私が出勤した時、女子フリーターアルバイト(18歳)さんが、シフトリーダーに、ほにゃららとガールズバーってどう違うんですか? それって18歳でも勤められますか!? と食い気味に質問していた。
女子フリーターアルバイトさん、当店に勤め始めて一年くらい経ち、最近劇的に身なりや化粧品にお金をかけるようになってきたんだけど、コンビニのバイト代では物足りなくなってしまったんだろう。以前は手荒れ防止にニベアクリームを塗っていたのが、最近は高そうなジェルのようなものと高そうな保湿クリームを使うくらい、細々とした物にもお金をかけている。大丈夫かなこの人……と思ってたが、やっぱりそっちの方面に行ってしまうのか。
相談を受けたシフトリーダーはというと、承認欲求拗らせ系メンヘラ希望は不倫、という人(自分の行った悪事を一々人に喋らないと気がすまないタイプ)で、若い頃は当然のようにキャバでバイトをし、当然のように病み、当然のようにでっかいタトゥーをその身に入れたらしいが、いまだ人生に懲りることなく闇を突っ走り続けているようだ。まぁ、若い人にそんな相談をされたら……全力で背中を押すんだな。
個人的には、21歳の身空で中年オヤジから面と向かって「ババア」呼びをされ、ちょっと肥ればあだ名が「雌豚」になるような世界に、10代のうちから入らなくてもいいんじゃねえかなと思う。
私やシフトリーダーが若い頃は、若者はお金どころか職すら持っていなかったものの、時代はITバブルが終わるくらいの頃だったので、まだマシだったけど、今みたいなおおかたの人達がお金を持っていない時代、カモはちょっと背伸びして稼ぎたい奴らじゃん。江戸時代の花魁みたいなデススパイラルにハマるだけで終わるって。
とか思ったんだけど、真面目オブ真面目に見える私は、裏社会に片足突っ込み希望の人達には悉く好かれないので、勿論発言権もない。
やたら忙しい日だった。客足の切れ間に女子フリーターアルバイトさんに接触を試み、なんとか例の夜職バイトのことを考え直すように説得できる流れに出来ないかなと思ったけど、そんな場合ではなかった。何でこんなに人来るの今日……うんざりだ。
最近、オーナーが公私ともにとても忙しいらしく、仕事の大事な連絡すら滞りがち。また「もうお店畳みたい病」をぶり返すんじゃないかと私は危ぶんでいる。当店、結構売上が良いらしくて、お陰で私どもアルバイト達もなかなかいい時給を貰えている。オーナーが店を畳むとなれば、同条件の転職先は見つからなさそうだ。それはやだな。
オーナーがてんてこ舞い状態で、もしかすると普段オーナーがやってる業務を誰かが代行しているのかもしれないが、夕勤の私には知るよしもない。だが、ここ最近、廃棄ロスのことなど全く気にしていないかのような無茶苦茶な量の納品が続いていて、これは昼勤の意識高いパートさん達か、あるいは本部の社員(オーナーが忙しい時助っ人に来る)の仕業なのではないか? と私は想像しているのだが、真相は不明。