobe 教育現場にハンニバル・レクター博士でモンスターペアレント問題その他を食育で解決。 2009/02/18
…博士違ぇwww
省略した人ごめんなさい。ありがとうございました。
うーん、残念。しかし、「私塾」というイメージから言えば、その『教科特別講師』は「志無き」生徒の面倒を見る謂われはない(本来それは教諭の仕事)なので、公教育内でも「志無きものは去れ」が可能な授業であって良いと思う。そもそも希望者全員に受けさせるというわけにもいかないだろうし。
アカポス志望者に企業を立ち上げさせ、彼らにそれがうまく運営できるかというと、多分無理だと思う。逆にうまく運営できても困る(それなら民間にはもっとうまく運営できるはずだし、その競争に勝てるくらい優秀な連中には、そもそもそういった努力より本業の研究にその能力を注いで貰いたいから)。だからこそ、半公務員扱いにして身分を安定させたいわけだ。3年なり5年なりの契約で複数校に所属するものとし、研究日も設ける。
考えてみれば、英語のネイティブを語学講師として配置してるような感覚であり待遇である、と考えてみれば非常に分かりやすいかもしれない。
「志なきものは去れ」
の前提があったからだと私は考える。
したがって、私塾は公教育とは相容れないものであると考えている。
当初、私が考えていたのは、1980年頃には既に言われていた産業転換にさしあたって、
「教育=子供が受けるもの」という発想からの脱却が不可避だと考えていた。
それは、生涯学習などという生ぬるいものではない。
例えば、正規労働者の基準的な週休を3日にし、休日の3日のうち、2日を語学学習にあてるといった、
例えばITエンジニアは週休を3日にし、
増えた休日を新技術の習得といった能力の最適化に使ったほうが、
全体の生産性があがると考えている。
これを社会主義的というかどうかは、自分でもよくわからないのだが、
こうした機能を、国が用意するか、民間が用意するか、悩むところではある。
国が用意すれば予算の面で心配はなくても、速度が遅い。
民間が用意すれば速度は速くとも、利益がでなければ消滅する。
では、三セクか?と問われれば、
という経験則がある。お互いの良さを打ち消すだけである。
以上を踏まえて、子供の教育に関していえば、私塾の運営母体となる企業をアカポス志望者で立ち上げて、
学校の場所を借りて(賃料は学校の収入となる)私塾を開くといった杉並区方式が一番現実的ではないかと思う。
(後述)
一晩置いてみたが、アカポス志望者でドイツの職人ギルドのようなものを作って、
理研や民間研究所を相手に派遣会社のような請負業務(テクニシャンなど)をやると良いのではないか。
あくまでアイデアに過ぎないが。
(おまけ)
ところで、こういう話を知っているか。
講演を聞くことができるのは、年間ウン十万円の会費を納めている人だけだ。
ところが、そのコンサルタントのお弟子さんの講演は一見さんでも1回1000円で聞ける。
これはイベントビジネスと同じで、「チケット売上 - (ルーム代 + 師匠への上納) = お弟子さんの取り分」だ。
で、それだけじゃない。
このお試しセミナーを通じて、有名コンサルタントの年会費ウン十万の会員になったら、
お弟子さんにフィーが支払われる。
元増田は「アカポス志望者の経済的安定のために」という視点で、
議題を提起してくれたわけだけども、
教育の話題が挙がるたびに、
もうちょっと大局的な見方が出てきて欲しいと思っていた。
以前、
「誰に何の教育をするか」
といった根本から考えなおさないといけないのだね。
と書いたのだけども、反応がなくて非常に寂しい。
せっかく「教育の三要素」を整理したうえで問題提起までしたんだが。
「日本の立ち位置」とか、意味不明なことを書いている人はいるし、
「無駄こそが文化」とか、脳花もいい加減にしろよ、と思う。
結局、
誰に? | 子供に |
---|---|
何を? | 教科書を |
という枠組みから抜け出す発想が出てこない。
いくら現場に優秀な教師がいたところで、
あるいは、博士号を持つような優秀な教師を現場に配置したところで、
この枠組みから抜け出さなければ、
それらは機能不全に陥ってしまう。
現行の枠組みにおける「正しく教育された人間」像は実に陳腐だと思わないか。
そして、そのような陳腐化された人間に、
次世代の教育の一部を任せるのか、といった問題が付きまとうのだ。
では、どうするか。
過去の
といった「誰に何の教育をするか」の
パラダイムに続くものを考えないと、
教育予算が益々減り、一方でアカポスの減少・不安定さから院卒・オーバードクターが余ってたり講師で食いつなぐ人が多い日本なわけだが、
という政策を提言したい。
「教員免許更新制」はハッキリ言って百害あって一利無しの愚策であり廃止されるのが妥当だが(根拠はググれ)残念ながら現在の教師の育成システムでは保護者から「教育への信頼」を取り戻すのが難しいのは事実で、だから教育改革は必至。ただし予算はカツカツ。そこで上の政策。余っている頭脳を、必要な所へ。「研究の最前線」で活躍している人が小中高と連携する。スーパーサイエンスとかそういう政策よりも遥かに実になる現実的なプランで、しかも予算は安くて済む。そして、準アカデミーポストの人が教育の最前線に関わることにより、教育への信頼は復活する。
この政策のミソは、身分が「教諭」とか「常勤講師」でなく「特別教科講師」という新設身分であること。まずは大学の多い府県などを特区指定して、そこに、定数外/常勤で配置する。のちに「教諭」になるのでなく、あくまでメインは「研究」であることが保証され論文を書き、将来はアカポスを得る予定の人が一時義務教育・初等中等教育に関わることが大事。
ここには書ききれないが、実現すれば様々なメリットや相当な効果が期待できる。とりあえず研究職を目指す人の生活の安定も含めて検討すべき政策だし、その意味では急いで検討を始めたどっかの私立進学校とかがパクってやり始めるのも可。その場合卒業生中心に声をかけたりすることになるんだろうな。
(追記)
ちなみに、この話題を自ブログでなく増田に放流したのは、自分の立ち位置を予断に含めて欲しくなかったこともあるけど、現在の増田が非常によいブレストの場になってると考えているから。未熟なアイデアを、しかも小出しみたいな形で出してるのはそれが理由。なので「私塾良くね?」みたいなレスポンスはとても楽しい。ありがとう。あとブクマが増えてることにも感謝してます。適宜そちらにも反応返せたらと思います。そちらのみなさんもありがとう。(反応返してみた:http://anond.hatelabo.jp/20090219230021)
まあ、まともな大学のその真価を知りたいのだとすると、とりあえず『真っ当な研究室に入って真っ当な研究とは何かをみっちり仕込んで貰う』という経験をすることをお奨めするよ。4年間みっちりソレやんなさい。それはそれは得難い経験ができると思うよ。東さんだって誰だって、真っ当な学者はそういった基盤があるからみんな一目置いてる。
本を出すのも良いし、それが評判になるのも嬉しいだろう。天下取った気分だろうな。でも、後進は続々出てくる。栄華は一瞬、努力は一生。あとは後進に脅えつつ虚しい雪かき仕事をえんえんと続ける人生か。まあ確実に30迎える前にはやることなくなってパアの使い捨て人生だわな。
俺は理系のアカポス志望だったが、そういう世界に嫌気がさして修士卒で就職した。
よくアカデミックな道を志望する人間は企業社会の泥臭さを馬鹿にするが、
「研究室」や「専門」という狭い界隈で生きるほうがはるかに泥臭い。