最近精神疾患がある方への発言で瀬地山先生の発言を公にした方がいました。その人に触発されて、私もずっと問題に感じていたことを書かせてもらうことにしました。
正直に言うと、瀬地山先生が怖いからです。先生は面白い授業をされる方なのですが、攻撃的な発言も非常に多いです。実名で声を上げる勇気がなく、この場で書かせてもらうことにしました。
私はその場で先生に発言について問題提起をすることができませんでした。これは、100%私の責任です。それをずっと負い目に感じていて、今日この場で発言させて頂くことにしました。
大澤元特任助教が中国の方へ差別的発言をするということがありました。その際、瀬地山先生は即座に対応し、東大として声明を発表していらっしゃいました。先生はこの件について私が受講していた講義でも話し、差別の定義等について話してくれました。大澤元特任助教の発言は許されるものではないし、瀬地山先生のこの講義は非常に面白かったです。
ただ、この時先生は「高専はちゃんとした教養教育をしていないからこういうことになる」とおっしゃいました。高専を出るとこうなるんだと。はっきり言ってこれは先生の高専への根深い偏見だと思っています。
まず、大澤元特任助教はこの発言の7年前は中国の方や留学生の方に好意的であったようです。これはそれこそ、東大に来る前であったり、来てまだ日が浅い頃の話です。
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/twitter.com/Ohsaworks/status/168568331505381376
大澤元特任助教をおかしくしたのは本当に高専の教育なんでしょうか?問題は寧ろ私達の大学にあるんじゃないですか。自分たちの大学教員の問題発言なのに責任は高専へ、というのは責任転嫁でもあるように感じてしまいました。
私自身、小学生の頃から今まで沢山の高専生と仲良くしてきました。勿論一部には変な人も居ますが、一般に非常に優秀で優しい人達です。学生だけでなく、教員にも高専出身の方はたくさんいますが、本当に素晴らしい方々です。私の知る限り、あなたの発言は誤りです。
「教養があれば偏見が無くなる」という主張について、先生自体がそもそも反例であるように感じてしまいます。先生は講義で、先生自身も不眠等に苦しめられているとおっしゃっていました。多分、先生は精神的疾患やキツさやその実態について深く理解していて、共感もできる人だと思うんです。それでも、ああいった発言が出てしまう。差別的な発言や偏見と教養の間にはあまり関係はなく、寧ろその人の攻撃性等が差別の原因なんじゃないでしょうか。
精神的疾患のことだけではありません。先生は人文社会系の教員の中だと自然科学や工学系の知識も仕入れようと努力している方だと私は感じました。自然科学や工学系に一切の無関心を貫いて関わらない人のほうがまだマシで、生半可に教養なんてあっても寧ろ偏見にまみれてしまうだけなんじゃないでしょうか。
東大は毎年何十人もの高専編入生を受け入れています。先生は高専編入生も沢山教えてきたはずです。そんな偏見を持って、皆に教えてたんですか?「お前らは教養が無いから教えてやる」とでも?人文社会系の殻に籠もっている教員からでなく、教養の講義をたくさん持ち、高専編入生に直接触れ合ってる先生からこういう発言が出てきたのは本当に残念でした。大澤元特任助教も寧ろ中国人留学生に触れ合う機会が多い人物だったように感じます。私は大澤元特任助教の発言の原因は教養がないことではないと考えます。
瀬地山先生は講義中「講義で言っていることをtwitter等に書かないでくれ」となんどもおっしゃっていました。教室で発言した事が教室の中での文脈等から切り離されて拡散される事を恐れているんだと思います。ただ、はっきり言ってこのような態度は時代遅れだと感じています。教室は最早密室ではありませんよ。
先生のこの発言が枷となって公にすることを躊躇ってきました。私も正直葛藤していました。ただ、やはりもう違うんじゃないかと思った次第です。