2023-06-25

経験からフロントエンドエンジニアとしてやっていけた本当の理由

 本当のことを言いたい。

 言ったら引かれたり嫉妬されたり怒られたり敵意を向けられたりし得ることを言いたい。

 自分は201x年ごろにプログラミング経験からフロントエンドエンジニアになった経緯がある。

 キャリアについて聞かれるとき「なぜあなたは未経験からエンジニアになれたんですか?」と問われることが多々あるが、その度に自分はタテマエを言っている。

【タテマエ】

 ひたすらインプットアウトプットを重ねました。そしてインターネット上で自分プロフィールや作ったもの、これからやりたいことなどをまとめて発信していたところ、それを見てくださった数社の採用担当の方々にお声がけいただいて、ご縁にも恵まれました。とにかく努力すること、あとはご縁だと思います

本音

 当時、フロントエンド技術新時代を迎えていて、それらの技術は従来使われていたものよりも難しく、また当時それらの技術についての文書英語で書かれたものしかなかった。その変化に迅速に対応できる技術者はほとんどいなかった。そのため、技術自体はいるのだけれども、変化に対応できる技術者は少なく、結果的に著しい人手不足となっていた。

 そもそも日本の従来の社会ではITエンジニアを目指す優秀な人物というのが少なかった。

 誤解を生みそうなので補足すると、今でこそGoogleなど外資系IT企業エンジニア花形職業として認識されており、理系大学生のなかでは情報系の研究室が人気になってきていると言われているが、つい5〜6年くらい前まではまだエンジニアといえば、なに?システムエンジニアブラックでしょ?就活第一志望には落ちちゃったんだね?などの認識で、軽視されていた職業だったと思う。

 なぜそのような状況だったのかというと、世の中には高校生くらいの時点では明確になりたい職業が決まっていない人の方が多数派であると思うが、その多数派の、なりたい職業が決まっていない優秀な人たちがどういう進路を選んでいたかというと、まずごっそり医学部進学に取られる。血とかグロいのが苦手とかで医学部に行かなかった人は東大京大→その他旧帝早慶などへ優秀な順に進学し、その中で特に優秀な人は外資系金融外資系コンサル就職、その次に大手商社など、次に大手メーカーマスコミなどへと就職し、そこからランクか下がったところへシステムエンジニアがあったと思う。だから社会構造的に、当時の日本で優秀なエンジニアというのは一握りであろうと推測した。だから普通よりは知能の高い自分は、未経験でも通用すると思った。そしてそれは残酷だけど本当だった。

「なぜあなたは未経験からエンジニアになれたんですか?」

 自分普通の人より頭がよく、当時のエンジニアは頭のいい人が少なかったからです。

 だからタテマエを本気にして、むやみやたらに目指さない方がいいし、やる気だけがあるやつを育成しようと思わない方がいいよ。

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