2022-04-22

はてな。そしてオタクファッション

初めてはてな出会ったのは、もう15年くらい前になる。

当時の私は、深夜アニメに興味をもち、そこでオタク文化存在を知った。

もともと日本サンライズロボットアニメを見て育った世代からオタク文化を嫌だとは思わなかった。

インターネットエクスプローラー検索窓にオタク入力した。

何がでてくるかなとリターンキーを押した。

いくつかある候補の中で目を引いたのが、オタク教養というサイトで、これがはてなサイトだった。

オタク黎明期から現在(当時)に至るまでのオタク文化史が詳細に綴られていたのを覚えている。

私は、高校生くらいに脱オタして、大学時代サブカル好きをメインにしていた。

あの当時、オタクはダサさの象徴だった。

サブカルのほうがまだ受けが良かった。

忘れられない言葉がある。

「あのセンス、信じられない。」

通学中に聞いた言葉で、手前を歩くオタク男子学生に向かって、後ろにいた今どき風男子学生が言った言葉だ。

オタク学生は小太りで、髪は無造作七三分け。チェックシャツを安っぽいスラックスにインして、白いスニーカーで歩いていた。

今どき風学生はMA1ジャケットリーバイスの細身ジーンズ。足元はナイキだったと思う。

あの当時、流行りのスタイリングだった。

相手を完全に見下したその言葉に、一応ラングラーデニムパンツを履いていた自分は、胸を撫で下ろした。 

ダサい側ではなくて良かったと。

時代は流れ、流行は変わり、MA1デザインはいとき街では見かけなくなったが、近年はまたオシャレ女子の間で好む子がいるようだ。

男子の細身ジーンズ女子ウケが悪く、デート彼氏が着てきたら嫌なアイテムとして、ときおり槍玉に上がっている。

さて、オシャレさんたちはこの様に日々新しいスタイルを追いかけているわけだが、オタク諸氏の方々はどうだろう。

電車男流行った際も、チェックシャツのインは継承されていた。

げんしけん斑目も、初期は全くこのスタイルだった。

彼らは服に興味を示さない。流行スタイルにもときめかない。

そのため、令和の今になっても、昭和の頃と同じようなスタイリングが生きているのではないだろうか。

これはもう文化である

先代から次世代へと続く、文化継承ではないだろうか。

現在オタク多様化して、オシャレでスタイルも良くて楽器も弾けて、ゲームも上手くてイケメンで、だけどオタクなんです。 

なんて漫画の中にしかいなかったような人が本当にいる。

でも、オタクの持つ本質的な、身なりへの関心の無さは、コアなオタ層にはしっかりと受け継がれている様に思う。

今日もボサボサの七三分けで、チェックシャツスラックスにインして、無名スニーカーはいアニメショップを巡っている男がいるはずだ。

それでいい。

それでいいと思う。

ファッション命!恋愛命!の方たちには理解できない存在かもだけど。

少なくともスタイリングに関しては、自分が着たい服を着るという基本を守っている。

興味があるか無いかの違いはあるが。

ただ、その状態で異性に関心を持ちだすと、オサレの壁という難しい問題がでてくるが。

そこはおわかりいただけると思う。

オタク諸氏の皆さん。

皆さんが無意識に着こなしているスタイルこそが文化であり、一つのアイコンなのです。

さぁ、チェックシャツをインして街に出かけましょう!

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