■映画の作り方みたいなセミナーで

カルチャースクールみたいなので、

「ヒット映画の作り方」

みたいなお題で話をするといって聞きに行ったことを思い出したでメモ

• 映画はまず、どの俳優のスケジュールを抑えられるかが決まる。人気のある俳優は2年3年先までスケジュールが決まっており、まずはそこから始まる
• 俳優が決まると、次にその時期に動ける監督をアサインされる。すると、ほぼほぼほかのスタッフも自動的に決まって座組ができる
• ここから企画がスタートする。オリジナルで行くか原作を探すかが決まるが、オリジナルで行く場合にはリスクが大きく、予算が確保できないことが多いので、原作のある作品が増えている。
• 計算式があり、役者のファンの人数や性質（俳優か、アイドルか、など）、原作の販売数、既存のメディアミックスの規模、ジャンルの持つ係数、監督や脚本家の実績などを組み合わせると、最低期待できるリターンが高精度に予測できる。これを元に予算が決まる。
• 決まった予算から本格的に制作が始まりる。私（※講演しているプロデューサー）は、決まった予算内で収まるように調整し、役者や監督などが決まったスケジュールで動けるようにケアするのが仕事。ストーリーには基本立ち入らないが、責任を取るのが仕事
• 以上の様な仕組みができあがってから、映画会社の収益は安定するようになっている。昔は当たり外れが大きかったが、今は安定して収益を上げられる作品の中から、大ヒット作が生まれると言う好循環ができあがっている。

で、この後、某オリジナルアニメ映画で勝負する名物プロデューサの話も聞いた。ただしこの人は社長でもあるのでちょっとは違うだろうが。

• うちの場合は監督ありきなので、監督が企画をつくれるかどうかで決まる。この時アウトプットばかりでは壊れてしまうので、インプットとして色々な人とあったりするのを手配するのが私（※講演しているプロデューサー）の仕事
• 監督の仕事が決まるまで、制作スタジオは別のスタジオの応援などで活動している。うちは社内スタッフはみな正社員として雇っている。この間、会社を維持するのも大事な仕事だが、苦しいときも正直あった
• 監督が企画を作ると、ここからプロデューサーの仕事が本格化する。金集めが仕事。昔は色々な会社に出資をお願いしたが、今は自社で大きな比率を出資するように出来つつある。
• 制作がスタートしたら、とにかく監督や現場が余計な事を考えなくて済む様に色々な事を調整する。制作には立ち入らないが、監督は毎回無茶を言うのでその対応も大変
• 昔は出資比率などのからの色々なしがらみがあり、そのために理想的な動きができなかったと言う反省がある。各社から出資を求める方式はリスクを分散できるメリットがあるが、ビジネス的に望ましくないこともあるので、自社出資を増やした。海外配給をあらかじめ考えていく事でリスクヘッジしている。

で、前者のプロデューサは、何個も誰もが知っているヒット作をプロデュースしている。

後者は、日本はもちろん、世界的に知られる映画監督に惚れ込んで会社を作った名物プロデューサー。

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