2023-10-21

宅建に落ちた コロナのせいにしたい

 先週の日曜日宅地建物取引士試験を受けた。不合格可能性がかなり高い。

 その前の木曜日、ある行事に参加したところ、その最中から鼻が強くムズムズした。古い建物なので何かアレルギーでも起きたのではないかと思った。金曜日会社で、社員総出の恒例作業があった。とくに体の不調は感じなかった。

 翌土曜日は、本来なら1年間続けてきた試験対策の総仕上げとして、弱点を点検するつもりで、実際、気になっていた一部の単元の教科書見直したのだが、手足にだるさ、無力感を覚えて、ほとんど横になっていた。熱はなく、コロナだとは思わなかったが、家にあった簡易検査キットを使ってみたところ、陰性との結果が出た。

 試験当日の朝は、100%調子ではなかったものの、好転しているように思えた。試験会場は車乗り入れ禁止だったので、会社まで行き、自転車に乗り換えたが、苦にはならなかった。試験開始。想定していなかった問題ばかりが出た。2時間試験時間のうち半分を過ぎたこから胸が痛みだした。が、集中力が途切れることは終始なかった。実力を100%出し切れたと思う。

 問題は、現実を突きつけられれば落ち込んで1週間程度廃人になってしまうのが目に見えているのでまだ答え合わせをしていないのだが、試験の手ごたえのなさから判断して、私の実力100%では到底合格ラインに手が届かないということだ。徹底的に過去問をやったが、少し角度が違う設問に遭遇するだけで歯が立たなかった。合格するにはいまの5割増しの実力を完全発揮する必要があった。

 再挑戦する権利はあるし、実際、一発合格する人は少数派のようだが、これまで1年間、十分に時間エネルギーを費やして準備してきたので、もう1年同じ挑戦をする決心がつかずにいる。決意するとしても、それは「不合格」という結果をつきつけられたあとになるだろう。

 試験が終わって帰宅する途中、急激な体調の悪化を感じた。たんがのどに絡み、大きな咳が出るたびに食道の壁が破れるのではないかと思うような痛みを感じた。それでも発熱はなく、「陰性」結果に安心していたのだが、翌朝、会社電話を入れてから、痛みをなんとかしてほしいと考えていつもの耳鼻咽喉科に行った。医師に「いまのコロナは熱が出ないこともある」と、検査を勧められた。粘膜の採取から約15分後に陽性が判明した。会社メールで連絡したところ「他に数人、症状が出ている。今週内は臨時休業」とのことだった。

 で、宅建のことだが、私はユーキャン通信ネット教材を購入して勉強した。教科書はよくできていた。私も、大学卒業してから初めてというくらい、集中的に勉強した。ただ、過去問を熱心に解くあまり、「3人兄弟が出てくる相続問題バツ」というように、無意味なコツが身についてしまったような気がする。教科書には別の大学ノートを用意する必要はないとのアドバイスがあったのだが、宅建は借地と借家詐欺脅迫というように、類似している事項間のひっかけの設問がよく行われるので、ユーキャンサイトに、関連情報へのリンクなどひっかけ対応機能が乏しい以上、やはり大学ノートを知識の整理用に準備しておくべきだったのではないかという気がしている。

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