2024-06-27

エナドリ栄養ドリンクに勝ったのは「誠実」だから

栄養ドリンク、さも健康に良さそうな名前だが実態としてはエネルギーを前借りするための薬品を大量に詰め込んで内臓を壊しながら寿命を燃やすだけでしかない。

その癖して生薬配合だの漢方だのと言ってさも体に良いですよという顔をしてるし、パッケージだって薬瓶や養命酒を思わせるような外観を気取っている。

一方でエナジードリンクは実に毒々しい。

名前からして「ここ一番でドーピングするためのアイテム」ですよといった風だ。

サイケパッケージデジタル風のアイコンモザイクを添えていて、見るからに「身体には悪いよ!」と訴えてくる。

からこそ信用できる。

嘘がない。

こんなのを飲んだら寿命が縮むと言うのが見ただけで伝わるし、飲めば明らかにそれとわかる元気の前借りが起きる。

反動も次の日にわかやすくやってくる。

スポンサードする相手プロゲーマーのような見るから健康に悪い人生を送ってそうな連中ばかり。

令和という時代情報の速度が加速したせいで誰もが世間擦れしている。

嘘や欺瞞はこの世界にありふれたものとして捉えられていて、その上で「まだ比較的誠実な嘘をついているか」で信用が決まる。

栄養ドリンクの嘘は昭和だけで通用した嘘であり、メディア簡単国民を騙せたこれだけの嘘だ。

それこそ昭和なんてのはヒロポンを単なる健康グッズとして売ることが出来たような時代なんだ。

平成の中頃からインターネットの発達もあって庶民を騙すのに必要な嘘の程度が変化してきた。

その中で、無理に騙すよりはあけっぴろげにした方がまだ信用できるという方向へと変化が起きる。

エナドリはその流れに適応し、栄養ドリンクは変化を拒んだ。

違いは結局そこなんだよな。

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん