2023-08-30

人間見出した神についてざっくり

インターネットを、いわゆる”普通の”人達が使うようになって15年ほど経ったと思う。

その中でtwitterinstagramといったSNS流行りだし、それをほとんどの人が使うようになった。

色んな人が、自分経験した事のない"素晴らしいもの"や"憧れ"といったものを、SNSではしばしば見かける。そうしたものにあこがれて、つい高望みをしてしまう人々が増えた。とのではないか思う。俺はそんなに長く生きていないので増えたかどうかは分からない。

そのような素晴らしいものや、憧れの良い所だけを切り取って、新しく生まれもの理想現代の神であると思う。

この神とは、"理想"の上司教師、夫、彼氏子供生活仕事、これらの事を指す。理想の嫁や彼女というのはあまり聞かない。なぜかは分からない。

例えば理想の子供の話をする。

勉強熱心で愚痴も言わず反抗期も無い。とにかく手がかからず、成績も良く母親思いの子供で、どんな時でも味方してくれる。

こんな子供があり得るだろうか?あり得ない。

勉強熱心であるなら、それに伴う負けず嫌いさや、負けた事から愚痴が出るだろう。どんな時でも味方してくれるというのは人間なのだからありえない。

虐待児であれば話は違う。どんな時でも味方してくれるだろうが、日々のストレスから勉強熱心にはならないだろう。

恐らく、インターネットが普及する以前はこういった"理想"は今よりも曖昧ものだったのではないだろうか。

これがSNSの普及により、この”理想”が急速に統合され始めた。

人は多様である。多様な人々には、やはり多様な理想があるだろう。

この多様な理想は、叶えられるべく、人の形をして、つぎはぎの、矛盾だらけの形で現代に顕現した。

これが現代の神である

問題はこれが神であるのにも関わらず、多くの人が”自分の周囲には存在しないがどこかに実在しているかもしれない”と思っている事である

しか持たない資質を、人が備えていると認識してしまう。これにより様々な問題が生じている。

少し政治方面に話がズレてしまうがすぐ戻す。

少子化について、"理想相手結婚したい"というのは今と昔で意味が異なる。

昔の意味では"ある程度主観に基づいての理想"であったものが、現代では"神と結婚したい"というニュアンスになる。

相手人間なのだから神のようになれるはずもない。

自分理想によって相手キャパオーバーする。しかし、そういった"理想相手"はどこかにいるかもしれない。

まりキャパオーバー引き起こし相手は"理想に届かなかった"。

人間人間として見ていない、これが少子化引き起こしていると俺は思う。

では人に神を見てしま問題解決するためにはどうしたらよいかインターネットを無くすことだろうか?無理だと思う。インターネットは最早人の手に負えるものではないと考える。

新しく宗教を作るのが良いのだろうか?

昔の神には自然災害病気などの罰と、豊穣や運命などといった褒美があった。それらは当時の人間には原因の分からない事だったこそ、神を人と違うものとして崇める事ができた。

天罰天佑を以て人を制御する。そのような神はもう作れないのではないだろうか。

罰を失えば神はただの理想になってしまうとまで考えて、ああそうかと納得した半面、嫌な気持ちになった。

からない、思い当たらない。

ので、再現性のある解決策については今後の課題とする。

余談だが、再現性の無い、偶発的な解決策として、夢で神を見るというのがある。

理想の夢である。何度も同じ夢を見て、起きて現実に帰る事を繰り返して、やっと理想現実の違いを認識する。

俺はそうなったが、それは俺が精神疾患者だからかもしれない。

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