2024-01-09

友達が大病を患った

最初に書いておくけど、別に綺麗なオチもなければ、スカッとする話でもない。

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その友達とよく遊んでいたのは、10年以上前

彼女はとてもハキハキしていて、そしてなんというか…空気が読めないというか…。まあ今で言うワタサバ女子みたいな子で、「他の人が言えないことをズバッと言える私、スゴイ」を体現しているような人だった。

例えば、一緒に食事に行った際に、「私、肌汚いやつ受け入れられないんだよね、生理的に無理」という発言の後に、「あんたも地獄のように肌汚いけど、特別」みたいなことを言われたことがある。

本人は全く悪気がなくて、むしろ褒め言葉として発言しているようなフシがあった。私自身は、驚きつつもある程度は「おもしれー女」と楽しめるようなタイプ人間(恐らく子供の時にいじめられまくったお陰で、他人の悪意に対し比較的鈍感なのだと思う)だったので、お互い就職して疎遠になるまでは、よく遊びに行っていた。

彼氏も紹介してあげた(びっくりするぐらいすぐ別れたけど)。

そんな感じで、彼女の激しめなキャラクターはかなり人を選ぶというか、当然のことながら彼女のことが苦手な人や、数々のズバッと発言に傷ついたような同級生結構いた。というか、そういう人の方が多かった。私ですら、「それってどうなの?」と思うような発言も多々あった。

さらにびっくりすることに、彼女自分のことを「すごく大人しくて、性格が良い人」だと自認していた。

いじめっ子タイプではないにしろ、周りから真逆キャラクターに思われていたので、ここら辺もワタサバ系だ。

正直に言うと、彼女と付き合いの中で、私のような鈍感者でも結構精神をすり減らすことがあった。自分に影響が及ばない範囲で、遠くから観察していると楽しいタイプ。それが彼女だ。

なので、疎遠になってからは、彼女との付き合いはSNSのチェックにとどめていた。

彼女は、SNS上でも「自身性格の良さ」「大人しさ」をアピールしてて、それらの特性のせいで発生した失敗談を、おもしろおかし文体で発信してた。

もちろん見る人が見れば、それらの失敗談は「大人しいせい」や「性格が良いせい」で発生したわけではないのが明らかで、彼女SNSにはそういった「裏を読む」楽しさもあった。

知らない人からすれば、彼女文章は単純に面白いし、同情を誘うので、たまにプチバズりするくらいにはフォロワーもいた。

そんな彼女SNS更新がしばらく止まった時期があった。

最近SNSタイムライン崩壊していることもあり、特段気にもしていなかったのだが、久しぶりにSNSに現れた彼女の発信を見て驚いた。

大病を患ったらしい。普通に死ぬようなやつ。

今も闘病をしているそうだ。

性格いいわけでも、大人しいわけでもないし、なんなら彼女発言でのちょっと傷ついた人もいる。

彼女の現状を聞いて「因果応報」という言葉が胸に去来した知人もいるだろう。正直にいうと、私もチラッとそういったことを考えてしまった。

とはいえ、報いと片づけるにはあまりにヘビーな病気だ。

彼女に対する感情は少し複雑で、増田しか吐き出せない。

肌が地獄のように汚い私は、神様も仏様も信じてないが、彼女の一刻も早い回復を祈っている。

また一緒に遊ぼうよ。微妙な気分にさせてよ。

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