2009-02-22

http://anond.hatelabo.jp/20090220000930

まず、提案は心の底から真面目に言ってますのでご心配なく。

で、批判は主として

 「『教科特別講師』の有効性への疑問」-(1)

 「教師の役割に関する主張」-(2)

以上の総体として

 「学校の得るメリットが理解できない」-(3)

という問題だと思うけど、(1)については「人と関わることで人は変化する」ということを一つの視点としてあげておきます。研究室に閉じこもるだけの生活も大切だけど、そうでない生活も結構大事です。つーかそもそも文系だと高校非常勤講師とかする院生もいるし、アカポス取れない人間が、即『対人関係不適格者』という断定は余りにも失礼というか偏見というか。

(2)についてだけど、教師の仕事を「勉強という苦行の監督官」として見るというのは、個人的には意外過ぎるというか。自分が見聞きした範囲内でそういうタイプの教師をそもそもみかけたことが無いのだけど、そういう人は本当に実在するの?

まあ自分の見聞の範囲が狭いだけかもしれないけど、ひょっとしてあの『忍耐力の訓練』にしか見えないような無茶苦茶詰まらない授業とかしてた先生はそういう人だったのかなあ?

教師の仕事のもっとも重要仕事教育であることは当然なんだけど、人が人を動かす方法には3通りあって

・強制する

・餌を与える

・まず人を惹きつけその人が望む物を自ら望むようにさせる

なのね。人対人なら「ムチ・アメ・恋や憧れ」と言い換えてもいいし、国対国なら「戦争・援助・文化的侵略」と言い換えてもいい。

でもって、俗に「馬を水辺まで引いていくことは出来ても水を飲ませることはできない」と言われる通り、教育がその効果を上げたければ、ムチ・アメだけでなく、やはり3番目の「憧れ」させる要素は非常に有効なわけです。だから子どもに「学ぶことは面白い」と感じさせるロールモデルは不可欠なんですよ。もちろん身近にそういう大人のいる家庭はいいんだけど、この時代そういう家庭ばかりではないわけで、公教育現場に置かれる「学ぶことを現在進行形で面白がっている人」は、「教育」を主眼とする学校という組織にとって、ちょっとしたメリットどころかものすごく重要な一つのパーツとなると思うんですけどね。

記事への反応 -
  • 教育予算が益々減り、一方でアカポスの減少・不安定さから院卒・オーバードクターが余ってたり講師で食いつなぐ人が多い日本なわけだが、 特別教科講師として院卒・ODを、小中...

    • ブクマに感謝し、ここでまとめて回答します。http://anond.hatelabo.jp/20090218005603 id:yoshi1207 教育, 研究 「将来はアカポス」って取れなかったらその人はどうなるの?都落ち的経路だけどその...

      • それに関わる人間全員が幸せになれるような別な政策を提示する必要があると思った。 俺にはこの増田の提案の学校側にとってのメリットがまったく見えない。俺に分かった範囲では...

        • まず、提案は心の底から真面目に言ってますのでご心配なく。 で、批判は主として  「『教科特別講師』の有効性への疑問」-(1)  「教師の役割に関する主張」-(2) 以上の総体として  ...

          • http://anond.hatelabo.jp/20090222223754 システムの提案であれば元増田の提案は興味深い。 運用にかかわる部分は常に個人の評価を伴うので危うい。 ようは教師も特別講師もやる気がある人間か...

            • 『やりたい人がいない』という事態は現在の所起こらないだろうと予想がつく……のは自分の後輩たちからバイトの宛が無くて収入が確保できず研究が続けられないという声はやたら聞...

      • あー、ありがとう。すっきりした。 なんか表面に擬装されている感じはしてたんだが、具体的な指摘が出来なくてもやもやしてたんだよ。

    • 現在の日本の初等教育はアカデミズム的知性を要求されてないし 要求されていたとしてもそれを提供できる段階じゃないと思う 新入生に中学の復習から始めなければカリキュラムが成り...

    • 元増田は「アカポス志望者の経済的安定のために」という視点で、 議題を提起してくれたわけだけども、 教育の話題が挙がるたびに、 もうちょっと大局的な見方が出てきて欲しいと思...

      • 元増田です。あなたの「私塾」という発想はとても面白い。 そのアイデアは、こちらのアイデアの「『教諭』でなく『教科特別講師』という身分」を活用する現場のイメージと、発想の...

        • 私塾が私塾たりえたのは、 「志なきものを去れ」 の前提があったからだと私は考える。   したがって、私塾は公教育とは相容れないものであると考えている。   当初、私が考えてい...

          • したがって、私塾は公教育とは相容れないものであると考えている。 うーん、残念。しかし、「私塾」というイメージから言えば、その『教科特別講師』は「志無き」生徒の面倒を見...

      • 1990年くらいの「朝生」で学校教育について話し合ったとき、戸塚宏氏が 「今の議論は戦術論ばかり。戦略論が全くない」と嘆いていた。 その伝で自分なりに考えたが、学校教育を教え...

        • そもそも教育に期待する内容自体各個人で違うはずなのに戦略とか考えること自体傲慢なように思う。各自が自分が良いと思う教育を受ければ良い。戦略といっても結局はお国のために...

          • まったくもって意味不明。 →教育に期待する内容自体各個人で違うはずなのに← その各個人って大人?子どもも含むの? 子どもがどれだけ具体的な期待を出来る?また期待したところ...

            • ほれほれ、いつものパターンじゃないですか。お約束のwww

            • 大人も子供も違うに決まってるだろ。子供は具体的なことまで期待してないといっても小学生くらいならそうかもしれないが中学高校あたりならもっと具体化されてると思うが。身近に...

    • 的外れな質問だけど野島伸司の高校教師や鹿男あをによしはどう思う?

      • …テレビ見ないんだ、俺。 えーと、推察するに、「若い教師が生徒と恋愛したり」とかそういう問題? 『教科特別講師』は一種の『学校にいる研究職のおにーさん』的イメージなので...

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