2021-12-09

コロナが明けたら僕はきっと社会不適合者

 タイトルのまま。

 今年で20歳中途半端経験を積み、価値観を築き、自我を持つお子様の戯言につきあってほしい。

  

 ***

  

 コロナ禍になって2年が経とうとしている、いや、もう経ったのかもしれない。

 ワクチン接種も進み、新規感染者も減りつつあり、いわゆる「罹りそうな人種」もあらかた感染し終えただろう。

 そろそろ収束するのではないだろうか。もちろん、まだ気を緩めてはいけないのは分かっているが。

  

 急速に生活が変化したが、僕は全くと言っていいほど苦労しなかった。むしろ "快適" なくらいだ。本当に、全く苦ではなかったのだ。

 苦労した方々には本当に申し訳ないのだが、謝罪よりも感謝のほうがいいだろうからここで強く「ありがとう」と言っておく。

  

 あなたたちの苦労・努力のおかげで私は日々しあわせです。ありがとうございます

  

 さて、この2年で「非対面・非接触」が当たり前になった。

 マスク着用はもちろんのこと、あらゆる場所カーテンアクリル板が設置され、なんというか、とても衛生的になった気がする。

 多くの人間が様々な策を講じてきたが、中でも、バイキング形式飲食店ではマスク手袋の着用を促されるというのはとても素晴らしい試みだなと思った。

  

 昔から親には「お金を触ったら手を洗え。誰が触ったかからいから」と教えられてきた。

 当時の僕は「神経質になりすぎだ」と思っていた。でもあるとき、僕はハイキングが魅力的ではなくなった。

 大して食えるわけでもないのに食べ放題サラダバーのある店に行きたいと駄々をこねていたのに。

  

 ――このサラダバー、知らないどこかの誰かがしゃべりまくった唾が飛びまくってるんだよな。しかも生で食べるのか。

 ――このトング、誰かが床とか触ったままの手で掴んだのかもしれないんだよな。

  

 考えすぎか? 潔癖症なのか? 脅迫性なんちゃらなのか?

 当時の僕にはわからなかった。でもとにかく急に怖くなってしまった。

 父に「やっぱ食べ放題行くのもったいないかも、僕そんな食べられないし」と言うと、「そうだな」とだけ返してくれた。

 まさか他人の唾が飛んでるかもしれない食べ物を食べたくない」なんて言えなかった。精一杯背伸びした建前だった。

 それから食べ放題に行く機会が減った。

  

 そしていま。自分を含めた客が皆マスクを着けている。

 店員さんはアクリル板越しに注文を聞いてくれるし、案内される座席は消毒されている。

 過剰だろうか、でも過剰でよくないか? 「ちょっと高くても国産のものを買おう!」と何が違うんだ?

 安全性や衛生面に課金をしちゃいけないのだろうか。

  

 きっと、コロナが明けたらこれらのサービスは「費用削減」として廃止されるだろう。

 だって消毒作業は面倒だし、店頭に置く除菌アルコールだって手袋だってタダじゃない。もちろんマスクもだ。

 分かるよ、分かるけど、いまの値段より数十円、数百円か高くなってもいいから、いまのサービスを続けてもらえないだろうか。

 サービス理由も「コロナ対策のため」じゃなくて普通に「衛生面重視」でよくないか

  

 僕が欲しいのは店員さんの表情じゃなくて唾の飛ばない接客だ。

 ゆとりなのか? 強迫性障害なのか?

  

 コロナが明けたら、僕はきっと社会不適合者なのだとはっきりするだろう。

  

 あとついでに。おつりの小銭をトレーに乗せて受け取らせるやつ、手袋付けていようが直接小銭に触れてる時点で手渡しと変わらないと思うからやめたら?

 現金に触れる専用の手袋を用意するならまだしも。

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