2024-04-19

静岡市から見たリニア

メリット無い デメリットありそう JR東海に協力する理由がない

私は静岡市在住です。大井川まで車で30分くらいの場所に住んでる。

メリット無い

リニアが通ったところで、静岡市民が便利になる要素は1つもない。儲かる要素も1つも無い。

JR東海交渉してメリットを引き出せばいい」という意見も目にするが、それは無理だろうなと思ってる(後述)

デメリットありそう

大井川水資源が影響を受ける可能性は大きそうに思える。

新東名高速道建設中の1999年掛川市の粟ケ岳トンネル工事中出水が発生して、農業用水が枯れる事象が発生している。止水工事もしたけど効果限定的で、代替水路もうまく機能しなかったとか。

当たり前だけど上記工事ちゃん調査したうえで予想外にこうなった。大井川もこうなる可能性はあるし、そして実際になってしまったら、もう元の水路には戻らないんだろうな、とも思う(簡単に戻るんだったら補償問題あんなに揉めない)。

静岡名産わさび園が廃業するのは、静岡県民にとって損だ。

JR東海に協力する理由がない

JR東海静岡県に対する態度を一言でいえば「ビジネスライク」だと思う。

JR東海は自社の利益を最大化するために、「最も儲かる路線である東京-大阪間ののぞみの本数を最大化する」「儲からない路線ギリギリまで少なくする」という方針運営しているように見える。

結果として、静岡にのみの駅はなく、ひかりも1時間に1本だ。静岡県の在来線ギリギリまで本数が絞られていて、静岡市周辺だと、朝夕は山手線並みの混雑になっている区間もある。

そんな感じなので、静岡市からすれば「自分たち利益度外視してJR東海に協力しよう」なんていう気は全く起こらない。

そしてJR東海も「静岡県民に譲歩してリニアへの支持を増やそう」みたいな気はない。

例えば、「リニアを通した暁には、ひかりの本数増やのぞみの停車を確約する」とJR東海が表明すれば支持も集まるだろうが、「増便を前向きに検討する」レベルの返答しかない。

水の補償問題についても「通常の公共工事補償年数(30年)に縛られずに補償検討する」と言うものの、よくよく聞くと「補償の受付期間を30年より伸ばすことは検討するが、補償対象期間を受付期間と同様に伸ばすとは限らない」みたいな返答なのだ

とにかく「できる限りJR東海が損する言質を与えたくない」という態度が透けて見える。そしてJR東海ビジネスライク対応から鑑みると「前向きに検討したけど増便できない」みたいな回答になる確率は高い。

じゃあ「夢のリニアを実現しよう!」みたいな夢や情熱に訴えるアピールをしているかと言うとそれもまったくない。静岡駅にはリニア掲示があるが、ホワイトボード2個分くらいのパネルがあるだけで、内容も5年くらい変わっていない。品川駅にはでっかいリニア写真(記念撮影用)があるのに。

結論

静岡市から見ると「得はなく、損はありそうで、自分たちを説得しようという熱意も覚悟もないプロジェクト」がリニアだ。なので、これに反対する川勝(元)知事選挙に勝つのも当たり前に思える。

  • いなば食品は市民にとって利益があったから許されたんだな

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