2023-09-12

トマト先生作品は心が幼いイジメっ子の発想で作られていると感じる

増田くんお風呂入ってる~~~臭いからキレイにしてあげるね~~~(バケツの水バシャー」

みたいなのが小中学校教室で繰り広げられることがあったじゃないですか?

まあ、あの頃「コレ」をやられて傷ついた側だった僕たちは、今度はインターネットで「コレ」をやる側に回ってたりするわけですが。

トマト先生作風って究極的には「コレ」だと思うんですよね。

特定の何かを平気な顔して嘲笑い、自分たちの短絡的な笑いの種にして弄ぶ。

ただこれが純粋に悪意と嘲笑だけだと流石に自分の中の「良心回路」みたいのがピリピリ痛むわけで。

からそこにちょっと正義感みたいのを加えることで大義名分の力でイジメ行為の臭みを取ろうとするわけです。

一時期やたら流行ったら韓国人への攻撃だったり、「フェミニストを名乗る人たち」がなんでも性加害扱いするのだったり。

トマト先生はその路線を極めることで現代日本において一定数の太い読者を獲得するに至っています

特定の「disっても許されそうななにか」を見定め、それを面白おかし嘲笑することで楽しい時間を生み出す。

イジメっ子の時間の潰し方を漫画の中でやってみせるわけですね。

別にそれが悪いとは思いません。

だって僕らはさんざんインターネットでそれをやってきたし、そういうコンテンツインターネットの外に置いても大好きです。

政治家をもしたキャラクターが悪し様に描かれる展開を見て楽しくキャッキャッして過ごしてきたわけですから今日までもこれからも。

テコンダー朴みたいな露骨特定集団コケにしているような漫画でやっぱり楽しくなっちゃうんですから

でもね、そういう作品から逆流して「でも増田って本当に臭すぎるからさ、マジで不登校にしたほうが学校のためなんじゃないかな……」みたいなヒートアップの仕方をするのだけはやめてほしいんですよ。

イジメコンテンツのために振り上げた正義感暴走させて、現実のものとして正義のもとにアレコレパンチするのを始めるのは危険すぎる。

トマト先生の良くない所は、「これはあくま漫画の中で作られたサンドバックですよ。現実の人たちを同じようにサンドバッグにしちゃダメ🙅」ってちゃんと言わない所。

それをやらずに毎回そのまま「今回のサンドバッグも気持ちよかったね~~~こういう奴ら皆嫌いでしょ~~~???イエーーーーーーイ!!!!」で終わらせちゃう所。

から毎回コメント欄とかで「でもマジで田舎因習、都会の軽薄さ、日本の悪しき風潮みたいのって滅びるべきだよね。ウンウン」みたいにマジメに語ろうとしちゃう人たちが出て変な流れになる。

そこまでする話じゃないでしょ。

増田くんは臭いからキレイにしてあげようぜ~~~」は単なる『イジメとして楽しむための大義名分』であって、『真剣に取り組むべき僕らの課題』じゃないんだよ。

あーもうなんでこんなことをわざわざ赤の他人である俺が作品の外で補足せねばならんのだよ。

インターネット学級会はすぐ暴走するから面倒くさい。

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